高校を卒業して三年が経った今、私は元気になりました。あの頃は原因不明の病に毎日悩まされて、意識がなくなるたび救急車で運ばれる日々を送っていました。ストレスからの意識障害、学校で人間関係が上手くいかない。ほぼ毎日、叩かれて、蹴られ、物は取られる、友達の言う通りにしなければいけない、でも私にはその友達しかいなかったので嫌われたくない理由から誰にも相談することができませんでした。しかし、唯一話せたのがカーブスのコーチでした。カーブスの一番の魅力は身体の悩みだけではなく心の悩みも聞いてくださるので家族的な存在でした。
 社会人になっても、何度も病院に運ばれ結果、原因が分からない、自分もどうして良いか分からないので気がおかしくなって薬を過激摂取していました。当時は、死んでも良い覚悟でした。大きな病院から心療内科を紹介してもらいました。通い始めは本当に治るのか不安でした。慣れてくると何でも話せるようになり、小さなことでも話すようになりました。病院では不安障害と診断されました。人と接するのが怖いため外出するにも大きな勇気が必要でした。しかし、カーブスへ入ると普段とは違う自分がいました。コーチと挨拶から始まり、時々他愛の無い話をしたりしています。カーブスにいる時間だけ唯一、私が笑顔で気持ちが明るくなる場所です。
 
 運動ジムと聞くと、厳しく辛いイメージがありましたが、実際に体験してみて、三十分で筋トレができて楽しい場所、体験した当日に入会を決めました。最初は緊張してカーブスの門を潜った私ですが、すぐにコーチとも仲良くなれました。建物の二階にあり買い物をして帰れるのでそこも魅力の一つです。二階に上がる途中からコーチの明るい声が聞こえてくるのですごく気持ちがいいです。今日も来れた、コーチに会えた、思わず笑みが溢れてしまいます。
 私が入会した当初は現在よりもメンバーさんが少なく感じましたが、四年が経つ今、凄くメンバーさんが増えました。それだけカーブスの力は凄いと実感できました。
 
 改めて私がカーブスに入会した理由は、当時高校三年生で腸の手術をした影響で、一気に体力が減り、食欲もあまりない、体重も五キロ以上減少した為、ちょっとの時間でも立つのがやっと、歩くのも少し歩いて休憩、授業中も長時間座るのも辛い日々でした。まだ十代で、これから先将来があるのにこのままではまずいと思った時に、母が「運動したらどう?」と言ってくれたのがきっかけでした。私はカーブスというジムがあることは知っていました。でも、年配の人ばかりで若い人が行くような場所ではないと思っていたので興味はありませんでした。三十分で本当に身体が変われるの?と疑いながらも運動を続けてきました。
 最初はマシンの使い方やコツを覚える方に気を取られていましたが、覚えるまでコーチがサポートしてくださったので安心してマシンを使うことができました。通い始めて初めての計測をしてみると少し変化がありました。私は凄く感動したのを今でも覚えています。だんだんと嬉しさが込み上げてきてコーチにも身体の変化を自慢することが増えてきました。
 高校を卒業前で学校に行くだけで精一杯の時もありました。今まで毎日行けてたのに週一回だけとか全く通えない日もあった時、コーチから電話がかかってきて「体調お変わりないですか?」「次はいつ来られますか?」「無理はしないでくださいね。千桂さんの身体が一番ですからね」などたくさん励ましていただきました。久しぶりに来店すると、「元気な千桂さんを見られて嬉しいです」とコーチ全員から声をかけられて私は人生の中で一番と言っていいほど嬉しかったです。
 歳が近くいつでも優しかったコーチが退職されると知った時は凄くショックでした。これから私はどうなるのだろう?カーブスを続けられるのだろうか?頭から離れませんでした。今までコーチが教えてくださった言葉を胸に抱えて頑張ろうと気持ちを切り替えました。それから何回かコーチの入れ替わりがありましたが、苦手なコーチは一人もおらず皆さん凄く素敵な方でした。カーブスで巡り会えたコーチ達は私の宝物です。
 
 今年の八月で四年目になりますが、私は大きく人生が変わったと思います。気持ちが前向きになり、自分や周りの人を受け入れられる力がつきました。元々、コミュニケーションを取るのが苦手でマイナスで考えることが多かったですが、今では会話が楽しく自分に誇りを持てる私ができました。心だけではなく、身体にも変化があります。入会した時からコーチに言われた、腹圧も意識できるようになって運動以外でも一日中腹圧が入っています。
 コーチの方々にはたくさんの事を教えていただきました。コーチの挨拶はみんなを元気にする力がある、コロナ禍でマスクをしている時でもしっかりと言葉が聞き取れる、誰が聞いても気持ちがいいと思いますね。カーブスと言えば筋トレ、タンパク質の意識、これからも続けていきます。
 
 私のこれからの目標は、カーブスを続けること、小さくても幸せを見つけること、小さくても組み合わせると大きな幸せに繋がります。悔いが残らないようにたくさんのことに挑戦することが私の目標です。コーチに言われたから頑張るのではなく踏ん張るという言葉をバネにしてこれからの人生を歩んで過ごしていきます。