「まつうらさーん、いらっしゃい」今日も明るい、元気なコーチ達の声に迎えられ、やる気をみなぎらせ、ステップボードに向かいます。メンズ・カーブスにお世話になり始めて、早くも7年になりますが、毎回フレッシュな気分で、週3回の筋肉トレーニングに励んでおります。今では、「月、水、金の3時半からは筋トレ」と定め、私の日々の行動予定の基軸になっています。

 私のメンズ・カーブスとの出会いは、当時住んでいた鳥取県の健康診断会場でのプロ―モーション員との偶然の出会いでした。男性版カーブスの本邦第一号店です。退職してから数年が経っており、精神的にも、体力的にも自らの「老い」を自覚し始めた頃です。「老い」の自覚に伴って、「将来的に、子供たちに迷惑をかけたくない」という思いも、どんどん強くなってきておりました。「このままでいいのだろうか?」を自問している時での、メンズ・カーブスとの偶然の出会いであった訳です。
 「とにかく、一度体験してみてください」との誘いにのり、現場に出掛けました。そんなにハードではないが、全身をくまなく動かせるところが気に入りました。これだったら、趣味のゴルフにも有効ではないかと思ったのも、「とにかくやってみよう」と前向きにさせたもう一つの動機でした。7年たっても、飛距離がそんなに落ちていないことを成果として実感しておりますし、何よりも足腰の苦痛を感じることなくボールを追いかけられることに幸せを感じております。スコアは、持って生まれた運動センスの問題であり、カーブスに非がある訳ではありません。

 エクササイズ・フロアーに足を踏み入れると、壁一面にスローガンやらお知らせが掲げられています。その中で、私が、最も「言い得て妙」と感じるのは、「貯金より貯筋」です。筋肉と言えば、直感的に、「力が強い」とか「足腰がしっかりしている」とかを連想しますが、そのような外面的な効果も重要ではありますが、体の内的側面において極めて重要であることを学びました。最近の研究によれば、筋肉量と生活習慣病への罹り易さとの関係や、アルツハイマー病の予防効果等々、その効果は枚挙に暇(いとま)がないことが分かってきています。そのことを知るにつれ、改めて7年前のメンズ・カーブスとの出会いを、心より有難かったと感じています。
 
 「筋肉」の効能と重要性を実感するようになると、自然の流れとして、日々摂取する食事に関心を持つようになりました。カーブスにおいては、とりわけ、筋肉を作る材料である「たんぱく質」について、毎食ごとに「たんぱく点数チェック」が推奨され、我が家においても、一日12点を目ざして献立を工夫しております。この点においては、料理を作ってくれる妻の理解と協力が不可欠となりますが、提供された「推奨レシピ」を参考にしながら日々奮闘してくれる妻には感謝しかありません。

 「子供に将来的に面倒をかけたくない」という個人レベルでの思いを発展させると、我が国が抱えている少子・高齢化という大問題につながります。我が国の高齢者(六十五歳以上)は、国民全体の3人に1人以上、後期高齢者(七十五歳以上)でも、5人に1人となっているそうです。少子化対策として、若い世代への支援を拡充する必要性に迫られる中で、高齢者に対する社会保障費も膨張し続けており、国も対応に大変苦慮しております。このような状況が続くならば、いずれこの国が立ち行かなくなるのは、火を見るより明らかでしょう。

 私は、高齢者の一人として、この現実に「後ろめたさ」さえ感じております。「如何にして、現役世代に負担をかけないで済むか?」を、高齢者サイドも、もっと真剣に考える必要があると思います。この思いを実現する為には、全ての高齢者が、各人なりに、健康になるための最大限の努力を払う事が必要ではないでしょうか。そして、この一助になることこそが、カーブスに課された使命であると思います。メンズ・カーブスが、レディース同様に、一日も早く全国展開を達成されることが、我が国の難題解決の最も有効な解であると確信します。

 「まつうらさーん、おつかれさま」コーチの元気な声を背中に受け、すがすがしい気分で、今日もメンズ・カーブスを後にします。心地よい汗に達成感を感じながら、青々とした日本海を眼下に見ながら、安全運転で帰路につきます。