「あなたは今幸せですか」って聞かれたら、私は、「はい、幸せです。心もあたたかです」って答える。後悔する事といえば、もっと早くにカーブスに行けばよかったという事。そしてもう一つは、介護した両親に対してもっと優しくしてあげられたらよかった、という事。
 人生に後悔はつきもので、過去は戻ってこないのだから、今をどう生きるかが大切だと思う。両親への想いは消えないが、あの世に還ったら、真っ先に「ごめんなさい」を言いたい。介護している時は、心を込めて精一杯お世話しているつもりだった。しかし、亡くなって日がたつうちに淋しさがこみあげてきて、娘としての接し方が駄目だったと思うようになった。「あの時こうしてあげればよかった」「あの時こう言ってあげればよかった」様々な出来事が浮かんできて、後悔の念は膨らんでいく。八十歳をこえた私に出来る事は、両親にしてあげる事が出来なかった事から、人に優しく、をいつも考える。一番身近な夫に対して、優しい言葉がかけられない、情けないと思いつつ、まだまだ修業だなと思う。
 
 今年、八十一歳になるけど、自分がこんなに長生きするとは想像できなかった。子供の頃、六十歳位の女の人をみて、「おばあさんだな」なんて思っていたけど、現在、自分がその歳を越してしまっている。六十歳の人からみれば、ニ十歳も年上だけれども、今は六十歳と同じ年のつもりでいる。しかし、身体は本当に正直だ。去年まで小走りで結構走ることができて、汗もかいたものだが、今は十メートル走れればいい。それも身体の調子のいい時だ。【後期高齢者】要は年寄りという事。
 今、カーブスに後期高齢者が、私を含めて何人いるかわからないが、その中で、仲良し三人組ができた。カーブスに行く時間が同じなので、お互いを励まし合い、「百歳まで頑張りたいね」と話し合っている。
 
 私には、現役バリバリの八十六歳の夫がいる。歳をとってからの世話は面倒くさい。しかし、長生きしてもらいたいので、食べ物に気を付けて、無い知恵を絞りだして食事作りをする。やってもらえることが当たり前という顔をして食べている姿を見ると、「たまには、ありがとうと言ってよ」と思うけど、夫の年代は、家事は女性の仕事と思っているのだろう。私も母を見習い、やることが当たり前と思って現在まできた。しかし、私も少しずつ体力が落ちていく。何をしても疲れることが早いし、疲れがなかなか取れなくなった。そんな時は、とにかくカーブスに行くようにした。思い切り身体を動かし運動すると、二周目には汗ばんでくる。そして周りの人との楽しい会話、ストレスも解消して、疲れも消えていく。
 
 友達を勧誘するけど、入会する前の私と全く同じ、時間に縛られるのは嫌だ、という解答だ。私もそうだった。十年位前に、入会の機会はあったけど、「三時からかぁ、一時からなら行ってもいいけどなぁ」と言って断っていた。それが四年ほど前、仲のいい友達が誘ってくれた時、「折角友達が誘ってくれるから、行ってみるか」くらいで、入会の気持ちは全くなかった。それなのに即入会だ。大きな理由は体力の低下。女の人は毎日、台所、洗濯、掃除、おつかい、結構体を動かしているから、体力が普通よりも落ちているなんて考えもしなかった。入会して、とにかく週に三~四回は行くように努力している。三時に行くようにしたため、夕飯の支度は四時からになった。そして時間のかかる料理は、前日に準備をしたりした。
 
 毎月体重や体力測定があるけど、一年過ぎたころから、足が強くなってきたし、体力年齢も年より少しだけれども若くなってきて、効果を実感している。体重はなかなか減らないし、体脂肪も思ったようには減ってくれないが、カーブスを続けているおかげで、まだまだ頑張れるぞ、と思っている。それでも、若い時と比べて、白髪は増えてきたし、顔のシミも増えてきた。これが歳をとるっていう事なんだと、実感している。
 もっと早く入会していたら、もう少し体力がついていると思うので、とにかく周りの人に「後悔する前に入った方がいいよ」って勧めているが、なかなかいい返事が返ってこないのが悔しい。私もそうだったから、理解はできるけど、勧めてもらえる時がチャンスだと思う。何かのきっかけでいつかは入ってくれるだろうと思っている。
 人は、様々な後悔を抱えて生きていると思うけど、次への前進が大切だと思う。カーブスの魅力は筋力づくりだけではない。
①スタッフの指導のおかげで、体力づくり、筋力づくりの意識が高まる。
②全く知らない人との会話で、心がほぐれる。
③生活の計画性が高まり確立する。
 
 声を掛けても、断られることが多くても、何かのきっかけで入会出来たらいいなと思う。私が友達の誘いのおかげで、今現在、カーブスに助けられて、頑張っていられるように。