カーブスの玄関に入るとコーチ達の元気な声で「こんにちは、さちこさん~」と出迎えてくれます。ここで今日も頑張るスイッチが私に入ります。
 
 そういえば私は7、8年前に一度、2週間の体験レッスンにカーブスに来ていました。毎日のように通えるかな?と思いながらも、来た回数は4回。「やっぱり、毎日のパートの仕事と子どもの習い事の送迎があり、自分の時間がとれないな」と思い入会を辞めたのです。この間で私は高血圧の診断が下されました。医師からは、「毎日のウォーキング(運動)と薬でやっていきましょう」と言われました。「え?!私が高血圧ですか?」と驚いたことははっきりと覚えています。私はどちらかというと若いころは低血圧で、健康診断をするたびに、「低血圧」という診断がくだされていたからです。でも今ではすでに中高年になり、体にガタがきても仕方がありません。早速、ウォーキング(運動)を始めようとしましたが、なんとも自分に甘い私。「今日は雨だから」「今日は仕事が忙しいから」「昨日運動したから」などと、なんて都合よく自分に言い訳をしてはやらないのです。そんな自分に嫌気がさしていました。
 そんな時に趣味で知り合いになったお友達とスーパーマーケットでばったり会いました。あれこれと近況を話していたら、「私は、習い事はお金を支払ってその場に行かないとやらないの。家では無理なの」と言うではありませんか。そう、それまったく今の私に当てはまる言葉ではありませんか。思わず、「私もです」と返事をしていました。家に帰りふと思い付いた運動する場所がカーブスだったのです。そうだ以前行ってそれっきりだったけど自分のために、健康のために、女性だけという安心感があるカーブスに、行ってみようと思ったのです。
 
 カーブス通いがいよいよ始まりました。「毎日来られなくても週に2、3回のペースでも大丈夫ですよ。週1回でもやらないよりやったほうがいいですよ」と話すコーチ。「そうか、自分のペースでいいんだ」と思うととても心が軽くなりました。まだ慣れない私にベテランメンバーさんからは話し掛けてくれたり、また学生時代の同級生との懐かしい再会もあり、人付き合いが苦手な私も少しずつ気持ちもなごみました。夫も運動に行くならと、運動着を購入してくれたり運動着のアドバイスもしてくれたりと家族の協力もありました。いつの間にか1日の生活のリズムが出来上がっていき、徐々にカーブス通いに慣れていきました。今ではまさにカーブスが私にとっての理想郷の場となっていました。
 月1回の健康チェックでは、計測の時に一か月の振り返りをして出来ているところやこれからの注意点をコーチが話してくれます。コーチからの褒め言葉はとてもうれしくなります。自分の体にも変化が表れて血圧も徐々に下がってきました。筋肉とたんぱく質を摂取する大切さも「毎日、これだけのたんぱく質が必要ですが、何点とれてますか?」とコーチに言われ、「なんとなく全然取れてないかも・・」なんて軽い受け答えをしていました。
 
 そして60才という節目できた市の健康診断ハガキの骨粗しょう症を受診したところ、検査結果の中に大学病院の紹介状が入っていたのです。「私は、いずれは歩けなくなるの?大腿骨骨折しちゃうの?」とあれこれ不安な老後の自分の姿が頭の中をぐるぐるしていました。そうだ、たんぱく質とカルシウムをバランスよくとり、筋肉をつけていかなければと思いました。常日頃コーチ達がたんぱく質の大切さと運動をする大切さを言っているのを今更ながら理解し、食事の見直しがここから始まったのです。カーブスレシピなんて今の今まで見もしなかったのですが、ちょっとした食材をプラスして上手にたんぱく質が取れるコツが載っているなんてと今更ながらわかり、家で料理をし始めました。
 カーブスに入会して3年がたつというのに、私はひどく後悔しました。今更、今更という言葉が何度も連呼されました。カーブス入会からたんぱく質をきちんと理解して食事をしてれば骨粗しょう症にならなかったのかな、なんてひどく落ち込みました。そうだ、なかなかたんぱく質が取れてないから、プロテインも飲んでみようということになり、プロテインも飲むことにしました。なんとも日頃からのコーチ達の言葉にやっと今、自分自身が向き合ったのです。過去をふりかえってももうどうにもなりません。今から気持ちを前へ切り替えていこうと思いました。ポジティブに考えて、私はカーブスに通っていたからこそ、これらを気づけたんだと思いました。今更でもこれからでも大丈夫、少しずつでもコーチ達が言うことは取り入れて、前に進んでいこうと思いました。と同時にコーチ達の話すことは、ちゃんと自分自身に取り入れていこうと思ったのです。
 
 コーチのみなさん、これからもこんな出来の悪い私ですが、よろしくご指導のほどお願いします。運動の大切さやたんぱく質の大切さをまずは、身近なお友達に私の経験談を踏まえ話しをしていこうと思っています。