快適な身体の時も辛い体調の時も、カーブスと共に過ごした3年半でした。自分では気付かない体調の変化も、カーブスのマシンが教えてくれます。カーブスに通い続けていたからこそ乗り越えられた心と身体の移り変わりを感じています。

 思い返せば、昨年の今頃は両方の肩から腕全体が、痛くて痛くて辛い日々を送っていました。原因は、娘に3人目の子が授かり赤ちゃんを抱っこする日々の中での、腕の使い過ぎです。症状は、右腕と左腕とでは違うと言われました。とにかく少しでも動かすと痛くて、夜もぐっすりと寝ることができず、寝不足の日々が続いていました。だんだん体力も落ちてきて、身体中が辛くて、痛みで小走りもできないようになりました。夜中に「手が痛いよ~」と言いながら寝ていたと娘から言われたこともあります。自分の手がこれほど重いと感じた事はその時が初めてでした。横になると手の重みで、手の置き場所がなくて困るのです。
 そのような状態なので、カーブスのマシンもまともに動かせ無いようになってきました。下半身はなんともないのでマシンを使えるのですが、上半身を使うマシンや腕の筋トレマシンは痛くてできなくて、それでも右手は少し動けたので、右手だけでも筋トレをしようと頑張っていました。その時コーチからの指導があり「左右のバランスがとても大切なので、痛い方に合わせて筋トレをしてください」「痛む場所、痛みの可動域に合わせてマシンを動かしてトレーニングをしてください」と教えていただき、体とはそういうものなんだと気づきました。コーチからの学びがなかったら、せめて痛くない方だけでも筋肉をつけようしていたら、筋肉が偏り反動で体全体が歪み、私はとんでもない間違いをするところでした。それからは荷物を手で持つ時も、左右のバランスを考えたり、とにかく体全体のバランスを意識するようになりました。

 人の体はどこか1カ所が悪いだけでも、体全体がおかしくなっていくのを感じました。それはマシンの筋トレが終わった後のストレッチ体操の時に特に強く感じました。体がなんとも無い時は簡単な柔軟体操でしたが、とにかく辛い体操となりました。マシンでも痛みを感じますが、痛いマシンはスルーして飛ばしていくので何とかなりましたが、柔軟体操は自力で筋肉や筋を伸ばしたりするので、ごまかしが出来なくて、痛くて辛くて冷や汗が流れました。手を上げたり伸ばしたりの何でもない簡単な体操なのに、額から首筋、背中に汗がびっしょりで、こんな状態になってしまった自分が情けなくなりました。
 できないマシンが多いにもかかわらず、それでもカーブスは続けました。カーブスに行かないと腕の痛みで一日中じっと動かないことが多く、なんともない下半身まで悪くなりそうで、「カーブスに行きたくないなぁ~」と思いながらも奮起して頑張って通い続けました。が、カーブスに行くたびに、できるマシンが減っていき、気落ちしていくのを感じる日々でした。そんな私に、コーチの方々は温かく優しく、励ましのお声掛けを続けてくれました。多分、コーチの励ましが無かったら、休む日が増えていったと思います。

 そんな辛い日々の3ヶ月を過ぎた頃、少しずつマシンが動かせるようになってきた時は、嬉しくてカーブスが楽しみになりました。行くたびにマシンを動かす可動域が少しずつ増えていき、自分の体が良くなってきているのを感じました。痛くて辛い時もカーブスを続けていたからこその体と心の変化だと思います。

 カーブスの良いところは、自分の体調と痛みに合わせて、筋トレができることだとつくづく感じました。いつもコーチから教えていただくのは「筋肉をつけるのは筋トレしかありません」ということです。筋トレをしなければ筋肉は落ちる一方だから、腕が痛くても体に合わせて筋トレが出来るカーブスはスゴイと思いました。多分カーブスに通っていなかったら、腕が痛くて痛くて体を動かさないから、体全体の筋肉がすっかり落ちていたと思います。腕が痛いだけで、足はなんともないので、どこへでも行けそうで、趣味の山登りもできそうでしたが、いざやってみるとリュックは背負えないし荷物は持てないし、腕を振ることさえ出来なくて、結局出来無いことが増えるのを思い知らされるばかりでした。人はどこが痛くても体全体が思うように動けないのを痛感しました。
 
 自分の体が痛くなるとカーブスに来ている、他の方の体調もとても気になりました。足が痛い方、腰が痛い方、腕が痛い方、それぞれの方の痛みと辛さがわかるようになりました。他人の体の痛みが自分でもわかるようになった事は、良い経験をさせてもらったと思えます。そして、痛みが少しずつ軽くなってきたという喜びを感じることができたことも、辛い日々のおかげです。痛くてできないことが増えることをくよくよと思う日々よりも、少しでも良くなってきたという喜びを感じる日々の方がどれほど良いか、そんなことを思える日が来るなんて、想像もできなかったのですが、辛い時を過ごしたおかげさまで、良くなってきた体の有り難みをつくづく感謝できるようになりました。感謝の心というものは辛い経験、悲しい経験をした中からも生まれるものなんですね。今思うと、本来の自分を見失っていたことに気づきます。腕が痛くて寝不足で体調が悪いので、心まで落ちていたのだと思います。

 以前は「いつも前向きな紀ちゃん」だったのが、体の痛みに気持ち全てがとらわれてブラックホールにいたような気がします。その穴の中にいる私にいつも手を差し延べて穴から這い上がる手助けをしてくれていたのが、カーブスの筋トレであり、コーチの方々の温かい見守りと応援でした。そして差し出された手を離さずしっかり捕まえ続けた自分も頑張ったと思います。このように自分を見つめ直す機会をいただいたことで、私の心の財産が増えました。カーブスでの筋トレは、体と共に心も整えてくれていることに気付き、自分が自分らしくあり続けるために、これからもずっとカーブスを続けていきたいと決意を固めている、今日この頃です。