隣町からカーブスに通い出して今年の4月で10年目に入りました。

 カーブスの教室の大かたが駅近にあるようで、この町に住む人は歩きや自転車で通っていますが、駅から2駅南の方に住む私は、ずっと車で20分ほどかけて通っていて、時には出先の帰りに電車を降りて歩いて数分のこの教室に向かい、トレーニングが終わるとまた電車で帰るということもありました。駅周辺は、ホテル、スーパーマーケット、銀行、コンビニなどがあってとても便利ですが、都会過ぎない、ほどほどの賑わいの駅周辺の風情が私の好みで、まるで第2の故郷のように感じながらのジム通いでした。

 一番下の息子を産んだその年の秋ごろから、ズキッと言った感じで時折発症していた「関節の痛み」を、病院嫌いな私はその後も、騙し騙ししながら過ごして30年ほど経った還暦のころ、あまりにも痛みが続くのでようやく検査して「関節リウマチ」だと判明しましたが、今は特効薬があり、私がこの病気を持っていることを言っても、信じてもらえないぐらい健康人に見えるようです。

 カーブス入会は、このジムの紹介をたまたまテレビで見た妹が、この町の教室に半年ほど先に通っていてその後私を誘ってくれたからでした。この少し前に私は、軽い腰痛で自宅そばのスポーツ整形のクリニックで治療していて、3週間ほどしてほぼ治療も終わる頃、理学療法士の方から「筋肉無いですねぇ」と言われたことが脳裏に引っかかっていて、妹の誘いで「これだ!」と「思い立ったが吉日」で入会しました。

 10年という月日の間には、最初の頃には教室でお会いした顔見知りの方も、いつの間にかお見掛けしなくなり、新しい会員さんなどでどんどんお顔ぶれも入れ替わっていき、コーチの方も数か月でお辞めになられた方や、長年お勤めされたコーチもご家庭の事情でお辞めになったりで、世の中の変遷と共にこの教室の変遷も見てきました。
 私方ではこの間に主人が病気で亡くなり、数か月カーブスにも通えなかったこともありましたが、そんな中でコーチはずっと励ましてくださっていて、気持ちが塞いだりしていても自分を奮い立たせて行くと、明るく声掛けしてくださるコーチとの会話や、トレーニングで血流が良くなって、帰る頃には心も体も軽くなっていることに気づきます。

 そんな日々の中、主人が亡くなって2年ほど経ったクリスマスの頃、急に海外旅行がしたい!と「思い立ったが吉日」、「女性限定お一人さま」という条件付きの海外旅行にも参加しました。私のような年代のグループと、40歳前後のお若い方のグループ半々といった団体で、現地に到着したホテルで、この後の行程を早口で説明される添乗員さんの言葉に、ついていけるだろうか?と一瞬不安になりましたが、そのペースにも徐々に慣れて1週間の旅行を終えた時は、カーブスを続けていたことがとても大きかったと痛感でした。

 実家の母は数年前に介護付き住宅に入居して、すごく元気という訳ではないですが、ケアマネージャーさんや看護師さんや、そのほかのスタッフさんにとても良くしていただいて過ごしています。私は三姉妹の長女で、自宅と隣接する「空き家」になっている実家の家屋と庭の管理などを母から任されていて、年に1度の庭の葉狩りや、古くなって雨漏りする家屋の屋根の修理、固定資産税の支払いなどが無駄だなぁと痛感する日々の中、我が家のポストに「土地の無料査定します」というチラシがずっと入っていて、この時は全く売るつもりはなかったけれど、興味本位で査定してもらうことにしました。
 土地を売って、いずれは「駅近」に引っ越そうという計画を、10年後ぐらいには実行するかもしれないと朧げには思ってましたが、自宅と実家の両方の土地査定の流れから、売却と転居はドンドン現実味を帯びてきて、あれよあれよと事が進んでいきました。この時、土地売却後引っ越すならば、長年通っているカーブスのある町、カーブスに「歩き」で行けるという理由が決め手で、転居という生まれて初めてのことを、半年後には実行してしまっていました。
 友人たちは「引っ越しは、後で体調崩したりするから気をつけてね」と気遣ってくれていましたが、カーブスで鍛えている私でもやっぱり「逆流性食道炎」を発症。しかし、幸運にも引っ越したマンションの1階にクリニックがあり、処方されたお薬ですぐ体調が戻り、しかもクリニックの大(おお)先生のご子息が「リウマチ専科」という幸運。
 私の決断と実行は、ご主人が亡くなって、私と同じように、住んでいる家のことや実家の処理などをいずれ何とかしなければと考えている友人らは、早々とやってのけた私に驚き、大いに触発されたようですが、私自身は今のこの歳で実行したことは正解で、10年先ではとてもしんどくて無理だったと痛感しています。

 2012年ごろからブログ発信をしている私は、「カーブスの回し者ではありませんが」と書き出して、カーブスでの月々の計測や筋肉チェックの結果を、年齢もさらけ出して書いていると、同じような年代のブログ友達は、私の健康維持や今回の決断に共感してくれたり、励ましのコメントをくれたりします。

 お一人さまの海外旅行の時から7年、加齢による衰えを感じながらも、「歩きで通えるカーブス」は私の健康の守り神かもしれません。時々怠けそうになる私は「私が引っ越した理由は何?」と自分に問いかけながら、動けなくなるまで人生を楽しみたいとカーブスに通い続けています。