私、東大阪の老人センターの入会を許可してもらえる年齢になりました。
 老人センター、『ろうじん、ロウジン、老人...』私、老人...なのかあ。ちょっとマイナスなイメージでした。でも入会後は一変、社交ダンス、フラダンス、卓球、ビリヤード、詩吟、大正琴とサークルに入りました。最初は「若い、若い」と言ってくださる言葉に、うれしさでフワフワしていた私ですが、きちんとまじめに取り組まれている先輩の姿に尊敬。私も上手になりたいと練習、練習!!
 そんな中で、卓球でパシッとスマッシュを決められる、かなり高齢のとってもオシャレな女性の方。洋服もアクセサリーも上から下までバッチリ。人当りも明るく、社交的でステキな方。ただひとつ、残念だなあと私が思うのは、背中が曲がっていらっしゃること。せっかくのオシャレも卓球されている姿もかすんでしまう。スッと背筋が伸びていらっしゃれば、今以上にステキでいらっしゃるだろうなと思うのです。もし、その方が何十年か前にカーブスと出会えていたら、背筋、腹筋の力がついていたら、スッと背筋の伸びた本当にきれいな姿勢でいらっしゃったかもしれない。そう思ったことで、私は今、後悔していることがあります。
 
 コロナになる前まで、私はアルゼンチンタンゴのダンスサークルに入っていました。コロナになって解散して、そのまま音信不通の状態になりました。そして、あの人どうしているかなあと思う気持ちのまま日々が過ぎました。
 最近になって「会えるときに会っておきたいな。今できることをできるときにやっておこう」と思い立ち行動。特に連絡網などは作っていなかったので、連絡のついた人からその人の知っている人を教えてもらって、ノロノロのもどかしい速度で数人にやっと連絡、という状態でした。その内の一人の女性に何度目かでやっと連絡がついて、電話で話した内容が、彼女の今の状態が私の後悔です。彼女は今、弱ってしまって車いす生活だと言います。一人暮らしで、施設に入った。「会いたいね」と私が言うと、「今のこの自分の状態を美智子さんが見たらびっくりすると思うよ」とつらそうでした。彼女を私はコロナになる少し前の時にカーブスの体験にさそって来てもらっていました。彼女は病気のこともあったのか入会にはためらいました。もし彼女がその時にカーブスに入会していたとしたら車いす生活までは弱らなかったんじゃないか、私がもっと強くカーブスの良さを押していたとしたら等々と考えてしまうのです。
 
 老人センターの映画会で『キセキ』という映画をみました。歯科医師4人のボーカルグループ・グリーンの話ではあるのですが、グリーンが結成されるまでの過程で、主人公の兄が元々ロックミュージシャンでの挫折から自分の夢をあきらめて、主人公の弟たちグリーンの曲作りのサポートになったときの言葉。
『人には与えられた分相応の役割、立ち位置がある。どれが良くてどれが悪いじゃない。自分の与えられた、自分に合った役割を精一杯することが大事だと思う』
 
 私はカーブスに入れてもらって楽しく毎日を送らせてもらってます。多少いやなこと、つらいこともあるにはあるけど、それも人生のスパイスと思って、またカーブスに行ってスッキリしようと思います。カーブスはもちろん、いろんなサークルで人と接して、マラソンもまた走りたいし、これからも健康にすごしたい。だからカーブスも続けるし、周りの人にも伝えていきたい。自分に与えてもらっている役割をやっていきたい。今できることを今やっておこうと思っています。
 病気になってお金を使うより、自分の健康のためにお金を使いましょう。カーブスで健康でいて、人生が終わるまでずっと健康でいましょう。身も心も元気で、自分に与えてもらった、ずっと続いて伝えてもらった命、大事にしましょう。だから、健康って持って死ねるんだと思うんです。