「皆さん1年に1度は健康診断を受診しましょう」のポスターが、私の通うカーブスのロッカー脇に控えめに貼ってあります。健康診断→大切です。
サラリーマンだった主人が勤務先の健康保険組合からの補助で、人間ドックを受けていて配偶者の私も正規の受診料より安く受診できたので、30年くらい前から毎年受診していました。大した異常も指摘されずにきましたが、2016年、58才の時に肺、2018年、60才の時に腎臓に異常が見つかりました。肺の方は右肺に結節があり、毎年のドック時にCTを撮り経過観察をすることに。腎臓の方は最初から悪性の可能性を指摘され、1度は手術を申し込んだものの、いろいろな人の話を聞き、こちらも経過観察に。ところが、担当医が変わり、「どうして手術しないの?こればガンですよ!」と言われ、手術をすることに決めました。腹腔鏡で6ヶ所の穴を開け、医療用ロボット・ダヴィンチで手術し、500円玉大を部分切除しました。切除した現物は主人しか見ていません。病理検査の結果、腎細胞ガンステージⅠでした。幸い転移がなかったので、抗ガン剤や放射線治療の必要もなく、半年に1度の経過観察に。
退院から1ヶ月、やっと腹部の違和感も感じなくなった頃、誤嚥性肺炎で入院中の父が亡くなりました。それから4ヶ月半後、施設に入所中の母が急性心不全で、父のあとを追うように亡くなりました。あっという間に両親を見送らなくてはなりませんでした。コロナ禍の時期でしたから病院、施設とも面会ができない状況でしたから「亡くなった」という実感はありませんでした。
そんな時も病気は待ってくれません。ずっとおとなしかった肺に変化があらわれました。年に1度のCT検査で変化がみられなかったのに、結節が少し大きくなってきました。腎臓の手術をした病院には呼吸器外科がないため、紹介状を持って別の病院へ。呼吸器外科ではPTE検査をし、手術を受けることに。結節が少し大きくなったとはいえ、まだ小さくてこれ以上の検査では調べられないので、治療と診断を兼ねての手術です。血液検査の時に担当してくださった看護師さんに、何気なく「昨年、腎臓ガンの手術をして、1ヶ月後に父を亡くし、その4ヶ月半後に母を亡くし、今度は肺ガンかもしれない!」ってつぶやいたら、看護師さんも気の毒に思ったんでしょうね。「誰か相談できる人はいますか?愚痴を聞いてくれる人はいますか?いなければ、サポートする人を紹介しますよ」って親切に言ってくださって、とても嬉しかったことを覚えています。
肺は胸腔鏡で4ヶ所穴を開け、こちらもダヴィンチで右肺の3分の1を部分切除しました。こちらも病理検査の結果、肺ガンステージⅠでした。ただし、ステージⅠでも他のガンに比べると、肺ガンは5年生存率がとても低いんです。リンパも切除し、転移もないので腎臓と同じく半年に1度の経過観察となりました。私のかかった肺ガンは腺ガンで、非喫煙者の50代以上の女性に多いとのことです。でも腺ガンは胸部レントゲンで見つけることが可能です。だから、みなさんにも健康診断を受けて早期に見つけてもらいたいんです。ドックを受診しなくても、各自治体の特定健診などでの胸部レントゲンで十分にわかります。肺は呼吸器なのでリハビリも必要です。だから術前、術後ともリハビリの先生の指導のもと、リハビリを行いました。手術翌日、術後24時間経たないうちに病棟の廊下を歩きました。退院は術後5日目でしたが、毎日いろいろなリハビリをしました。もともと身体を動かすことは苦手で、ママさんバレーをやっていた時期もありましたが、体力には自信がない。でもカーブスに通っていたおかげで、リハビリも順調でした。それから、病院でのカーブスの認知度の高さに驚きました。職業柄、リハビリの先生は知っていて当たり前かもしれませんが、医師も同じです。だから「いつ頃からカーブスに行っても良いですか?」と会話もスムーズでした。
姉に誘われて、しぶしぶ入会したカーブスも4年11ヶ月になります。持病のめまいもあり、目標の週3回もなかなか果たせず、それに2度の手術により、それぞれ3ヶ月お休みして思ったほど成果が実感できずにいましたが、昨年2月、肺ガン手術より復帰後、めまいで休むこともなくなり、1年間連続して通うことができました。やはり「継続は力なり!」
今は週3回、小学生の孫を学校まで送ります。往復50分歩きます。2ヶ所の信号を1回の青信号で渡るために走ることもあります。肺の3分の1を取っても走れます。感染症が怖いので、夏でもマスクは外しません。でも術前より息切れ、息苦しさはなく自分でもびっくりです。これも日頃、カーブスでがんばった結果だと思います。ですから、「カーブスで筋肉をつけ、健康診断で早めに病気を見つける!」これに尽きます。みなさん、自分の身体です。「あの時、検査しておけば良かった」という後悔はしてほしくありません。
「カーブスと健康診断に行きましょう!」
最後に、私の通うカーブスの入り口ドアに「迷ったら来る」のポスターが貼ってあります。マシン、足踏みをしながら見ている私の大好きな言葉です。