今年の5月で私の新しい肝臓は3才になります。21年5月、余命半年だった私は娘からの肝臓提供で生体肝移植手術を受け、今この命があります。「私の肝臓をあげるから手術を受けて」との娘の哀願に、ドナーのリスクを考えるととても「ありがとう」と受け入れられる気持ちに追いつけず、余命を受け入れた私はかっとうしました。日々体調が悪くなっていく私に、「とにかく手術ができるかの検査を受けてから考えよう、可能なら受けてくれないと一生後悔することになるからどうかお願い」と何度も諭され勇気をもって心を決めたのです。
 世間がコロナに脅かされはじめていて制限だらけの時期でした。ドナー検査の結果が一致したことの奇跡と今なら手術ができるというタイミングだった二重の奇跡のおかげで、手術を受けることになりました。
 長時間に及ぶ大手術は無事に成功し、ドナーである娘の回復は若さもあってとても早かった事がうれしかったです。私もすばらしい医療スタッフの方々に恵まれて最高の治療をしていただきました。
 
 半年の入院生活の後、退院して帰宅した時の事。門からのたった2段を自力であがる事ができず玄関までたどりつけず、どれだけ体力が落ちてしまったのかと悲しかったです。あれだけリハビリをがんばったのに。その後は階段やトイレ等動線に手すりを付けてもらっていたので、なるべく歩き自分なりのリハビリをしていましたが、とにかく体力をつけて自由に動きたい一心でした。
 どこで何をしたら良いのかをネット検索していたら、たまたま目に入ったカーブスの広告に、これなら何とかできそうかなとの思いですぐに体験予約をしました。ただまだまともに歩けずにいたので不安だらけでしたが、「自分のペースで少しずつ始めていきましょうね」と、優しいIコーチのひと言がとても心強くてすぐに入会を決めました。
 家族の送迎で週に一~二度から通い出しました。くつをはき替えるだけでもたいへんでしたので、マシンはできる物を少しずつから動かせるマシンを増やしていきました。徐々に、身体を動かせる楽しさと運動したあとの心地良さを感じはじめていました。
 
 しかし入会してから2月過ぎたころ帯状疱疹にかかってしまい、痛みが重症のため丸々3か月間カーブスに通うことができませんでした。やっと痛みが治りまた通い出せたので、週に2回を目標にし数か月続けていたある日のこと。「すごくビックリするほど筋肉つきましたね、がんばりましたね」とのうれしいお声をいただいて、自分でも少しずつ感じていた身体の変化に感動と喜びでした。目標回数をキープしつつ、2年間通った結果、沖縄の海で海亀と泳ぎ、海外旅行で食べ歩きゴルフコースが回れるほどの体力がつきました。大好きな矢沢永吉のライブも、立って応援しタオルをなげる応援も楽しむ事ができました。次は大好きなハワイとベネチアの旅をまた楽しめるよう増々体力をつけ、維持できるようこれからもカーブスに通いつづけていきます。
 術後一年ちょっとの間、きびしい食事制限があったことへの反動なのか、食べられる物が増えて食べられるうれしさに甘んじた結果体重を増やしてしまいました。筋肉がついてきた事はうれしいのですが、まだ思ったような減量になっていませんので筋肉と体力の維持を第一に、次の目標は体重減です。
 筋肉が落ちてしまう事がたいへんな事も、正しい運動をすれば増える事も身をもって体験できたと同事にその大切さもなるほどと再確認できました。そしてまだカーブス歴2年ですが「継続は力なり」が私の中で証明されました。
 
 「手術を受ける決心をしてくれて私の肝臓を受け入れてくれてありがとう」という手紙をくれた娘と、家族と医療スタッフの方々、心配して助けてくれた友人への感謝の気持ちと共に、この新しい命を楽しんで生きていきます。カーブスこれからもよろしくね!!
 泣き虫だった娘が、手術が怖いと弱音をはいた私に、「ママにもらった肝臓をママに返すだけだし、全然怖くないよ。寝ている間に手術は終わるんだから痛くないし、大丈夫だよ、がんばろうね!!」と励ましてくれた時、強い大人になってくれたうれしさでいっぱいでした。