「久美子さんこんにちは」ドアを開けると、コーチの元気な挨拶。メンバーさん達は、元気よくマシンを動かしたりウォーキングをしたり。きょうも元気に活動をしているメンバーさんに励まされます。
 
 私がカーブスに入会したのは、2016年7月でした。糖尿病でかかり始めた主治医に「Hさんは運動と食事の両輪で治療しないとだめです。家でもウォーキングができていますか?」と言われ「何もしていません」と答えました。すると、先生は「女性だけの運動教室がありますよ。日本中のあちこちにあるようだから、家の近くの教室を探してみてください」と言われました。それがカーブスとわかり、岩出水栖店が一番近いので門をたたいたのです。
 コーチは親切に現在の体調の状態、何を目標にするかを聞いてくれ、カーブスの効果や無理なくできると話してくれました。運動が苦手な私でも続けられると思い、その場で入会しました。最初の五回は、コーチがつきっきりでマシンの使い方を教えてくれました。週に三回を目標にしていましたが、車で片道ニ十分余りかかるので、三回行ける週が少なくなり、月に十回行ければいい方でした。それでも続けられたのは、その都度親切に教えてくれたコーチのおかげです。
 そのうち期間限定の仕事を頼まれ、ほとんど行けなくなりました。肩凝りはひどく、身体がなまった感じがし、筋肉も落ちるのが早いと感じました。そうなると、足元がしっかりせず、階段の昇降は要注意となりました。その時「カーブスに行かなくなるとこうなるんだ」ということを実感しました。
 仕事を終え、やっとカーブスにも行けるようになりました。週三回を目標に続けていると、身体が少しずつほぐれてきたのです。三十分の運動がこんなに効果があるんだと嬉しくなりました。
 
 そんな時、カナダバンクーバーに嫁いだ娘から「来てほしい」と要請があったのです。2009年に男女の双子を出産した娘は「小学校が二人別々の所に行くことになった。送り迎えの時間が同じで人手がいるので来てほしい」と言ってきたのです。カーブスにも行きたいと話すと「こちらにもカーブスがある。そちらの店で書類を書いてもらうと、こちらで行ける」と言うのです。早速店長に話すと、カードを作ってくれました。とりあえず半年ほどカナダに行くことになったのです。
 女の子の小学校の近くにカーブスはありました。紫の文字でcurvesと書かれ、白と紫の風船で店の入り口を飾っていました。娘に連れられ、コーチに話してもらうと、マシンに案内されました。器械は日本と同じだったが、少し細い感じでした。コーチは一人で心拍数も器械で測るようになっています。使い方がわからない時だけ聞くのです。初めは緊張したが、コーチがマシンの使い方を教えてくれました。「日本と同じですね」と言うと「そうです」とほほえんでくれました。次に行くと「ハーイ、クミコ」と言って、メンバーさんに「彼女は日本から来たよ」と紹介してくれました。メンバーさん達は「ジャパン」と言って驚いた様子でした。丁度カーブスでもらった桜の模様のTシャツを着ていたので「チェリーブロッサム」と親しげに言ってくれました。メンバーさんはシニアの方がほとんどで、ウォーキングの板は大きめで、そこでダンスのように身体を動かしたり、体操をしたり、ウォーキングをしたりと人それぞれの動きをしていました。ストレッチはジャングルジムのような箱型で、その中にストレッチで使う型が作られているのです。使い方がわからず困っていると、コーチが来て一つ一つの使い方を教えてくれました。それを使うと、さすがによく効くなあと感じました。カナダのメンバーさんは自由にのびのびと運動しているなあと思いました。どこの国でも、カーブスは自分の健康維持のためにあるのだと感じました。十回足らず行けただけでしたが、カナダのカーブスにも行けてよかったです。
 
 そのうちコロナ禍に突入。最初は感染対策でオープンしていたが、クローズせざるをえなくなりました。コーチにYouTubeに体操を入れてもらい、家で時間を決めて25分間の体操をやっていました。マシンと違うのは、つい楽な動きになってしまうことでした。やらないよりはいいと信じ、毎日頑張りました。やはり「継続は力なり」とはよく言ったもので身体がほぐれて、楽になってきました。この時「カーブスは回数多く行けば効果がある」と実感しました。
 コロナ禍が少しましになり、感染対策をしつつ、店は再開されました。私は家での体操よりマシンで身体を動かすことの大切さを思い、週四回~五回を目指そうと決心しました。肩凝りもだんだん楽になり、何より嬉しかったのは、血糖値も安定し、体重も十キロほど落とすことができたことです。そして、足にも筋肉がついてきました。
 
 ある日、友達と大阪に出かけ、駅の階段を下りようとして一段ふみはずしました。「危ない!」と思った瞬間、下の段で止まったのです。こけそうになってもこけない筋力がついていたのです。その後二回ほどこけそうになったが、毎回転倒を免れています。これもカーブスに毎日のように通っているおかげだと感謝しています。
 また、毎日同じ時間に行くと、メンバーさんも同じ顔ぶれでいろんな話ができるようになってきました。病気のこと、食事のこと体調のこと、話題は決まってくるが、お互いが抱えている悩みや、カーブスに来て改善されたことが話し合えるのです。これもカーブスの仲間のつながりが、目標を目指し頑張って来られる元気の源になっていることだと実感します。おかげでフレイルとは縁遠い毎日です。
 
 これからも、自分の健康維持のためにコーチの指導を受けながら頑張りたいと思います。毎日、車を運転してカーブスに行けるのが、何より有難いことです。カナダにいる娘に「今日もこれからカーブスに行くよ」とラインすると「頑張って!」と応援してくれます。私が元気にカーブスに行っていると聞くと、安心できると言います。毎日元気にカーブスに通い、介護してもらわなくてもいい生活を目指したいものです。