カーブスに入会して十年が過ぎた。飽きっぽい私がこんなに続けているのは何故だろう。最初はダイエット目的でふらっと店舗に立ち寄ったのがきっかけだ。四十代までに色んな仕事に就いてきた。今の仕事は十三年目になる。看護師ではなくそのお手伝いのような仕事、病院には色んな患者さんが来る。
 
 コロナ禍、私は発熱外来を担当する病棟にいた。まだ未知な病気、看護師さんには家族に感染させないように一人暮らしを始める方もいた。私はレッドゾーンには入らないがグレーな所。毎日の検温、手洗い、神経質な位の手指消毒。ストレスが相当掛かっていたのか二〇二〇年夏、脱水のような症状。その後胃腸炎で入院。まだPCR検査結果まで二日もかかってた時だった。二日間絶食、立ち上がったらふらっと倒れそうになった。
 筋肉の衰えを感じた。十日間の入院中、お酒を飲まなかったのでそのまま辞めてみた。以前は休肝日無しで、カーブスに行っても飲んだら意味無いやんと娘に言われる位飲んでいた。スルスルと体重が落ち始めると楽しくなってくる。胃腸の事もあるので食事日記と排便の状態、体重・体脂肪などを記録、二年で十キロ体重が減った。後は毎月キープするぞの気持ちで。五年に一度する骨密度の健診、数値アップ。プロテインのおかげ、家では豆乳に入れて飲むのが好きだ。
 
 カーブスまでは三十分車でかかる。買い物に行くのも隣町に行くのは普通だから全然苦にならない。行き帰りは大好きな推しの曲を聴きながら通っている。(土)は長女と一緒に通っている。長女との大切な二人の時間になっている。月の目標は毎月十一回。毎週三回じゃなくて、ちょっとゆるく細く長く。
 実は一度カーブスを辞めている。二女が亡くなったのだ。その娘もカーブスに通ってた事がある。体力をつけたかったから。再入会したばかりは娘を思い出して、ボードで足踏みしていると涙が溢れてきた。でも通い続けるうちにマシーンはここの筋肉を意識して腹圧を入れて大きく早く、そんな事を考えながら二周終わるとスッキリとした気分に。
 
 カーブスは心も体も元気にしてくれる。だから続いているのかもしれない。毎日の生活に組み込まれているカーブス、二十年三十年後も続けていたい。大好きな推しを愛でながら孫守りをしてる未来を想像して。