二年前古希を迎えた時、日本一周一人旅を計画した。「古希を自分で祝う桜を追う旅」と命名し、桜の開花が一番早い沖縄から出発した。効率的な旅の仕方は、一筆書きのように回るのが安上りと聞き、一日も家に帰ることなく三ヵ月かけて日本列島を縦断した。
自分の気の向くまま、山があれば登り、プールがあれば泳ぎ、カラオケで歌い、ボーリングの玉をころがし、舞台で踊りやミュージカルを鑑賞し、ホテルでブログを投稿し、旅のプランを練りながら北上を続けた。北海道を一周し函館で旅仕舞をした。
毎日二万歩以上歩き、あまりに体を酷使しすぎたのか、家に帰ってから口内炎に苦しみ半年以上体調が戻らなかった。家に居る時間が増えたので、着物のリメイクを始めたところ次第に夢中になって一年で百点の作品ができあがった。
ところが、ある日、首が回らなくなった。マッサージやストレッチ、水泳など試みたが一向に治らない。そんなある日、コンサートのアンケートをスマホで送ったら、お礼にカーブスの無料体験カードをいただいた。これが私とカーブスの出会いとなった。首が治れば良いと思い、体験の日に即入会した。
自分は体力があるほうだと思っていたが、筋トレの機械は重くその日はかなり疲労を覚え、体が火照って眠れなかった。たった三十分といえども侮れない筋トレに驚きながら通うこと一ヵ月。そのうち、首の痛みが嘘のように消えてしまった。筋トレしただけで治ってしまうなんて凄い!カーブスって凄い!
カーブスに入ってから体の変化は目覚しく、水泳は二十五mを息継ぎなしで泳げるようになった。卓球は、フットワークが良くなった。自転車で近隣の坂道を登りきれるようになった。声楽は、お腹の底から声を出せるようになり、高音のラ・シまで出るようになった。かっぽれは、一本立ちも苦でなくなり、バランスを崩さなくなった。荒れていた庭では、重たいツルハシを振り上げては腰を入れて振り下し、木の根っこを抜けるようになった。お陰でうっそうとしていた庭が太陽の光をサンサンと浴びる明るい庭へと変貌した。英語落語では声がお客様によく届くようになった。更に、筋トレの後の柔軟体操の効果は大きく、若い頃のように開脚ができるようになった。カーブスに通って良かったことは、まだ続く。
カーブスの入口のドアを開けて入る時も帰る時も、コーチが明るく元気な声で名前と挨拶をしてくれるのが爽やかで気持ちを前向きにしてくれる。月一度の計測は、自分の身体の成果を知ることもしかり、コーチと触れ合えるのも嬉しい。又室内の掲示物は、どれもこれも利用者を励ます内容になっている。その中で私の一番のお気に入りはカレンダー川柳だ。上手な方ばかりで、思わず共感の笑みを浮べてしまうほどおもしろい。
最後に、会話を交わすことのないカーブスの利用者さんの真剣な姿を見ることが、大きな励みとなり、怠け心に打ち勝つ力となり、継続の秘訣となっている。できることならご縁を願って、お友達ができたらこの上ない喜びとなることだろうと思う。
「疲れている時こそカーブスに行こう!」頭スッキリ元気な体になって人生百歳をめざしたい。
入賞
「百歳も夢でなしカーブスの筋トレ励めば」
カーブスって
どんな運動?