昨年もエッセイを書いた。二者択一の選択で悩み、それなりの答えは出せたものの、気持ちは揺れていたので、迷いに終止符を打つために。思いを文字にして形にすれば、自分で自分自身に言い聞かせられると思ったからだ。今回はその選択に答えを出すことが出来たきっかけを書こうと思う。

 仕事やプライベートで色々と重なり、時間的なことや気持ち的なことでカーブスに通うことが苦痛で仕方なくなってしまった。退会を申し出たところ、コーチから自分の健康のためにどうするのが最善か考えて欲しいと言われた。そんなの続けたほうがいいに決まっている。ただ、どうしてもカーブスに向かう足が重い。休まずに通っていれば気持ちは変わるかもしれないと思いつつ、継続と退会を天秤にかけながら続けていたが、考えるのは退会の事ばかり。いつ辞めようかな...どのタイミングで辞めようかな...
 ワークアウト中も、今何やっているのだろう?と思う事もしばしば。こんな状態で続けていたとして意味ある?気持ちが後ろ向きだから計測も良い結果が出るはずもなく、辞めたい気持ちはどんどん加速していく。

 そんな時期にあるメンバーさんから声をかけられた。「後ろ姿がすごく変わったね、いつも頑張っているね」と。大変申し訳ないが、私はそもそも人に興味がなく、人の顔を覚えるのが苦手で、加えて人見知りのため、私からしたら初めましての知らない方から急に声をかけられて戸惑いしかなかった。しかも、辞めようと思っているところだし、今は全然頑張っていないし、変わった自覚も全くないし...
 カーブスに行く度に毎回お会いするわけではないが、タイミング良くお会いできてお話する機会がある際は必ず同じことを仰ってくださる。さらには「あなたを見ると私も頑張らないと!と思うのよ」と。
 こんな私に?なぜ?そんな言葉、もったいない...はじめはそう思っていたが、何回も同じような言葉をかけてくださることで、自分の頑張りが人の頑張りに繋がるのかもしれないと思うようになり、よくコーチから言われていた言葉が頭に浮かんだ。
「もっと自分を認めてあげて」
 今は確実に頑張っていない。でも、それまでは頑張っていたのかもしれない。そう思い始めた頃から、続けるほうが良いのかなと少しずつ考えだした。続けるには今の気持ちを変えなければならない。どうやったら変えられるだろうと思った時【体が変われば心が変わる】をマガジンで目にした。そこで逆転の発想、心を変えるためには体を変えればいいのかもしれないと自分なりの打開策を見出せた。

 体を変えるため、まずは苦手なマシンを克服しようと頑張っていると、前よりも上手く使えるようになったとコーチから褒められることも増えてきた。また、マシンを大きく速く動かせるように、コーチがとても上手くリードしてくださるので、徐々に楽しくなってきた。目的を持って体を動かしていると、目には見えなくてもやはり成果は出るのだろう、仕事が立て込んでいる時でも疲れにくくなり元気に過ごせている。
 仕事が最優先でプライベート中でも常に段取り等を考えている私ではあるが、カーブスにいる間だけは違う。日々神経を擦り減らしている中で、30分間だけは心を休ませてあげられるようになった。仕事終わりに向かうオアシス、最高の場所だ。
 コーチから「こんにちは」「お疲れ様」「おかえり」と迎えていただけるのも、とても嬉しい。「今日も笑顔で迎えてくれてありがとう」「仕事頑張ったよ」「体と心を整えにきたよ」と言葉にはしないけど、いつも思っている。

 2つの選択肢で継続を選べて良かった。正しい答えが導き出せたのは、声をかけてくださったメンバーさんのおかげ。「あなたを見ると私も頑張ろうと思う」この言葉をいただく度に、私も頑張ろうと思える。とても良い相乗効果だ。