カーブスエッセイのコンテストは今年で3回目。1回目は、コロナ禍でどこにも行くところが無かった私を救ってくれたカーブスの話。2回目は、コーチやメンバーさん達と何気ない世間話が心地良く、生活にはずみをつけてくれたカーブスのこと。これらのエッセイがなんと2つとも入賞した。カーブス内の窓ガラスに私の写真と昨年入賞のエッセイを貼ってもらっている。さて、今回は何を書こうかな〜と、あれこれ考えた。そして「上手く書こうと思うな。素直な気持ちでありのままの自分を書こう。書くことを楽しもう」という気持ちに行きついた。
私が入会しているカーブスはF駅ビルに入っていて、ちょっと視線を上げれば新幹線ホームと雪の吾妻連峰が見える。
東日本大震災から13年。いろんな思いから自分の車を手放した。子育て卒業と夫の定年退職...やっと肩の荷が下りた。長い年月の間には周囲の空気を読みながら、自分さえ我慢すれば...と、思った時期もあった。けれどカーブスに通うようになって、「本当に自分のやりたいことをやってきたか。自分を一番に大切にしてきたか」と自問自答するようになった。そして、勇気を出して自分を大切にする生活に組み替えてみた。
カーブスに通うのに電車の定期券を買ったのも最初はちょっぴり罪悪感もあった。でもそのお陰で、雨にも雪にも夏の暑さにも負けず...と、ちょっぴり宮沢賢治の詩のように、ほぼ毎日通い続け、駅の階段の上り下りも筋トレになった。現在なんと980回。1000回までもう少しだ。
コーチは「マリコさん、今日もよく来れました。で、この後どちらへ?」と、話し掛けてくれる。そうなのだ。私は仕事と家庭生活から開放され、大学に通い始めた。そこでは、「サードプレイス(家庭・職場以外の居心地の良い居場所)作り」「ジェンダー学」「地方議会の活性化」等を若い学生さんと一緒に学び、おおいに刺激を受けた。
もともと学ぶことには貪欲で、社会科の教員免許も持っている。タイム・リッチを手に入れた現在の目標は、F県内各地のイベントや講演会により多く参加すること。「F県には何も無いよ」と地元の人達は言うけれど、私はそう思わない。F県の活性化のために頑張っている人達の話を聞くたび感動し、元気をもらってくる。
また、私はF駅近くにある県庁に行き、議会傍聴をしている。F県のいろんな議題が出て勉強になる。気さくな議員さんは「いつも熱心に聞いてくれていますね」と声を掛けてくれる。昔から話を聞くのは好きだったが、傍聴席での長時間の座りっぱなしは肩や背中が痛くなる。そんな時、カーブスのマシーン、特にショルダー・プレスで体をほぐすと気持ち良い。頭もスッキリしてくる。
そうそう、新しい挑戦としてもう1つ。カーブスのスマホアプリを入れてみた。今までの頑張りが数字と折れ線グラフで簡単に見ることができる。カーブスがより身近に感じる。
いや~人生とは面白い。自分の思いや言葉がそのまま自分の人生に反映される。カーブスにはたくさんの良い言葉が壁に貼ってある。コーチも前向きで元気な言葉を掛けてくれる。
「さあ、今日もカーブスに行こう!」と、イスから立ち上がる。外はもう春の柔らかい陽射しでキラキラしている。