あれは、定年を一年後に迎えた五十九才の時、フルタイマーで四十年近く働き続けていたにもかかわらず、気力の衰え、持久力の欠如を感じた。ここでかあ、とショックを受けた。そんな時、たまたま行ったエステの向かいに、カーブスの看板を見つけた(新聞広告でカーブスと言う名は知っていた)。エステ帰りの足で門戸をたたいた。今の様に体験だの全く知らず(あったかも知れないが)室内は今の様に派手さは無く、むしろ質素であったが、その場でそのまま入会した。想えば大冒険だ。でも間違ってはいなかった。その後、エステには通わずカーブスへ。
フルタイマーで働き、時間外勤務もあった職場では、同僚からは「通えないよ」と言われた。カーブスの最終までに入るには、遅くても六時前には職場を出る必要があったからで、私自身も同感のところはあった。でも入会後だった。二~三日、時間外勤務が続きカーブスに行けていないなあと思っていると、「今日はカーブスに行って」と声を掛けてもらえるようになっていた。半年後の定年時には、身体の気怠さも抜け、心も前向きになり、活力も湧き、同職場で再任用として五年、六十五才まで働けた。その後も他の職場で三年パートとして働き、孫守りの為、離職し今に至る。もちろん、カーブスには通い続け、今十三年目、七十二才になった。
年を重ねたにもかかわらず出来る事が増えた。
一、水五百㎖が無理なく、しかも美味しく飲める。
一、ストレッチが十二分に出来る。特に③番の太もものストレッチ、当初足先が持てなかったが、サッと楽に持てることは大きい。
一、入会時に比べ、ウエスト周りと体重が増え、おばさん体型にはなったが、その他の計測値は横ばい、体力的な事は維持向上している。
一、気分スッキリ、活力が湧く。等々きりが無い。いつも前向き、ハッピーで居られ、何か新しい事に挑戦したい気持ちが常にある。御近所さんからは「働いているの」と言われる位、家に居ない。それも大正琴から始まり歌謡教室、詩吟、民謡、三味線、ボーリング、シルバー・カレッジ、史跡めぐり、それに孫守りと年々増え、今年から川柳が仲間入りした。もちろんカーブスも。だから在宅する間が無い。
十三年の間、自分自身の状況も変わり、店舗も二回、場所、店名が変わった。その都度家から遠くなった。もちろんコーチも随分変わった。家の近くに別の店舗もあり、変わる事も考えた。でも、どのコーチも当初と姿勢は同じ。また、行く曜日も時間帯も、まちまちだが、いつの時間帯に行っても、ちょこっと話せる顔見知りが居る、通える気力、体力がある事にも感謝。
コーチから○○ちゃん○○さーんと呼ばれた時の皆さんの顔が良い。スガスガしい顔でカーブスを出られて行くのを見るのが好き。「遠くから頑張っているね」と言われるが「自分の為ですから」と一笑。新しい顔ぶれが増えた今、続けると良いよと言える。やっていても調子の悪い時も正直有る。でも結果は必ず付いてくる実感は確かだ。
私は、続けるというより「やめるのが恐い」という気持ちで、言ってもいる。健康寿命を伸ばす為にも、やれる事をやれるうちから始める。筋トレとたんぱく質の大切さを伝え続けたい。そして自分自身も実践し、花丸の日々でありたい。