残暑の厳しい九月のある日、扇風機のコードに、足をとられました。バランスを取り戻そうとしたのですが、あっという間に、すってんころりん。キッチンのフローリングに左足側面を強く打ち付けてしまいました。どうにかしてリビングのチェアにまでたどりつき、座って、痛みがとれるのを待ちました。数時間後、立ち上がって歩こうとしましたが、左足は全く前にだせません。
 一人暮らしの私は、近所の仲の良い友達に助けを求めました。すぐに飛んできてくださり、どうしようかとなりました。運悪く、かかりつけの整形外科は休診日、日赤の急患センターに問い合わせましたが、当直医に整形外科医がいないので痛みが我慢できるのなら明日受診してください、と言われました。翌日、ご夫婦で車で迎えに来てくださり、すぐに病院まで。車椅子の初体験となりました。
 検査結果は大腿骨頭部近位骨折で、即入院せよとのこと。手術日までは、ベッド上のみの生活、少しでも動いたら手術がおおごとになりますと言われました。看護師さんに、あらゆることを助けてもらい、数日ベッドの上での生活をして、手術日をむかえました。下半身麻酔での小一時間の手術でした。麻酔がさめたら、すぐに車椅子に乗せてもらい、トイレまで。立ち上がろうとしても、体が言うことをききません。手すりにしがみつき、腰をあげようとしても、だめです。看護師さんに助けてもらい、やっと、立ち上がれたしだいです。一週間歩いていないと、こんなにも筋力が衰えてしまうのかとおそろしくなりました。

 翌日から、リハビリがスタートです。まずは車椅子での立ち座りを、前にある平行棒につかまって50回、そんな簡単なことができないのです。情けなくなりました。毎日、小一時間のリハビリをしました。数日後、リハビリ士さんより"こんなにも早くに、ここまで動けるようになったのは、すごいですね"と、ほめられましたので、"わたしは、何年もカーブスに通っています"と答えましたら、"カーブスで筋力がついていたのですね。よかったですね"と言われました。
 入院した病院の窓の下には、通っているカーブスの教室がみえます。時間を約束して、病院の窓とカーブスの教室の窓で、手振りです。コーチや、メンバーさんが、窓から身を乗り出して、手を振って、エールを送ってくださいました。いつになったら、カーブスへ復帰できるのだろうか、できないのではと、病院の窓から、カーブスの教室を眺めながら心配しました。

 リハビリを一ヶ月頑張って、退院、そして、退院後一ヶ月あまりで、カーブスに復帰できました。店長からは、"よく頑張りましたね、車椅子にならずによかったですね、無理せずやっていきましょう"と、また、なつかしいメンバーさん達の顔を見たときは、カーブスに戻って来れたと、うれしさで、涙してしまいました。
 復帰当初は、足に負担のかかるマシンは、さけましたが、今は、以前と同じようにマシンを動かせるようになりました。骨折から、半年となりましたが、ここまで、回復したことに感謝です。カーブスの教室に通っていたことが、早い回復を導いてくれたのだと思います。