七十歳を過ぎたころから、急に右足のふくらはぎや足首の辺りが理由もなく痛みはじめた。車にも自転車にも乗らず、何処へでも自分の足で歩いて行っていた私には、足の痛みであまり歩くことの出来なくなった自分が悲しかった。歩かないことで体重も増え、久し振りに会った人から「あら、あなたどうしたの?」と言われショックだった。足は痛い、体重は増える、この身体何とかしなければとずっと悩んでいた時、渡りに舟のように、近くのスーパーに「健康のための筋トレ教室ができる」という広告が出ていた。私は「あーこれだ」とすぐに決意して入会の申し込みをしたのは言うまでもない。平成二十七年十月七十三歳の時だった。
 
 カーブスでは、孫のように若くて可愛いらしいコーチから指導を受け、週に三~四回を目標に通っているうち、病院に通い整体に通い、痛み止めの薬を飲んでも全く治らなかった痛みが、筋トレをはじめて一年位たった頃から、だんだんと嘘のように消えていったのである。
 その後も休むことなく、ずっと筋トレを続けていたのだが、一昨年の夏ごろから再び、今度は左の股関節の辺りが少し痛みはじめた。病院で検査の結果は「神経痛」ということだった。その間、カーブスを休むこともなく、新しくグルコサミン入りのプロテインも飲みはじめたところ、一年も経たないうちに痛みも取れたのである。
 
 現在私は八十二歳、同級生に会うと「あなた若いね、元気そうね」といつも言われる。「カーブスに通って筋トレをしているからよ」といつも答える。私の人生、あと何年生きられるかわからない。でも生ある限り、自分のことは自分で行い、子どもたちになるべく負担を掛けないように生きたいと願っている。その為にも今後もずっとカーブスに通い続けようと思っているのである。