カーブスの運動を始めてから8年が過ぎました。ご存じの通り、その間、当たり前だった世の中の自由な活動が、一瞬にして中断され、この先どうなってしまうのか?成す術のない無力さと不安に襲われたコロナ渦があります。そんな予期せぬ出来事にうんざりしていた時、思いがけず、動画配信による運動を体験したおかげで、健康習慣を続けることができました。リモートなら、家に居ながらにして、日曜日だろうが、早朝・深夜だろうが、自分のタイミングで、好きなだけトレーニングができます。まさに私にピッタリのプログラムでした。今では、おうちカーブスに切り替えて、筋トレ、有酸素運動、ストレッチは毎日欠かさず、更には、水分補給とタンパク食材の摂取までも、すっかり定着して、生活の一部となっています。

 私は11年前、50歳の時に腰椎滑り症の手術をしました。分離した腰椎を元の位置に戻し6本のボルトで固定してあります。レントゲンで見た腰椎の段差に驚き、特にしびれが出たり、四六時中痛かったわけでもないのですが、手術さえすれば、若い頃と同じように 腰痛知らずの体になるものだと信じていました。結局、隣り合わせの部位に同じような滑り症が再発。腰痛に悩むだけではなく、安易な選択をした自分の浅はかさにも絶望する日々。
 
 カーブスを始めたきっかけは痛みを手術で取り除くのはやめて、自前の筋肉で、腰椎コルセットのように支えられる体になろうと決めたからです。年を取れば誰だってあちこちに衰えが現れて痛みは尽きないもの。老いていく体を上手にいたわりながら、元気な生活を送ることが、ある意味、価値ある人生とも言えるのではないでしょうか?
 やがて気づけば、多少の疲れで、腰痛に悩むこともなくなっていました。信じて続けて本当に良かった。筋トレに救われた思いです。先行きの不安が軽くなった今、カーブスは私にとってかけがえのない存在となりました。これらが、私の取り組み続ける理由です。

 しかし、実は子供のころから運動は大の苦手で、こうして自主的に筋トレしていることも奇跡なのです。不思議なことに、いざ体を動かすと、運動音痴の私でも、成し遂げた後の達成感を味わえます。このすがすがしさに味を占め、もっとやりたい、もっともっとやれる!と、今日まで。ほんの少しでも体を動かすことを毎日コツコツと続けていることが、我ながらすごいと思います。苦手も克服できてさらにうれしい限りです。
 
 一番後押ししてくれるのは、記録です。計測の数値だけでなく、皆勤賞の更新や運動回数、累積時間など、そして、最初はできなかった動きが、ちゃんとできるようになっていく心地良さ、チャレンジすることは本当に楽しいです。面白いように体に変化も現れて、周りの人にも気づかれて、うれしくて、楽しくて、だからもうやめられません。ダイエットのようにつらい苦しい思いや我慢もなく、特訓したわけではないのだけれど、いつの間にか年齢とは思えないほどの若々しさ、体力を維持できていることにも驚きました。
 とは言え、好記録ばかりとも限りません。これほど頑張っているのに月々の計測で、実態を見てみると良かったり悪かったり、維持することの難しさを実感したのも確かです。調子に乗って「骨格筋率」>「体脂肪率」を目指すも、なかなかクリアできない。かといって、一喜一憂することはナンセンスです。もし、運動を継続していなかったとしたら、せっかく積み重ねてきたこれまでの成果が途絶えてしまうと思うと、もったいなくてさぼれません。すべては気持ち次第で良くも悪くもなるのだと思います。自分と向き合いながら、痛みのない範囲で、この数秒が明日の自分につながっていると信じて、行ってきたこれまでの経験が教えてくれました。何も難しいことではありません。ちょっとでもいいから、慌てず、あきらめず、毎日続ける筋トレ習慣を大切にしたいと思います。

 これまで続けてきて本当に良かったと感じることは、カーブスで人生を上手に快適に送るための姿勢というかエッセンスを手に入れたことです。人は、気持ちの持ちようで、毎日の行動の一つ一つが変わります。その一つ一つが積み重なって、私の人生捨てたもんじゃないと輝くのであれば、愚直に取り組むことが、最も簡単で、大切なことなのだと、身をもって学ぶことができました。
 
 62歳、今年定年を迎えますが、65歳までは、現役フルタイムで企業の一員として働けるチャンスがあります。その後のセカンドライフをより輝かしいものにするためにも、カーブスと二人三脚で、歩み続けたい気持ちでいっぱいです。