私は八十一歳、四人の孫がおります。時折り来てはゲームをしたり、食事に行ったりを楽しむ来客です。
 今年二月、日曜日の朝でした。「おばあちゃん、行こう」と外出に誘われました。「チョット待って」と言って私は台所の椅子の上に置いていたソックスを 中腰のまま片足立ちで穿きました。それを見ていた大学二年の孫が「おばあちゃん穿けるんだ!」と言います。「何が?」聞き返しました。「おばあちゃん片足ずつ立ってソックスが穿けるんだ!」と言います。私が「普通でしょう?」と言うと「おばあちゃんの年齢だったら誰でも、いや殆んどの人が椅子に腰かけるか座って穿いてるよ」と言います。「エ!そうなの?おばあちゃん、ソックスもズボンもいつもこうして穿いているよ」と言いますと「スゴーイ!」と言いました。私は何でだと思いました。

 カーブスに入会した頃「下着を着ける時よろけないで、片足ずつ立って着けれますか?」と聞かれたことがあります。筋肉が落ちるとこの些細な行動が難しくなって来ること、自分の足に筋肉がついているかどうか簡単な目安になること等を聞き、一つの覚えのように友人や知人に問い聞きした事を思い出しました。

 私は六十八歳の時カーブスに入会しました。それから十二年の継続を経た現在、スタッフさんから「計測の成果は?目標は?」と尋ねられます。「よく汗をかくようになりました。現状維持です。まーあ!後はボチボチです。」と答えます。自分を深く見つめることもなく、それらは歳相応だと思っていました。
 考えてみると、主人は椅子に座り、壁に寄りかかり、柱に手をかけ、下着・ソックス・ズボン等身に着けております。それに比べて私は膝もO脚にならず、背筋も真直ぐ、中腰で下着もソックスもズボンも身に着けることが出来ています。

 【そうなんだ!十二年間カーブスの筋トレを継続して来た成果なのだ!夜になり孫の言葉を思い出して初めて、継続は力なり、本当なのだ!】と気付く事が出来ました。若い人達のように体重5kg減とか、ウエスト5㎝マイナスとか元気いっぱいの動きは出来ません。高齢者には夢のような話題でした。だけどマシンを忠実に動かし、腹圧を意識し、歳相応にぼちぼち続けた十二年間、私の成果なのです。とても嬉しく心から感謝でした。
 
 今では友人や知人達に「下着、ソックス、ズボン、椅子に座って穿いてる?片足ずつ足を通せる?」話しかけながら、足腰の筋肉の大切さ、少しの圧をかける大切さ等、ボケ防止の為だと言いながら話の中の話題の一つとしておしゃべりをしています。ちょっぴり自慢ごころを散らつかせながらカーブスで筋トレのできることを感謝しつつ日々を楽しんでいます。