「わぁ、ばあば、スキー滑れるんだ!」今シーズン初のゲレンデで孫から掛けられた言葉に、思わず顔がほころびました。
 
 大学生時代から熱中したスキー。結婚後は夫と共に、そして母となってからは三人の子供も連れて毎年ゲレンデに通っていた私ですが、さすがに60歳を過ぎてからは古傷の膝の痛みもひどくなり、スキー熱も冷めかけていました。たまにリフトに乗っても膝の痛みが気になり、サポーターを着けての滑降しかできませんでした。それだけでなく、日常生活においても膝の痛みから正座ができないときや、ひどい時には杖をついての歩行をせざるを得ないこともありました。このままでは孫たちとの旅行も楽しめなくなると考え、カーブスの体験を申し込んでみようと決めたのは昨年の夏でした。
 それまでにも何度かカーブスの広告を目にしたり、実際にスタジオの前を通りかかったこともありましたが、なかなか初めの一歩が踏み出せずにいました。体験会ではメンバーの方々の溌溂とした様子に、少し気後れを感じたのも事実です。和気あいあいとした雰囲気に、自分が馴染めるだろうかという不安もありました。コーチから「ここで仲良くなられた方も多いですよ」の言葉をいただき、それなら私もと、かなりの勇気を持って入会を決めました。

 入会して7ヶ月になりますが、その間にはご近所の方にお会いしたり、中学時代の友人に再会したりと思わぬ出会いがありました。その中のお一人が、いつも汗をかき、息を切らして運動している私に「一生懸命トレーニングされてるあなたの姿を見て、自分も初心に返ってやる気になったわ」と声を掛けてくださいました。思いがけない言葉に、恐縮するとともに私の存在が他の方に何らかの影響を与えているのを感じ、とても嬉しく思いました。それは私自身が常に他のメンバーの方々から、やる気や元気、いつまでも健康でいようという意欲を感じていたからです。特に親しくおしゃべりをしたりしなくても、あるいは個人的なお付き合いがなくても、カーブスで運動する時間を共有しているということで、お互いの存在を認め合える関係が作られているのではないかと思います。私も今ではそんなメンバーの一人になれたような喜びを感じています。
 
 そして気が付けば、膝の痛みはまったく無くなり、椅子の上で正座している自分に驚くことも増えました。そんな折、孫たちとの冬休みの旅行として、久しぶりにゲレンデに向かいました。そり遊びからスノーボードへと興味が移った孫たちから掛けられた言葉が、冒頭のひとことでした。これに気を良くした私の今シーズンの滑降日数は2ケタを超しました。その中には孫抜きで、夫と二人でのスキー旅行もありました。たった7ヶ月の運動で、これだけのご褒美を与えてくれたカーブスには感謝しかありません。

 そして更にもう一つ、嬉しい効果がありました。非常勤とはいえ週4日の勤務を続けている私ですが、カーブスに行くと決めた日には、自分なりに仕事の段取りをつけて効率よく働けるようになりました。職場、家庭という居場所に加えて、カーブスがあることで生活にメリハリと活気が生まれています。
 
 これからも自分のしたいことを思い切り楽しめるように、カーブスでの運動習慣を継続していきます。そして長年の夢だった富士登山も、体力の衰えから諦めるしかないと思っていた私ですが、今年こそ、その実現に向けての準備を始めようと考えています。いずれ、そのご報告ができるときが来るよう、楽しみながら頑張ろうと思います。