カーブスを意識したきっかけは、20年来の友人と久しぶりにランチをした時の会話だった。友人が、職場の近くのカーブスに通い始めたと話していたことが頭の隅に残っていたのだ。
　
　それまでの私は、歳を重ねるごとに纏わりついて大きくなる肉布団と、増えて減らなくなった体重と体脂肪のことを気にはしても、自分のために支出してダイエットに励むという気持ちまでには至らなかった。
　
　昨年12月、何気にインスタグラムを見ていると、カーブスの無料体験の案内が目に入った。いつもならスルーしているが、ふと友人の話を思い出し、友人がどんなことをしているのかを知りたくなり、思わず申し込んだ。
　ほどなく、近所の店舗から電話があり、さっそく体験に足を運んだ。
　
　筋トレ部位の目標が明確な油圧式の12台のマシーンと、その間にある有酸素運動を促すステップボード、ステップボードには水分補給のタイミングが適所に提示され、30秒ごとに移動して2周で30分完結というシステムの合理性にまず感心した。
　そして、予約なしで、ふらっと立ち寄れるという気軽さに、これなら私でも続けられるだろうと即日入会した。
　
　入会したことを友人に報告すると、友人は週3回を目標にしているとのこと。それならば、私も週3回を目標に通おうと決意。店舗が近所なのを良いことに、自宅から運動着を着て、さっと店舗に行き、2周完了した後は、店舗に貼ってあるストレッチのやり方を見ながら、入念にストレッチ。
　すぐさま家路に急ぎ、着替えた後に、プロテインを飲むのが、カーブスに行った日の習慣になった。ジムにわざわざ行くというよりも、家からジョギングに出かけて帰るような、そんな気軽さで今まで続いている。
　
　カーブスに通い始めてから、わずか4か月だが、先月や今月の計測では、数値に効果が表れているという。
　しかし、驚くのは、数値よりも自身の体感なのかもしれない。お腹周りの肉布団が薄くなり、ストレッチの時に肩甲骨の間に挟み込む肉の量が少なくなった。姿勢が良くなり、全体的に身体が引き締まった。
　
　また、有酸素運動を最大限に引き出そうと、ステップボードでエア縄跳びをしているが、最初のころ、もしかして失禁している？と感じることがあったが、それも最近では感じなくなった。
　カーブスに通い始めたおかげで、放置していたり、気付けなかったりしていた自身の身体の衰えに抗えるようになったと実感する。
　
　そして、最後になるが、ここでカーブスの利点として、コーチの存在を申し上げたい。
　実は、私は、数年前に、体を動かそうと一念発起して、筋力がないままに、自分の好き勝手に無理な運動を続け、それにより右側の膝を変形性膝関節症にしてしまった。
　
　まともに歩けなくなり、座れなくなり、リハビリ通院した。少し良くなっても、痛めた膝をかばうため、左足の筋まで痛くなり、その後も何回かリハビリ通院を重ねることになった。
　お世話になった理学療法士さんからは、筋力をつけるための指導をいただいたが、それ以降は、姿勢に気を付けることがあっても、運動をするのが怖くなっていた。
　
　そんな私にとって、カーブスのコーチはとても大きな存在に感じる。それは、自分の経験から、運動は正しい姿勢で行わないと、かえって身体を壊す原因になることを痛いほど知っているからだ。
　コーチの指導は的確で、マシーンの動かし方や姿勢が良くなると、目標とする筋肉にちゃんと負荷がかかっていることがわかる。そして、それがちゃんと実行できるようになると、効果が出ることも実感している。
　また、分け隔てない明るい声掛けや丁寧な対応には頭が下がる。
　
　カーブスを初めて4か月、これから自分がどこまで年齢に抗っていけるかが楽しみになっている。これからも、タンパク質を意識した食事と腹圧を意識した生活、そして、週3回のカーブス通いを続けて、足腰元気な老後を目指したい。