恥ずかし乍ら、この度の入会は、四度目となります。「直子さん、いらっしゃい」コーチの言葉に感激し、ペンをとりました。
 最初は友人に誘われてでしたが、五十代後半の私。趣味でテニスや社交ダンスをやっていた私は、さほど必要性を感じていませんでした。二度目は、四年程前、右股関節の手術をし、そのリハビリのつもりでした。
 軟骨が減り、歩くことに支障が出たため、人工関節になりました。この時、身体障碍者手帳の交付を受けました。
 
 その後は平凡な日常生活を送っていましたが、主人が脳梗塞発症の診断を受け入院、更に、心臓に原因があることがわかり、手術することとなり、退会することとなり、退会することとしました。その後、主人の経過状況もよく、また、入会しました。
 しかし、その後、主人の状態が悪化し肺に水が溜まるという症状が続き、酸素ボンベが必要な生活となりました。また、この頃から、コロナが蔓延する世情となり休会が続きました。
 
 そして、コロナ禍の中、入院中の部屋にも、行くことが出来ない状況が続く中、息を引き取りました。
 この時は、まだ息子が、仕事の都合で家族と離れ、私と同居していたため洗濯や、食事の世話など、日常の生活がかえってき、カーブスも、それなりに続けていました。
 
 しかし、ある時、急に正座ができなくなり歩くこともままならない状態になりました。診察で左股関節の骨に穴が開いていることが判明し、膝がカバーしていたことが原因とのことでした。またしても左股関節の手術をすることとなり、三度目の退会となりました。
 
 手術後半年、この度、四度目となるカーブス入会を決心しました。
 これからの老いに向かう人生の歯止めをしたいと思ったからでした。主人を亡くし、子供も独立し、一人暮らしとなった毎日。両足とも人工脱関節、両膝とも変形性膝関節症、今後、膝の人工関節手術が必要になるかもしれません。
 まるで私はサイボーグ?更には、背柱管狭窄症、という老人病のオンパレード、という私。また、中年という年には内臓に三か所、メスを入れていて随分切ったり、貼ったりのからだだなあ~と、溜息がでます。
 
 また、歩くのが不自由で、ビッコ状態だったので、介護申請をし、要支援①の認定をの認定を受けてしまいました。その後、左足のふんばりができないなめにビッコになると気づき、理学療法士の方の指導を実践し、今はふんばりができ、ビッコも少し改善しました。
 でも、今も正座することもしゃがむことも、できない状態は続いています。

 また、私は今日一日、誰かと話をしたかしら?と思う日があります。会話のない日が増えることは、からだの老化と共に、脳も老いに向けて、加速状態ではないか、と思いました。
 活動量が減少したぶん、体重は反比例でずいぶん増えてしまいました。
 
 また、主人が精出していた野菜畑を引き継いでみたものの、草取りが大変です。除草用シートを敷き、狭くした畑で、白菜、キャベツ、ブロッコリーなど植え、何とか食べることができ、ヤッホー!!でした。
 先日は、ジャガイモを植え、これからは、ナス、ピーマン、などの夏野菜を植えようと思っています。畑があり、土いじりができることは一種のヒーリングで、幸せなことだと思います。
 
 そうした畑いじりをしていて、思ったことがあります。からだじゅうがさび付いているように感じたのです。生活する上での最低限しか、からだを動かせていない、と気づいたのです。なんとか、からだの劣化、脳や心の老化へ向けての加速状態に歯止めをかけなくてはいけない!!と思ったのです。
 
 今、七十四才の私、あと何年生きられるだろうか、長くて二十年、健康寿命を考えると予想がつきません、なんとかしなくては!!
 これからの人生を元気で、楽しく、人との関りも持ち、過ごすためには、どこで、何をすればいいか、と考えました。行政が行っているフレイル事業、しかし、いつでも好きな時に行けるものではないようだし、毎日でも行けるものでもないようだ。
 介護保険を利用するものは、私よりも、もっと状態が進んでいる方々なのだろ?と思いました。
 
 そう思った時、以前、通っていたカーブスが頭に浮かびました。何度も、入退会を繰返し、迷惑をかけたことに恥じる気持ちがありました。けれどからだのサビを落とし、人との交わり、老いへの減速、などを思った時、勇気を出して訪ねてみよう、と思いました。
 多分、一年近くブランクがあったと思います。恥ずかしいなという気持ちをかくし、スタジオへ入りました。コーチの方と顔を合わせたとたん、「直子さん、いらっしゃ~い」と、声をかけていただき、ビックリもし、感激でした。
 
 私のような、一人暮らしの方、からだに何か不安を抱えている方、老化の減速を思う方、少しでも前を向いて、楽しく、明るく、生きていきたい、と願う方はきっと多い、と思います。
 願わくば、これからの生活に、また、もう少しあるだろう人生に、どうか幸多かれ!!と願うこの頃です。私よ、がんばれ!!