やわらかな春の日差しを受けてさくらの花が人々に幸福を運んで来ました。世界中に起こっている現状を知るや知らずや、のどかな光景が広がっています。これまで私の生きている時に一瞬に世界中をかけ巡り驚愕させられる事態が起こるなど想像もした事がありませんでした。著名人の死の報道に目に見えないウイルスに怖さを覚え、日常生活は一変、外出や外食を控え、人との接触を控える非日常の生活がこれほどまで長引くとは誰が予測できたでしょうか。
このウイルスの蔓延により私達の生活は彩りが無くなりました。入学式、卒業式、入社式、そして人生の大きな節目の成人式も全く通常と異なる形式をとる事を余儀なくされたのでした。安心して暮らせる日々の何とありがたかった事かと失って改めて思わされます。カーブスにも余波は及び、一時、休会となりました。家の中に閉じこもり、人との会話のない生活は心まで委縮してしまいそうでした。そして待ちわびた休会が明けていつも変わらず元気で明るいコーチ達に励まされ、筋トレができる事が、実は当たり前ではないという事に思いが至りました。
私のカーブスの入会のきっかけは私より若くて元気な方が入会されたと知り、年上の私が頑張らなくてどうするの、と自問自答し入会しました。幸い家から近いので行きやすく知り合いもたくさんいらして最初から溶け込めたように思います。健康の為、週3回を目標にして筋トレに励みました。いつかは手術をしなくてはと思っていた静脈瘤がいつのまにか消えていたのに驚きました。コーチが毛細血管が増えたからですと説明して下さいました。35度台だった体温がいつも気になっていたのですが、こちらもいつのまにか36度台になっていたのでとても安心しました。風邪をひきにくくなり、花粉症も軽くなりました。体力がつき、60才の時、とても老化を感じていたのに今の方がずっと元気で前向きでいられることに驚いています。
毎日の生活にカーブスに行く事が私にとっての大きな習慣になり、メリハリのある、規則正しい生活が送れるようになりました。
カーブスは現在、マスク着用、ソーシャルディスタンス、消毒を徹底して再開出来ているのが本当に嬉しいです。メンバーさんとの笑顔で挨拶、マスクをしてのしばしの会話ができる時、ひととき、コロナの事を忘れさせてくれます。
私はコロナ禍の中、秘かに一大決心をしました。変形性膝関節症を手術しないで治すこと。ここ数年、右足が痛くて引きずって歩いていたのです。カーブスマシンも足を曲げられず、伸ばしたまま行っていました。
そのような時、友人が脊柱管狭窄症が良くなったからと勧めてくれたのがカイロプラクティック健康院でした。全く予備知識の無いまま治療していただく事になりました。
ここまでガチガチの膝は見た事がありませんと言われ、壊したら大変だからと整形外科でレントゲン写真を借りてくるように言われました。結果、やはり治療は難しいと言われ、ここで見放されるのかと内心ヒヤヒヤしていました。私は幼い頃、股関節脱臼だったのを戦後間もない1947年、大変な時代に両親が東京新宿の当時の陸軍病院、何とも時代を感じますが、通院、治療をしていただいたのですが、何しろ70年以上も前の治療ですから相当な無理があったのではないかと推察します。外見的には治ったという事で私は普通に生活が出来、運動も大好きでした。特に45才頃、更年期に入り、モヤモヤした気分の時にダンスと出会い全て払拭できたのです。以来29年間、コロナ禍により3月で閉会するまで素敵な先生と仲間に恵まれダンスを楽しめたのです。治してくれた両親に感謝です。
とはいえ、人目には判らずとも恐らく歩き始めた時から今日まで70年以上、重心のバランスの悪い歩行をしていたのだろうと思います。先生も脱臼が影響している事は間違いないと言われました。
そういう理由もあり私の場合は手術はリスクを伴うと思い、回避せざるを得ない状況でした。
カイロプラクティックは1895年、今から126年前、アメリカのダニエル・デビッド・パーマにより創始された手技療法で脊椎を中心に身体部位を調整(矯整)することにより歪みの矯正、痛みの軽減、機能改善を図り、身体の自然治癒力を高める手段として期待されるものでした。
世界保健機関は補完代替医療として位置づけており、発祥国のアメリカやイギリス、カナダ、オーストラリア、EU諸国加盟の数ヶ国など約40ヶ国が主に筋骨格系の障害を取り扱う脊椎ヘルスケアの専門職として法制化されています。日本標準産業分類ではカイロプラクティック療法業として、医療福祉の医療業に分類され、日本標準職業分類ではカイロプラクターとして専門的、技術的職業従事者に分類されています。
因みに名前の由来はギリシャ語でカイロは手、プラクティックは技術を意味する造語だそうです。
これこそ、私が求めていた治療法でした。
誠心誠意、心をこめた施術を受ける事が出来て本当に嬉しく思っています。
先生はカーブスの事もよくご存じでしっかり続けると良いと言われました。カーブスの全身の筋トレとストレッチがカイロプラクティックと連動して効果が出ているのだと思います。久々に座ってするストレッチをしたところ、何とできなかった2種類ができるようになっていたのです。足裏を合わせるストレッチと足を曲げて手を伸ばすストレッチです。そして階段も少しずつですが降りられるようになったのです。まだ施術を始めて数ヶ月なのに大進歩です。
筋トレとカイロプラクティックの施術がうまく融合して相乗効果を生み出していたのです。手術をしないで治る事を望んでいた私の望みが叶えられ本当に嬉しく感謝でいっぱいです。今後、3ヶ月後、半年後が楽しみです。カーブスと素晴らしいカイロプラクターと出会えた事が私の幸運でした。
手術を望んでも持病の為、できない事もあります。また高齢の為、一歩踏み出せない方もおられると思います。体に優しいこのような方法もある事をお伝えしたいとエッセイを書かせていただきました。
人生100年時代になり、いつまでも健康で自分の足で歩ける事は誰もの願いです。
明るく褒め上手なコーチ達に励まされ、筋トレに励める事はとても幸福な事と思います。80代90代の方々が溌溂と筋トレをされている姿は目標になり頑張る意欲が湧いて来ます。最近では40代50代の若い方々を見かける事が多くなり筋トレの必要性を改めて感じています。長い間、使った体に手を加えて、これからも大切に使えるように自分自身を手厚く労って行いきたいと思います。
入会して5年が過ぎメンバーズカードがゴールドになりました。
これからも心と体の健康の為、楽しく続けていきたいと思っております
入賞
「めぐる季節の中で」
カーブスって
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