若い時から健康にだけは自信があったのですが、50代に入りちょっとしたことですぐに風邪をひくようになりました。そして罹ると中々治らず、すっきりするまでに半月ぐらいかかり、それが一年中続くような状態でした。職場では「戸井田さんはいつもマスクをしている印象があるわ」と言われショックを受けました。ちょうどそんな頃、近所に住む両親の介護に取られる時間が急激に増え、私の体力も消耗していきました。年中疲れているような私の様子を見るに見かねた従妹が、「私の母がカーブスで筋トレしていて、80歳すぎても元気よ!やってみたら?」と薦めてくれました。「えっ、80歳代の叔母がやっている筋トレを私が?」と初めは疑問もありましたが、当時の私にとっては少しでも元気になれればと藁をもすがる思いで体験に行ってみました。行ってみると想像とは違い、同年代の人も多く、ビルの7階で眺めも良く、スタッフの方々も元気で明るい雰囲気でした。トレーニングは正直もっと疲れるかと思っていましたが、予想に反して少し物足りないぐらいの感じでした。しかし、それが適量ということが後々わかってきました。あまり量が多すぎるとかえって疲れてしまうので、終わった後に「あーすっきりした」というこの運動量は継続するのにちょうどいいように思えてきました。
日常生活では、平日の仕事と、週末は語学の集まりを主催、また海外の人向けのゲストハウスも8年前にオープンし、その管理と、休む暇のない忙しさが続いています。幸い息子達は成人しているのでそれほど手はかかりませんが、介護割合がその分益々増えていきました。それでもなんとかやってこられたのは、筋トレのお陰と、週に2回はカーブスに通えるように予定を立て、4年半が過ぎました。行事が重なり多忙を極める時など、これでもう風邪をひくと覚悟していても、過ぎてみると意外に元気なことが何度もあり、カーブスに助けられました。
その後、母の介護はますますハードになり週に数回実家に行き、入院の時は病院に通い、その上実家の父の世話と、歳と伴に負担も多くなり、とうとう私一人では回らなくなり、姉が嫁ぎ先の山梨から上京して実家に泊まり込みで面倒を見るようになりました。二人で予定を合わせながら介護分担をするのですが、「その日はカーブスだから」と私がよく言っていたので、「カーブスって何?」という事から、筋トレの大切さを説明しました。姉は若い時に大病を患い、健康には人一倍気を付けており定期的に検診を欠かさず「今回も数値が悪かった」などとよく話していました。そんな状態だったので私の話にはすごく興味を持ったようで、すぐ体験に行き入会したそうです。聞けば最寄りのカーブスは車で35分の県外とのこと。その後続けているうちに検診の数値も医者が驚くほど改善し、体重も(私とは逆で)なかなか太れずにいたのですが筋肉が付いたのか、健康的に体重がえたとのこと。すると体力がついて、以前は何かするとすぐに横にならないと持たなかった体力も、「最近休まないね」と義兄にも言われるようになったと喜んでいました。姉はすっかりカーブスに惚れ込み、多い時には週に5回も行き、車で35分も苦にならずに楽しく通っているそうです。
そんな姉がある時街で義母の世話を良くしてくれていたヘルパーさんに会った時の事。その姿はあまりにもやつれていて当時の面影もなく、驚いて声をかけてみると、ヘルパーも定年を迎え、する事もなく家に閉じこもっていたらやる気も失せて落ち込んでいるとのこと。見るからに覇気もなく、姉は「これはもうカーブスに誘うしかない」と思い、一緒に行こう!と体験に連れて行ったそうです。初めはその方も抵抗があったようですが、毎回姉が付き添って一緒に通ううちに段々慣れてきて体力も付き、そのうち一人で通うようになったとのこと。しばらくすると前のような元気な顔つきとなり、やる気も出てきて、それを見たご家族がとても喜んで、「いいものを紹介してもらった」と家族中に感謝されたと姉は嬉しそうに話していました。
紹介制度でお友達を紹介するとTシャツを頂けますが、それも嬉しいですが、こうして家族にまで、喜んでもらえた話を聞くとこちらも本当に嬉しくなります。考えてみると、私も叔母から紹介され、そして私から姉、姉からヘルパーさんと筋トレの輪が元気に広がってきました。
その後も相変わらず介護は続きましたが、一年半前の夏、長患いの後、母が他界しました。連日猛暑続きの中、葬儀に後片付け、父の介護と同時進行でしたが、姉妹そろって寝込むこともなく無事に見送ることができました。何があっても基礎的な体力があるということは精神的にも落ち込むことなく、前向きに暮らせる、そのことをつくづく実感しました。
それから一年半が経ち一人暮らしとなった父が卒寿を迎えたとたんに体力が低下し、またまたハードな介護生活期に入りました。もはや90歳の父の独居生活は厳しく、我家で相談して、私が引っ越しをして同居することになりました。そして体制を整える間にまた山梨から姉が上京してくれたのですが、一週間いる間にトラベルパスを利用して東京のカーブスに行けるように向こうで手続きをしてくれたそうです。スタッフの方が親切に「実家のそばにカーブスはあるの?」と心配してくれたそうですが、なんと実家から歩いて10分もかからない所にあり、山梨よりすごく近いと喜んで通うことができました。知り合いのいない東京でも、カーブスがあるから、行くのが楽しみになったと嬉しそうでした。そして私も同居生活となり、通勤路線が変わるのですが、帰り道には、姉が利用したカーブスがあるので、途切れることなく筋トレを続けることができて一安心。
今後も介護のボリュームがどんどん増えて行くと思いますが、介護する人が体調を崩したら致命的です。カーブスで体力を維持し筋トレを欠かさず、姉と伴に父との介護の時間を有意義に過ごしていきたいと思っています。
佳作
「カーブスで変わった家族、友人の毎日」
カーブスって
どんな運動?