私は、今年の春でカーブス歴八年半になります。カーブスを創業されたゲイリーヘブン氏のお母様がうつ病と高血圧のために、若くして命を落とされた実話を聞き、
「他人事ではないなぁ。」
と、刺激を受け、家族と相談して入会を決意しました。なぜかと言いますと、私が二十代のある夏の日...長男が四歳、次男が生後三ケ月の時に倒れ、救急車で運ばれて即入院となってしまったからです。夏バテだけなら良かったのですが、うつ病も発症していて、この時ほど
「もっと健康の勉強をしておけば...。」
と、後悔した事はありませんでした。育児は周りの方の協力もあり、現在は二人共社会人になりひと安心しました。病弱な私のせいで寂しい思いをさせてしまった分、家族のために恩返し出来る様に寝たきりを防ぎたいです。
 入会して三年位は、体年齢が若返ったり、冷え症が改善したり、免疫力が上がって風邪もひきにくくなったりと、良い点が多かったです。ところが、五年前の健康診断で、子宮筋腫が見つかり、左胸に良性のしこりが同時に見つかったので落ち込みました。悪性ではなかったのものの、再検査を受ける間が長かったので、心配性から胃腸の調子が悪くなり、二年前からは高血圧と高脂血症の薬も増え、疲れやすくなりました。うつ病とのおつき合いは四半(しはん)世紀(二十五年)...半年前までは気を張って生活してきて幸せだったはずなのに、原因の分からない不調が日替わりで現れるので、更年期障害の症状が軽くなるまで、昨年の十二月にお休みしました。そして、自分の心の声と向き合い、カーブスへ通って良かった事と、自分の頑張りを考えてみました。

一、細々ながらもカーブスに通えている。
一、目標(寝たきりを防ぐこと)もなんとか守れている。
一、辛いのは自分だけじゃない。むしろ、私より重い症状のメンバーさんも頑張っている。
一、カーブスに行けば、話かけてくれる優しいメンバーさんが何人かはいる。
一、コーチの方々が笑顔で励ましてくれる。
一、ワークアウトは裏切らない。
一、コーチや自分の体と相談しながら無理なく運動をしている。
一、健康の豆知識や食事についての新情報が学べる。
一、少しはポジティブに考えられる様になった。(なかなか性格までは変えられないけど前よりは強くなったと思う。)
一、変わらない事も立派な成果だと思う。

 家族の後押しもあり、昨年末に再開する事が出来ました。入会時より緊張しました。痛みの無い所からゆっくりゆっくり動かし、三ヶ月かかって全てのマシンを力を込めて二周出来た時はとっても嬉しかったです。
 こんなわがままな私を見捨てずに接(せっ)してくれるコーチの方々や一部のメンバーさんには頭が上がりません。本当に有難い限りです。メンバーさんそれぞれが抱えている悩みや考え方が違う中(なか)、それを把握(はあく)して指導するのは並大抵のことではないと思います。
 私がカーブスを続けられているのは、題名に書いた「生きてゆくためのひとつのきっかけ」を与えてくれる場所だからです。これからも波はあると思います。心と体の痛みが少しでも軽くなる事と、穏やかな波のカーブスライフになる事を願いつつ、出逢ったコーチの方々やメンバーさんや支えてくれる家族に感謝しながら、自分のペースで頑張りたいです。