体が丈夫で、どんなに無理をしても翌日には回復、仕事も休んだことがないような私が緊急入院し、手術と抗がん剤治療を受けたことが、カーブスとのお付き合いの始まりです。
平成23年7月体に軽度の異常を感じ総合病院を受診したのですが、即日入院となり、精密検査を行った結果、膵臓に腫瘍があることが判明。9月に膵頭十二指腸切除の手術を受けました。術後の診断は胆管癌でしたが、幸いリンパ節への転移はなく1か月ほどで、退院しました。
しかし、自分が思っている以上に体力は低下しており、退院後、スーパーでカートをシルバーカーのように押して買い物をしている姿は、とても50代には見えない状態でした。退院して1か月後、通院での抗がん剤治療も始まり、長女が、生まれたばかりの孫を連れてきても、抱っこもできない自分が情けなく、まずは体調記録ノートをつけることにしました。下剤の使用量や、睡眠、家事はどの程度できたかなどを、記入しているうちに、抗がん剤を注射し、3日目ぐらいは比較的元気、そのあと1週間は倦怠感が強く、何もできない状態、その後の1週間は再び比較的元気で過ごすことができることがわかってきました。主治医からはできるだけ歩くように言われていましたが、季節も秋の終りで外は寒く、顔色も悪いため、近所の方に見られたくない思いもあり、外を歩く気持になれませんでした。
そんな時、車の運転中にカーブスの看板が目にはいりました。なぜか導かれるように入ると、店長さんが、少しびっくりされた様子で、対応してくださいました。まず、どのような処かも知らずに来たこと、現在抗がん剤治療中だが、入会できるか知りたいと話す私に、店長さんが、自分の体調に合わせて行えばよいこと、病気がきっかけで始める方も多く、大丈夫と優しく説明してくださいました。その日はマシンの説明をうけ、とりあえず主治医の許可が下りたらまた来ることを伝え帰宅しました。
そして主治医に「カーブスに行きたいのですが」と話すと、「どんなことをするのか」ときかれましたが、そばにいた看護師さんがすかさず、「カーブスなら知っています。私も行きたいと思っているところです」と言って説明くださり、「無理をしなければ大丈夫」との許可をいただきました。
翌日早速入会申し込み行ったところ、最初にどんなことでもいいので目標を二つ、決めてくださいと言われ、一つ目は、孫を安心して抱っこできるようになりたい。二つ目は海外旅行に行けるようになりたいと記入しました。胆管癌は再発しやすい癌と言われているため、私にとって海外旅行は絶対無理とは思いましたが、目標を持つことで未来への希望が持てるようになり明るい気持ちになれました。
再発防止のため12月から4月まで抗がん剤治療を受けていたのですが、早速2月から副作用の軽い時だけの利用をはじめました。最初は体がつらく今日は途中でやめようと思って通うのですが、リズムに合わせて体を動かしていると、1周を過ぎるころから汗が吹き出し、体が軽くなることを感じ、毎回最後まで行うことができました。またみぞおちからお臍の下までの手術の傷が引きつり、ストレッチが出来ませんでしたが、腸の癒着を予防するためにも必要と思い、ゆっくりストレッチしているうちに、問題なく出来るようになりました。元気そうになった私を見て主人は3月に沖縄旅行のツアーを申し込み、行ってきたのですが、主治医に沖縄の塩をお土産にわたすと事前に相談したにもかかわらず「本当に行って来たの?」と驚かれました。抗がん剤治療終了後の5月からは職業復帰。秋には、主人がアンコールワットに行きたいと言い出し、再び主治医に許可をもらい、ベトナム、カンボジアに行ってきました。週3回は筋トレをしていたため、広大な遺跡群を休むことなく、移動でき、アンコールワットでは第三回廊にも登ることができました。孫も日に日に大きくなるため抱っこが大変ですが、おんぶすることもできるようになり、夢と思っていた2つの目標がすぐに達成できてしまいました。
しかし、仕事が忙しくなり、カーブス利用の回数が減ってくるようになると、みるみる体力の低下と、集中力の低下を感じるようになったため、短時間パートに代わることにしました。そして再びカーブスできちんと通うことで体力も回復したため以前より憧れていたフォークダンスサークルに入会し、週1回ですが2時間踊り続けることも出来るようになりました。
又、カーブス入会のもう1つの目標として体重の維持がありました。手術前、主治医より術後は太りにくくなるとの説明を受け、家族や知人にやせ細った姿を見せたくないとの思いも強くありそのためには筋肉をつけようと思ったことです。今では計測のたびに体重が増え、コーチを困らせていますが、血液検査では毎回正常値で、主治医からも何も言うことはないと言われるほどです。
好きな時間に自分のペースで筋トレが出来るカーブスだったからこそ、抗がん剤治療中でも筋トレが出来、いろんなことにチャレンジする勇気と体力をもらうことが出来ました。そしていつも、さりげなく声をかけてくださるコーチやメンバーの皆さんに感謝しながら、今後もカーブス利用を続けていきたいと思っています。
佳作
「私が「カーブスを続ける理由」」
カーブスって
どんな運動?