ドアーを押して、一歩店内に足を入れると「マサ子さん今日は」と一斉に明るい声がかかり軽快なリズムの流れるそこは別世界・・・週三回を目標として、通い続けて四年、孫より若い元気印のコーチ達と過す小一時間は私にとって楽しい大切な時間で~す。
私は、昭和七年一月生れの84才、激動の時代を、生き抜いたおばあです。カーブスへ体験初日に行った時まずびっくりしたのは音楽の合間に「なんとかチャン」の号令です。今何て云っているのとコーチにきいたら、チェンジとの事。あ~あ、本部はアメリカだったと納得した事をおぼえています。通い出して続け様と思い始めてからは「体調は」ときかれると親指を立てて、「グウー」心拍数をきかれると「イエロー」サーキット二週してヘロヘロ状態で「エンド」とさけびます。私のまわりはいつもみんな笑顔です。入会した時は私の腰は右側にくの字に曲って重心が体幹にかからず杖を頼らなければ歩けなかったのです。おばあは幼児と同じでコーチに「そうそういいですよ~」と云われると嬉しくて頑張れるんです。マシンで苦労したのは「スクワット」「オプリーク」得意なのは「レッグプレス」「レッグカール」。コーチが「今ここの筋肉を使っている」と体にタッチして指導してくれるので、よくわかりだんだん上手にマシンを使える様になりました。
何より感謝しているのは腹圧をつけるための呼吸法を常にアドバイスしてくれる事です。腹式呼吸は詩吟を習っていたのですぐに修得できました。今は常に腹圧をかけて過しています。カーブスに通い始めて思ったのはとても楽しいのです。このオババがリズム乗ってステップする事など考へられませんでした。それがさまになろうがなるまいが、気にせず蛸の様にでも、兵隊さんの様にでも好みの手振りでステップを踏んでいいんです。楽しいです。又、カラフルなカーブス「Tシャツ」素適です。ショッキングピンク、サーモンピンク、パープルとこのおばあが普通では着れない色でもOKとにかく楽しい処です。これも長続きしている理由の一つなのでは・・・
さて、私の体の歪みに気付いたのが20年前位の65才頃です。その三年前に主人が亡くなり一人暮しが慣れた頃でした。親友と旅行に行き旅先のホテルのプールで泳いでいる時に注意され気が付きました。一人暮しで季節の変り目等に二階の納戸へ結構重い物を運んだりと力仕事が多くなったので「椎間板ヘルニアかな?」と思ったりして、痛みはありませんでしたが整形外科で精密検査を受けました。当時背骨がくの字に曲る事の本当の原因がはっきりしませんでした。でも「これから痛みが出ると思うが、その時は安静第一、普段から歩いたり家事に励んで体を動かす様に・・・」との事でした。私も自分なりに考えて生活様式を変えました。和室のこたつで横座りしてテレビを見たりする事を一切やめて、ダイニングの椅子に、足を床にしっかりつけて、姿勢を正して座る様にしました。プールに行き水中ウォーキングをしたり、姿勢を正しておなかから声を出す詩吟の練習に、上尾からバス、電車を乗りついで週一で通ったりしました。
でも努力の甲斐もなく、徐々に体が右側に傾いて腰に鉛の重石をつけた様に重くなり、とうとう杖が無くては歩けない様になってしまいました。詩吟教室も休みがちになり、それを心配した詩吟の先輩が、「筋力をつけたら改善できるかも」と自分の通っている南浦和のカーブスを通して西上尾を招介してくれたのです。それが四年前に体験教室に行くきっかけでした。そして週三回を目標にして通い始めました。帰りスパーに買物に寄る時はシルバーカーを押してそれ以外の日はリックを背に杖をついて一生懸命通いました。「頑張っていますね」とメンバーさんの声がけがコーチのそうそうの声がけがすごく励みになりました。
この作文を書くのに入会以来大切に保管していた来店カードを取り出して見ています。18枚ありました。その他に「魔法のカード」が3枚入っていました。25年、27年の2回チーム優勝してご褒美を頂いたと書いてあります。チーム仲間「頑張りましょう」と声かけ合った事など、なつかしく想い出しました。その間に私の筋力は牛歩のごとくソロソロと鍛えられていたのでしょう・・・・昨年の秋頃なんとなく腹筋と背筋が同時に効いているなと体で感じました。なんと肩の高さが左右同じになっていました。そして丸い背中が平になっていました。それだけではありません。なんと、なんと、体幹に重心がかかって、両足が均等に地面に着いて居るのを感じたのです。健康な人はそれが当り前で何とも思わない事ですが20年も前から右に傾いていた体がまっすぐ立てたのですから夢ではないかと思いました。ソロソロと歩いてみました。
なんと、なんと、右足左足が一歩一歩地面をけって、一直線に歩けました。「バンザーイ」「バンザーイ」心の中で叫びました。それから暫くは用心して杖をついて外出して居ましたが、長年お世話になった杖には本当に申し沢のない事ですが歩行の邪魔になって、来たのです。現在杖は折り畳んで万一の時のためにリュックの中に入れてあります。そのうちコーチが「あら今日は杖なしね」「姿勢が良くなったわね」「歩くのが早くなりましたね」次々とおほめの言葉をいただく様になりました。メンバーさん達からは「わあ~すごい杖いらなくなったの」「頑張ってるわね」「見ちがえる様に元気になったわね」と嬉しい声がけ・・・
先日4月1日の計測では体年令が66才でした。脊椎がくの字曲っているのを切断して眞直ぐにする事は不可能ですので生きている限り筋トレに励んで腹筋、背筋にささえられて姿勢を保たねばならぬ私の体です。寿命の続く限りカーブス通いをし続けます。赤い上履にカラフルなカーブスTシャツを着て・・「皆さまどうぞ宜しくお願い致します。」
佳作
「ありがとう・・・励ましと、優しさと、楽しさと、etc」
カーブスって
どんな運動?