娘が十五才の時、突然に発症した脳内出血、その日から今迄の平穏な暮らしが一変した。
先天性血管奇形で、成長期に起きる病気だと告げられた。六時間にも及ぶ手術で一命はとりとめたが、いろんな後遺症が出てきた。記憶力の低下や計算能力、言葉が出ない、右脚の麻痺等である。いろんなリハビリに耐えて、十年間位はかかったが、前記の症状がかなり快復して、高校は一年遅れたが、卒業する事が出来た。医療事務の専門学校に進学して、パソコン等の資格検定を取得する事が出来、就職した。良き伴侶に巡り合い実家から三十分位の距離の所で生活している。
ここ迄これたのは、いろんな人に助けて頂いたおかげと感謝している。二人三脚で頑張れたのは、娘からの笑顔だった。ともすれば、落ち込み、くじけそうになった時、笑顔のサインで、泣いてばかりいても、明日は来ない。暗い夜ばかりじゃない、必ずお陽さまの出る朝を信じてきた。
人生には何が起こるか判らない。東日本大震災にあわれた人達も本当に気の毒だと思う。一瞬の時に肉親を奪われた悲しみは筆舌に尽くしがたいものである。生命の尊さを、ひしひしと感じる。
六十代も後半になり、運動不足のつけがあちこちに出始め、いろんな支障が出てきた。そんな時にカーブスと出会えて入会する事が出来た。娘の嫁ぎ先の近くにもカーブスの店舗がある事を知り、娘も楽しく通っている。女性ばかりで気楽に話が出来、若い人達と接する事で、パワーを頂く事が出来る。これからは、増々、高齢化が進み、運動の大切さと筋トレの重要性を、一人でも多くの人が体験出来ればと願うものです。自分の身体は、自分で気を付けないと、誰も助けてくれない。カーブスに通ってまだ二ヶ月程だが、運動した後の爽快な気分は何とも言えない。心身共にリフレッシュ出来る。
これからも足腰を鍛えて、いつ迄も元気に前を向いて、一歩一歩ゆっくりで良いから歩いてゆこうと思う。人生の上り坂は過ぎて下り坂になったが、今迄見えなかった事も、気持ちのゆとりを持って感じとる様になりたい。何事にもあきらめないで挑戦してみたい。