私がうつ病を発症したのは、今から8年ほど前のことです。当時は今ほどうつ病が有名でなかったため、自分がうつ病なのか、病院へ行くまで分かりませんでした。


 事の発端は、22歳で結婚し、5年間我慢した苦しい結婚生活にありました。義父からの暴言で心を痛め続けた毎日、うつを発症する直前には、「鬼嫁」とまで言われ、毎日、涙がとまらない日々が続いたのです。具合が悪く動けない私に夫は、「世間体が悪いから」と、病院へすら連れていってくれず、うつが悪化した私は、ある日、救急車で病院へ運ばれました。そこで意識障害をおこし、全ての記憶を失ってしまいました。元の全ての記憶が戻るのに一年かかりました。その間に夫は離婚し、深い喪失感も味わいました。
 

 孤独と悲壮感の中、私は負けずに毎日生きているだけでせいいっぱいでした。その後、2度の入院を繰り返しましたが、薬を服用し、うつも安定した状態になっていきました。
 ところが過眠という症状がでてしまい、毎日15時間、眠るようになってしまいました。食べては眠るを繰り返すうち、体重が20kgも太ってしまったのです。そして、そのせいか、糖尿病も併発してしまいました。血液検査の結果、肝臓の数値が高く、血糖やHalcの数値も高い、中性脂肪やコレステロールの数値も高く、ボロボロでした。
 

 ある日、占い師の人に言われました。
 「このままだと、ある日、ポックリ死ぬか寝たきりになるよ」と。
 衝撃的な言葉だったけれど、その頃の私は運動もせず、20kgも太ってしまっていて、自分でも納得せざるをえなかったのです。
 

 そんな時、出会ったのがカーブスでした。たまたま遊びに行った親戚の家にいたおばさんといとこがカーブスに通っていると言うのをきいたのです。
 聞くと、おばさんは、カーブスに通ってウエストが細くなりメタボから脱出したということ。でも、運動嫌いの私に出来るものなのかと半信半疑でカーブスの扉をひらきました。
 はじめは、正直言って、これだけでやせるのか疑問でした。うつをともなっていた私は、真剣にとり組まず、力を抜いて参加していました。それが良かったのか、体力のない私でも、毎日のようにカーブスへ通うことが出きたのです。
 そして、測定をすると、ポッコリ出ていたお腹がすごい勢いでサイズダウンしていくのでビックリしてしまいました。
 

 はじめは、正直一人で参加をするのが不安だったのです。でも、スタッフの人が名前を覚えてくれていて、いつも声をかけてくれる。そんな状況の中で、一人でも参加できるいい環境に恵まれていました。いつもカーブスに通う私を見ていて、一緒に住む母は、私に言います。
 「3日坊主のあなたがこんなに続けられるとは思わなかった」
 「カーブスに通うようになってから生き生きしていると」

 私のうつ病は完治したわけではありません。薬を飲みながら、治療を続けています。
そして、糖尿病も病院へ通院しながら、薬を飲んでいます。
 病気になってしまったものは仕方がない。でも、上手に病気とつきあっていく。
 これが、私の生きる道だと思うのです。