あれは、去年の11月28日のことです。
友人のTさんと待ち合わせをしていた所、私は2、3分早く着いたので店の近くで待っていました。その後Tさんがニコニコ手を振りながら私の方へ向かって来るのですが、何かいつもの彼女とは違って見えるのです。
だんだん近寄って来ると、顔がシャープで明るく見え、体もしまっていて、まるで別人のようです。もともと色白でポッチャリ系のかわいい彼女は、今は大人の美しい女性という感じです。店の中に入り、コーヒーを飲みながら思わず「Tさん、すごくスマートになったじゃない?とてもビックリしたよ。」
「気がついた?由利子さんが気づいたら話そうと思っていたの。実は8カ月前からカーブスに通っているんだけど、何故かとても元気になって、知らないうちに体重が5キロ以上も減って驚いているくらいよ。是非あなたも体験に行ってみて。」と勧めてくれました。
実は、私もカーブスに興味がなかったわけではありません。「女性だけの30分フィットネス」という言葉にひかれ5、6回は前を通ったと思います。しかし、「音楽が激しすぎて私には絶対無理。母の介護もあるし。」などと考えていました。でも、彼女に勇気づけられ思い切って12月から行くことに決めました。
ところが、11月30日に実姉が吐血し入院することになったのです。もう頭の中は姉の事、姉の家族の事、母の介護の事、やっぱり行くのはやめようと考え主人に相談したところ「こんな時にこそ家族が元気でないとダメだよ。行ってみてごらん。」と励ましてくれました。
それでも私は不安な気持ちのまま12月3日、カーブスのドアをたたきました。すると、明るくさわやかなインストラクターさんが快く悩みも聞いてくれ安心して入会することを決めました。
私は最初の出産(21年前)から手のこわばりがひどく、特に朝は指がつっぱってとても痛く、包丁を持つのもやっと。調味料のビンのフタさえ開けられず、主人を起こしてまで開けてもらっていました。リウマチではないかと病院へ何度も行ったのですが、問題はないというのです。35歳からは肩がこり、首筋から肩にかけて鉄板が入った感じで重く、だるく、仕事上パソコンや運転をするとすごく疲れ何もできません。毎日午後からは疲れ切って、ダラダラとメリハリのない生活をしていました。自営業なのでなんとか仕事と家事をできる時間にこなしていたつもりでした。
また、めまい(吐き気)をすることもたびたびあり、メニエール病の疑いも考えました。たくさんの悩みを抱えた私は誰にも相談できずに市販の肩コリの薬を毎日飲み、ひどい時には栄養ドリンクを買い、薬がないと怖いという依存症になっていたのです。薬代は月に1万円位はかかっていたと思います。もちろん、薬に頼るだけでなくテレビ、新聞、雑誌などで見て体操やウォーキング等、体にいいことは挑戦しました。ところが、何も続かず精神的に弱い自分にまいっていました。
12月4日、体験の日が来ました。朝なので手がこわばった状態でチェストバックをやってみました。インストラクターのHコーチが、慣れないのでゆっくり肘をひっぱってくれたその瞬間、首筋から背中にかけてビリビリ電気が流れた感じがしたのです。おそるおそるステップボードで足踏みをしていた時「あれ、肩が軽いぞ。いつもと違うぞ。まさか1回で治るわけないよね?」と心の中で不思議に思いながらその日はルンルン気分で帰りました。それから1週間後、手のこわばりがなくなり、3週間後、気がつくと汗をかくようになっていました。本当に信じられない話です。3カ月近くたった今ではめまいもなくなり、全く薬も飲んでいません。体重も2キロ減りました。風邪をひいても1日で治るようになりました。
何よりも嬉しいことは、母の事です。認知性の母を15年前から在宅介護(月に15日姉と交代で)をしているのですが、食事、歩行、入浴、排泄等すべて介助なしではすごせません。自営業なので自宅で仕事をしながら介護ができるという利点はありますが、電話中に割り込んできたり、集金や銀行に行く時などは連れて行くにはきびしいものがあります。そんな悩みを解決することができず私はイライラして怒鳴ったこともあります。夜も何度もトイレ介護で起きるので寝られなくなります。母には、心の中であやまり、反省しながら日々をすごしていました。
ところが、カーブスに通って2週間目くらいから、気が付いたら母に対してイライラしなくなり、夜も何度起きてもグッスリ寝られるようになりました。そして娘に「お母さん、最近元気になったし、やさしくなった気がするよ。」と言われ驚きました。人間は、体が健康になれば心にもゆとりができ、やさしくなれるんだと気づきました。
今の母は、電話に割り込んでくることもなく集金の時にも静かに車で待っていてくれます。12月中旬には船に乗ってみたいと言う母の希望を叶え、主人と3人で伊江島へ行ってきました。母は「こんな日もあったネ、とてもうれしい!」と言ってくれました。現在は少しずつ歩行も安定してきたので、庭で日向ぼっこをするようになりました。これまでのストレスは母に原因があるのではなく、私自身に問題があったのです。カーブスに行く時には、母に「運動してくるね。」と言うと「行っておいで。」と喜んだ表情になります。気持ちが通じていると思うと介護に対するストレスもなくなり、これからも母との楽しい時間を大切にすごしたいと思っています。
私が介護をしながらカーブスに通えるのも、主人や子供たちが時間を作って母の面倒を快くみてくれるからです。カーブスを勧めてくれたTさんにも感謝の気持ちでいっぱいです。
また、カーブスに足が向かう理由の50%はインストラクターのみなさんがいつでも優しく私たちを受け入れてくれるからです。いろいろな話も聞いてくれ、ストレス解消の場にもなっていて、とても落ち着きます。メンバーになってまだ2カ月余ですが、こんなに元気な自分になれるとは夢にも思いませんでした。
今は月の目標(カーブスプリンセス)を決め、約束(7時までに食事をとること・野菜から食べること)を意識し、チェックすることによって守ることができるようになりました。小さなことからはじめて、10年後には心も体も健康でスマートで生き生きと若々しい60歳になることが夢です。
そんな10年後のわたしを描きながらカーブスに通い続けることが、私の生きがいです。