「先生」から「眞理子さん」と呼ばれるようになって、2024年の5月で10年目となります。40年以上教員をしていた私にとって、最初カーブスで「まりこさんー」と呼ばれることは、とても新鮮でちょっと気恥ずかしく感じました。しかし、今ではすっかり慣れて、昔からそう呼ばれているかのように馴染んでいます。
 
 さて、私の身体について少し触れておきます。60代前半に右膝に水(関節液)がたまり、加齢に伴う「変形性膝関節症」と診断されました。歩く時や立ち上がる時に痛みが伴い、治療のため整形外科に通院していました。2週間に1度膝から水を抜く治療を継続していました。当時は不安いっぱいの日々が続きました。何とか水を抜く治療は終わりましたが、歩くときには痛みを感じていました。治療が終わり、ドクターからこんなことを言われました。「これから何十年も使う脚なので筋肉を鍛えなさい」この一言が後にカーブスにつながることになったのです。しかし、当時はまだ学校でフルタイムの勤務でしたので、筋肉を鍛える時間もないままでした。
 そんなある日大きな出逢いがやってきました。近くのショッピングモールで新しくカーブスがオープンするというチラシを見つけたのです。あと1年で退職する時でしたので、何か運命的な出会いを感じ体験に参加しました。そこには、初めて見る12のマシンが目に飛び込んできました。やがて、インストラクターから丁寧なカウンセリングを受けました。「運動の前にカウンセリングがあるんだ」と、ただマシンの使い方を説明してくださるかと想像していた私にとっては驚きの瞬間でした。しかし、このカウンセリングこそが大切なものであると知ることになりました。
 「何のためにカーブスで筋トレをしたいのですか?」「どんなことを実現したいのですか?」と聞かれました。その時私が答えたのは、2つのことでした。1つは、当時3歳であった孫息子と元気に遊びたいという思いでした。2つ目は色々な所に旅行したいということでした。
 あれからずっとカーブスに通い続け、100回のワークアウトごとにカーブスのTシャツをもらってきました。まずは1000回目の黒地にゴールドで1000という数字が書かれたかっこいいTシャツを手にすることを目指しました。そのTシャツは私をいつも誇らしい気分にしてくれます。
 
 カウンセリングというと、月初めに必ず計測とカウンセリングが待っています。ちょっとためらうこともありましたが、いつも背中を押してもらって、必ず計測を続けてきました。数値に変化がなくても、少し悪くなっていても、必ず何かをほめてくれます。「現状を維持していることは素晴らしいことです」などとプラスの言葉で返してくれます。認めて、褒めてくれることは何と心地よい気分になることでしょう。
 
 さて、カーブスに通い始めて3年目の2017年、ずっと行きたかった尾瀬ヶ原に足を運んだ。果たして長い距離を歩けるだろうかという不安はあったが、カーブスの成果を試すつもりで参加した。水芭蕉を楽しめる5月末を選んだ。そこで見たのは、雪景色だった。珍しく雪がまだ残っていたのだ。雪道を安全に歩けるだろうかと不安がつのった。インストラクターの方に「私の足跡通りに歩くと、絶対大丈夫ですからと言われゆっくり歩き始めた。