私は、幼児期から要因なく片頭痛を繰り返していたが、思春期にかけがえない主治医と出会い、難病である「ウイルス動脈輪閉塞症」(通称モヤモヤ病)と診断された。小学校を卒業する前の2月に脳血管手術を受けてほぼ寝たきり状態である後遺症が残り、水分摂取するにもストローが必要であり、家族とコミュニケーションがうまく取りづらくて、当時はまだパソコンが普及していなかった為、文字盤を用いて何とか会話する事が出来たが、実際には今でも当時の失語症や構音障害が威圧感にのしかかり、緊張すると他者に対して拒んでしまう事が何度も当たり前のようにありました。
 当時の病院生活がトラウマとなり、社会人になったばかりの私は、誇りを持つことが出来ず、当事者同士と関わり合えてもまだ社会の動きを読み込めず積極的活動をする事すら出来ず、消極的活動をしていたら上司から療育手帳を取得するように言われIQ検査を受けた。
 そうした「障害者」という壁と、結婚したばかりの私は緊張して拒絶状態になっていたが、新婚生活を送るようになってから更に生活環境の変化によって初めて夕食準備時に全身けいれん発作が起きて、発作自体はすぐに収まり、当時はかかりつけ医に通院せずに障害者手帳も取得せず家事ばかりしていた。

 私がカーブスと出会ったのは、友人に勧められてまだ小規模作業所であったワークショップにてボランティア活動をやり始めて、知的障害者と身体障害者が活躍している姿を観て、自分と同じ劣等感に包まれていても頑張っている人々がいると思いながらボランティア活動をやり続けていく中で、2004年から障害者自立支援法が制定されて大幅に福祉施設自体の動きがあって、周囲の仲間に紛れ込まれてボランティア活動も含めて10年間障害者B型就労継続支援施設にいた職員からの招待だった。始めたばかりはまだ体力も気力が弱くて、ただ体重が気になった日々を送っていました。難病により激しい運動なら出来ないと思いつつカーブスを体験させてもらった15年前に感じたのは、自分でも気軽に楽しく出来る運動で心温まるサポートがあった事です。
 当時は、まだ「筋肉」という事ばかりか「筋トレ」という言葉さえ知らなかった私に対して、イラストを通して基礎代謝量が燃焼して「筋肉が作れる」と分かりやすく説明してくれた温かさと楽しさがつなげてくれた年月があったからこそ、気づいたら仕事の帰りに寄って気軽に運動させてもらい、仕事疲れとストレス発散しに自然と参加するようになってました。それから2、3年経った頃からお腹が引き締まった気がして、洋服のサイズが変わって、気持ちよくスッキリした反面に驚いてました。
 全ては、カーブスの温かさとパワーが自分の価値観をアップロードしてくれて、「お互い頑張りましょう」と言う一言が集いの場でメンバーズ観を広げてくれたと思います。同じ地域において別居中の実母も義理母も、自分らしく楽しく元気に過ごして居られるのもカーブスの温かさのお陰だと思えます。

 私にとってカーブスは、集える広場であり、体のメカニズムをバランス良く楽しく気軽にコントロール調整してくれる場所である。血液循環系の難病持ちである私にとってプロテインとヘルシービューティは、自分のメカニズムを動かしてくれるエネルギーの源です。
 日本は、100年時代の中で国際的に健康寿命をトップに占めており、その要因を3つ挙げるとしたら、一つは、野菜たっぷり食べるだけでなく豆や肉、魚などのタンパク質をバランス良く摂る事です。二つ目は、こうしたエネルギーを気軽に動かして体内において燃焼させて「筋肉」を創り上げていく事です。三つ目は、自分の価値観と意欲を他者に対してぶつけるのではなく他者と共に励み合い、お互いに寄り添いながら温かさを感じる事です。車に変えればエネルギー(ガソリン)を一杯摂って走行して思いやり運転する事でしょう。
 前に述べたように、人間は人生の中で全てうまく歩んでゆくとは言えません。自分にとって何かしくじった出来事があっても、楽しく温かさを感じてレジデンス(回復)出来る道にアップしてくれる居場所がカーブスです。社会において「お金がない」という言葉も良く使われますが、カーブスにおいては毎月実施される計測で、自分の価値観だけでなく自分の筋肉を「筋肉は裏切らない」という言葉があるように財産に変えていく事が出来る。
 
 現代社会が変わりゆく中で、知的、精神障害者は、世間知らずで生活しづらい環境の狭間にいて心打たれている方もいて「障害」というのは命の重さより解決出来る事だと言われている。自分の元気さを守るために「筋肉」を創る事が不可欠だと思います。しかし、まだ「筋肉」という事ばかりか「筋トレ」という言葉さえ知らない方も多くいます。100年時代の中で元気よく過ごせるために、いかに筋肉が大切なのかを多くの方にどう伝えるべきなのかが些細な壁だと思えます。人間には個人差はありますが、前に述べたように劣等感を抱えたりする知的障害者や高齢者の空間によって狭間が生じる事があります。個人的な事柄ですが、例えばカーブスグッズやイラストの代わりに知的障害者の作品(強み)と携わっていけたら地域と共に福祉コミュニティワークの多くの方に筋肉の大切さを伝える事が更に広がっていける気がします。
 そして今後、ともに地域、福祉、医療などを通じて一人ずつの命を守りながら筋肉の大切さが多くの方に伝わる「カーブスin筋トレネットワーク」が広がっていくのを願っています。