月一度の計測時、「現状維持出来ています。」とのコーチの言葉に、正直ガッカリする自分がいるのです。日一日と老化している身体で、ずっと現状維持出来ているのは凄い事なのです。もしカーブスで頑張っていなければ老化の一途を辿っていたのですから...。ですが、頭で解っていても、やはり、少しでも...と思うのは欲張りなのでしょうか?
昨年7月、お店の前で転んでしまいました。"アッ危ない"と思っても、踏みとどまれなかったのです。右手、右膝、左手、頭と絵に描いたように見事に転んだのです。スローモーションの如き出来事でした。それを見ていた人達が急いで駆け寄ってくれました。他の人達の目には一瞬の出来事だったのでしょう。幸いにも右人差し指だけの怪我ですみました。ただ酷く出血してしまい、お店の人に「救急車をよびましょうか?」と尋ねられてしまいました。自分で骨折の有無を確認し、「ありがとうございます。でも大丈夫です。」と返答し、応急処置だけをして頂き、買い物を済ませ帰宅しました。余談ですが完治するまでかなり時間を要しました。ですが軽症ですんだのは、カーブスでの運動が功をそうしたのだと思います。
後日、定期診断の時、念の為にとエコーで診断して下さり、病気での骨の異常はありますが骨折はありませんでした。
脳外科ではCT検査もしましたが、「出血も梗塞も腫瘍もありません。様子を見ていきましょう。」と安心の診断もしてもらいました。その時「よく転ぶものです。バタッと転ぶのではなく、ゆっくり転ぶのは大丈夫です。」と...。それからは度々「カーブスには行けていますか?」と尋ねられるようになりました。
以前、「何もしてはいけませんよ。仕事も地域のお世話係も...」と言われていたのですが、運動はしてはいけない事に含まれていません。田舎では"運動できるなら、他の事も出来るでしょ"という考えの方もいらっしゃるかもしれませんが、治療であり、リハビリであるという事も知って欲しいと思います。
11月のインボディ検査での7年続く筋肉量と骨格筋量の異常な低さに、心臓の先生からは「もっと工夫して筋トレしなさい。」と、毎回同じように注意を受けました。
膠原病科の先生から「免疫疾患で筋肉が脂肪に変わってしまうのでは...」と聞いた時、ようやく腑に落ちた気がしました。毎月の計測時の筋肉量の少なさに"こんなに一生懸命筋トレしているのに、なんで..."と思っていたからです。都合の良い解釈かも知れません。
そこに頑張っても少しずつ減る数値を現状維持を保つ為に、何をしたら良いのかを考えました。
12月、骨粗鬆症の治療薬を飲みました。前年にも治療でビタミン剤を飲んだ時は、2錠でアレルギー反応が出ていたのに、今度は骨量を増やす薬でした。そして危惧していた通り、2時間もすれば背骨の激痛に襲われたのです。先生の診断によると極稀に骨痛が現れるとの事でした。しかし飲んでしまったものは仕方ありません。一週に一度の服用ですから、一週間の辛抱が必要と思われたのですが、結局痛みは10日続きました。初めの3日は言葉に言い難い激痛でした。夜寝返りも出来ず、朝起き上がるのに1時間近くかかるのです。でも、三叉神経痛のように未来の見えない激痛ではなく、死をも覚悟したくも膜下出血でも心筋梗塞の激痛でもなく、期限がある痛みだと自分に言い聞かせ、ただひたすらに時が過ぎるのを待ちました。薬アレルギーの自分自身を今更ながらに悔みました。もう不用意に薬を服用しないと心に誓いました。多くを望んではダメです。今のままの現状維持を保たねばと...。
昨年は"来年は書けないかも..."と書いたエッセイ。今年も無事書く事が出来ました。また一年を生きる事が出来た喜びと、また我が身にトラブルに呆れながら、今年こそは何事も起きない事を願いながら現状維持を目標に、一日も長く元気に生きようと思っています。