さて、今日のお弁当のおかずは、何にしようかな。昨日の残り物のおかず、冷凍庫の買い置きの食材、彩りのきれいな野菜はあるのかな、等とちょっと面倒くさく感じるであろう、今さらながらの私と夫の二個分のお弁当作り。
これがカーブスへ行く日の一日の始まりのルーティンなのだ。今のところ、週4日通っているので、平日はほぼお弁当作りからのスタートとなる。
今から13年程前、立ち上がる度に若干の痛みが膝に走った。少し様子をみていたが、痛みが良くなる事もなく、かといって整形外科に通院するのは気が引けた。
「このまま膝の痛みがひどくなって、歩けなくなったらどうしよう。」
一抹の不安にかられモンモンとしていた頃、偶然一枚のチラシが目に入った。「カーブス」という女性専門の筋トレジムの案内だった。
将来歩く事ができなくなって、周りの皆に迷惑をかけたくない。その一心で迷う事なく無料体験を予約した。
初めて行ったカーブスは、私の思っていた、いかつい筋トレジムのイメージと違って、良い意味で敷居が高くなく感じて、入口に居た私に気がついたコーチが、明るく笑顔で迎えてくれて、その日から私はカーブスのメンバーになったのである。
半信半疑だった筋力トレーニングは、4か月程で私の膝の痛みから解放してくれたのだ。
「足に筋肉がついたんですよ。」のコーチの言葉と、医者に行く事なく痛みが消えたのが何より嬉しかった。
また、痛みがなくなった筋トレの副産物は、少し増えてきた体重も5キロ減り、自分だけの時間と空間ができた事で、夫婦の間にいい距離間も生まれた。
それでもカーブスを始めた頃は、仕事もかなり忙しい上に、末の息子も進学で県外へ出た頃で、自分の事より家族の事で私の頭の中はいっぱいだった。
カーブスへ通うのも、仕事終わりにギリギリ間に合う様に慌てていく始末で、月に2~3回しか行けない時も少なくなかったと思う。でも不思議と辞めようとは考えず、膝の痛みが消えた経験もあったが、「継続は力なり」この言葉が昔から好きで、仕事の上でも信条としていたので、回数が少なくても長く続けていく事に自信と安心感があった。
もちろん、休みがちな時のコーチからの一本の電話は、大いに励みになったのは言うまでもないが...。
そんな私も昨年退職を迎える年になり、自分自身の事を中心に考えられる年齢にさしかかった。これからは、自分自身と家族の健康管理が私の主な仕事で、それには先ず自分が元気でいることで、その上で家族の健康にも気を配れるという訳だ。
まさしく念願だったカーブス中心の生活が始まったのだ。朝のお弁当作りからテンポ良く家事をこなし、カーブスに行くのが、今の私のルーティンになっている。
昼食の支度はもう済んでいるのだから、たまにはカーブスに帰りにゆっくりと、ショッピングも楽しめるという訳だ。
13年前のあの日、カーブスの一枚のチラシとの出会いが、今の私の笑顔をささえてくれているのはまちがいない。