カーブスは、私にとって大切な生活の一部となりました。
 病に倒れ、体も心も弱り果てていた時に、スマホにカーブスのCMが流れてきて、カーブスならリハビリになるかもしれないなあと思って、そのまま体験予約を申し込みました。

 スタッフの方からお電話いただい時に、闘病中である旨を伝え体験させてもらいました。その頃の私は、抗がん剤治療で髪が抜けウィッグをして帽子を被っており、外出にも少し抵抗があるほどでしたが、温かく迎えてくれたスタッフのおかげで楽しく過ごせました。
 久しぶりの運動で、体はキツかったのですが、何かスッキリした気持ちでもありました。
 
 出来るなら、少しずつでもカーブスで元気になりたい。でも続けられるだろうか。いつ転移再発するかもしれないし、体調を崩して入院するかも知れない。1年続けられるだろうか。休会や退会の手続きは誰に頼めるだろうかと、浮かぶのはネガティブな事ばかりでした。

 それでも入会出来たのは根気よく私の話を聞いて少しずつ不安を取り除いてくれた優しいスタッフがいたからだったと思います。本当に感謝しています。

 今から3年前の6月、小さな不安を抱え近くのクリニックを受診し検査を受けました。2週間後、結果は子宮体癌ステージ1でした。運良く、総合病院で7月初旬に腹腔鏡手術を受ける事が出来ました。その後、体調を崩し再入院もしましたが、徐々に回復し仕事にも復帰して、9月の診察も終え友人達と旅行にも行っていました。
 
 前回の診察から、2ヶ月後11月の診察の時に先生から、直径4cmの腫瘍があります。短期間にこれ程大きくなるのは悪性腫瘍の可能性が高いと告げられ、頭が真っ白になりました。それでも手術をすれば何とかなるだろうと希望をもっていましたが、MRIやPET検査の結果、癌が凄い勢いで大きくなっていて、治療開始した時には直径6cmになっており、腎臓や膀胱を圧迫して開腹手術は難しく抗がん剤と放射線治療を始める事になりました。
 
 初めての抗がん剤治療の日、東京から帰省中の娘と一緒に担当医の先生から衝撃的なお話を聞くことになりました。それは、今の状況では、来年の桜の花を見るのは難しいとのお話でした。つまり、余命4ヶ月と言う事です。その日の治療を終えて、帰りに娘と一緒に本屋さんに行き、私は自分が書くためのエンディングノートを買いました。高齢の実家の両親の為に用意するつもりだったエンディングノートを、まさか私が先に書くことになるとは...悲しかったです。
 
 そんな絶望的な日々の中でも、明るい知らせがありました。
 東京に住む娘から、結婚を前提にお付き合いしている彼に会って欲しいと言ってきました。入院を少しずらして、時間を作り一緒に食事に行きました。彼は、緊張して言葉が少なめでしたが、とても誠実で優しい人と言う印象でした。

 私の病気の事も娘から聞いて受け止めてくれていました。入院中も彼と電話でお話する機会があり、娘を思う真っ直ぐな気持ちを聞いて安心し、私の病気がとても深刻で、娘は心細く寂しい気持ちになっているので支えて欲しいとお願いしたことを覚えています。

 入院した頃は、真っ白な壁とカーテンの病室で暗い気持ちでしたが、看護師さんにお願いして窓際の場所に替えて貰って、少しずつ明るい気持ちになれました。
 
 同じ病棟の患者さんには、私よりもっと深刻な方もおられて、症状や治療についてたくさん話を聞きました。
 大きな不安と小さな期待とが入り交じった複雑な思いで、窓から見えるテニスコートをずっと眺めていました。

 家族にも随分心配をかけていて、お百度詣りに行ってお守りや御神水をもらってきてくれていました。
 土日には外泊許可をいただき、自宅で掃除や洗濯、片づけをする日常の生活は送る事が出来ました。外泊の度に、友人が会いに来てくれて日曜日の夕方には病院まで送ってくれた事もありました。
 
 私の気持ちが沈まないように、素敵な言葉の日めくりカレンダーを毎日写真に撮って、根気よく送り続けてくれた事や、必ず元気で帰るって気持ちを込めた可愛いカエルのぬいぐるみや、神社やお寺のお守りを届けてくれた事、クリスマスにはケーキも届けてくれました。みんなの気持ち本当に嬉しかったです。
 
 そして、職場の同僚達からは、一人一人からの温かいメッセージ動画が届きました。感激で涙が止まりませんでした。家族や友人、同僚達、多くの人に支えてもらっている事を心から実感し感謝の気持ちでいっぱいでした。
 
 11月末から1ヶ月半の入院を終え、翌年の1月中頃に退院しました。その頃の診察では、抗がん剤や放射線治療のおかげで、少しずつ腫瘍が小さくなっていました。放射線治療は、終わってからも効果が持続するそうで、この後もどんどん腫瘍は小さくなり、徐々に形が見えないほどになりました。
 
 退院後、3月の終わり頃には桜の花を見る事が出来て、5月には友人達と旅行に出掛けられるようになりました。それだけでも幸せだったのですが、やっぱり体力の低下で直ぐに疲れてしまい、みんなと同じように歩く事が出来ませんでした。

 このままではいけないと思っていた時に、カーブスのCMが目にとまりました。これが凄くラッキーだったと思います
 
 カーブスに行くと、「今日も来れましたね。凄いです。」って笑顔で褒めてくれます。とても嬉しいです。通い始めて半年ぐらいでしょうか、思い切ってウィッグを外して行きました。

 まだかなりのショートヘアだったと思いますが、筋トレで少しずつ体力もつき、気持ちも明るく前向きになっていたので、何の抵抗も無かったように思います。スタッフの方は直ぐ気がついて喜んで下さいました。
 
 カーブスに通い、少しずつ元気になって出来ることも増えて、家族や友人が本当に喜んでくれています。
 
 一昨年の12月には、娘は誠実な優しい彼と入籍しました。コロナ禍で結婚式が出来ずにいましたが、ようやく今年の2月にハワイで式を挙げる事が出来ました。私は、まだ少し病気の不安もありましたが、お世話になっている先生方に伝えると、海外旅行が出来るまで元気になったことに喜んでくださり、何かの時にとお願いした英文での書類を快く作成して下さいました。
 
 ハワイでの挙式当日は、虹がかかり素敵な朝でした。式が始まると真っ青な空と海がとても綺麗で遠くにはクジラが潮を吹いていました。そんな素晴らしい海沿いのチャペルで、二人の結婚式を見届ける事ができるなんて...叶わない夢だと思っていた娘のウェディングドレス姿を見る事が出来て、本当に嬉しかったです。
 
 7~8時間の飛行時間もワイキキを歩いて観光出来たのも、カーブスでコツコツ筋トレを続けてきたから叶った事だと思っています。

 一回30分、これが良いです。毎回、楽しく通っています。
 今年の1月に、抗がん剤の治療を卒業しました。これからも、いろんな所に旅行が出来るようにカーブスで筋トレを続けて行きたいと思います。
 スタッフの皆さん、いつも優しく寄り添ってくれて本当に有難うございます。

どうぞ、これからも宜しくお願いします。