私は二年前の四月から十一月までの八か月間、変形性ひざ関節症の最先端医療を受けました。治療自体は全く苦痛を感じることはなく、これでひざの痛みや歩くことの不安もなくなるだろうと期待でいっぱいでした。
 
 しかし、治療が全て済んでドクターから言われたことは「足に筋肉をつけて、体重を落としましょう。日々のストレッチも続けてください」との言葉でした。
 
 とても高額な治療費を支払い、まだこれからも日々の努力が必要なのか...と気分は落ち込みました。

 毎日のストレッチやダイエットは、私にとってはとても苦痛で、ドクターの助言は全く聞かず、以前と変わらない日々を送っていました。
 
 その頃は体重が若い頃より10キログラム程増えていて、お気に入りのワンピースやスカートが着られなくなり、おしゃれもできなくなり、楽しみがひとつ減ってなんとなく憂うつな気持ちでした。
 
 それから約一年経ったある日、スマートフォンをみていましたら「カーブス体験しませんか?」の広告が目に飛びこんできたのです。
 
 私は迷わず直ぐにWEBで応募をいたしました。なぜ迷わず直ぐ応募してしまったのか私にもわかりませんが、今思えば、運命的な出逢いだったのだと感じずにはいられません。私と筋トレ、ストレッチとの出逢いです。
 
 翌日、コーチから電話をいただき、体験日を決め、早速カーブス体験に行ってみることにしました。その時はまだ、本心はさほど期待はしておりませんでした。気にいらなければやめてしまえばいいんだしという本当に軽い気持ちでおりました。
 
 ですが、コーチ達の明るくさわやかな笑顔と、運動オンチの私にでもできるマシーンやストレッチ。あれよあれよという間に、カーブスの筋トレとストレッチの虜になっていました。
 
 会社帰りに通うカーブスは、仕事の疲れやストレスを全て解消してくれます。
 そして、爽快な汗をかいてハツラツとした気分で家路につくことができるんです。カーブスからJRの最寄り駅までの十三分間も私にとってはストレッチの続きなんです。
 
 自然と背筋がピンと伸び、まるでトップモデルにでもなったかのように足をまっすぐに出し、あごをひいて颯爽と堂々と歩く道は、私にとってランウェイそのものです。最高に気持ちが良いのです。
 
 カーブスに入会したのが十月末頃で、年明けの一月二日には還暦を迎えます。家族や親しい友人がお祝いをしてくれるというのです。
 
 私は、自分で着付けと髪をアップにして、和服でいこうと決めました。これまで和服を着る時は全て美容室でお願いしていたのですが、どうしても自分で着付けができるようになりたかったのです。十二月の末からYouTubeを見ながら何度も練習をしました。
 
 その時に気がついたのです。長く重い帯を締める時、ちゃんと右手に力がはいり、しっかりと締めることができるのです。筋トレのおかげで腕に筋肉がつき筋力アップしている証拠だと実感しました。左腕はちゃんと背中までまわり帯をおさえることができます。これはきっとストレッチのおかげです。
 
 練習の甲斐があり、一月二日のお祝いには上手に着物を着て、髪もアップにできました。
 
 当日着た道行きコートは、私が十八歳の時に振袖や訪問着などと一緒に、両親が誂えてくれたものです。振袖は私も娘二人も何度も着ていますが、道行きコートは四十二年ぶりにはじめて袖を通しました。色も赤橙色で還暦にはぴったりです。長い間タンスの肥やしになっていたのに、シミや傷み等も全くなく、新品そのものです。この日がくるのをまるで待っていてくれたかのようでとても嬉しかったです。

 父は八十歳で他界しておりますが、八十六歳になる母にも見せてあげることができ良かったと思っています。母は「えーっ‼十八歳の時に作った着物とは思えないねー。いいねー。とっても似合っているよ。着てくれてありがとうね。」と、とても喜んでくれました。私は嬉し涙があふれました。
 
 他にもまだ仕付け糸がついたままで、一度も手を通していない着物が数枚あります。これからは、どんどん着物を着てでかけようと思います。お祝いのあとも、もう二度も自分で着付けをしておでかけをしました。それもこれも、カーブスで筋力や柔軟性が高まったおかげだととても感謝しております。
 
 体重も減りダイエットにも成功したおかげで、はいらなくなっていたワンピースやスカートもまた着られるようになりました。これからまた、おしゃれもどんどん楽しもうと思っています。そのためにも、カーブスで筋トレやストレッチを続けていきたいと思っています。

 カーブスに入会してまだ半年たらずですがもう百回以上通っています。それだけ私は、筋トレやストレッチが大好きになったのです。からだも心も喜んでいるんだと思うのです。カーブスは私には無くてはならない、大切な大切なライフワークなのです。

 カーブスに通いだしてからの私には、良い事ばかりしかありません。治療をしたひざも今では痛みもなく、歩くことも、走ることさえも何の支障もありません。
 
 これからは、筋トレやストレッチの大切さを友人や家族にも伝えていきたいと思っています。
 
 私は、カーブスに出逢えたおかげで、元気で明るく素敵な六十代を過ごすことができると確信しています。
 
 ふたりの娘や孫たちにも自慢できるような可愛くおしゃれなおばあちゃんでいたいと思っています。