新聞に入ってきたカーブスのチラシに目をとめたのは、1年前、2021年の3月。
コロナ禍の重苦しい日々と一人暮らしの侘しさに変化をつけたくて、何かを模索していた私は、チラシの番号に迷うことなく電話を掛けました。
「78歳(から始めても)大丈夫ですか?」
(から始めても)を言わなかったので、「70代80代は勿論、90歳の方もいらっしゃいますよ」と言われて驚きと安心感を持ってしまい、見学と体験日時の約束をして電話を切り、ハッと気がつきました。
質問の仕方を間違えた!
カーブス=4,50代の若い人、と思い込んでいたので一抹の不安を抱えながら、4月5日午後3時、横浜鴨居ユニオンビル5階へ行くと、確かに私と同年配の方々が大勢いて、活き活きと運動をしている姿は活気にあふれ、即座にここに通うと決めていました。

今迄、6歳から始めた踊りは途中、中断しながらも続けてきた趣味で、折に触れ、踊りに助けられてきました。だから、マシントレーニングなんて思ってもいませんでしたが、今回の閉鎖的な気分は違っていました。

2020年春、降ってわいた様なコロナウイルス禍に息をつめて暮らす日々を世界中の人々が過ごしていたと言っても過言ではありません。
その20年8月の夕方、冷蔵庫にもたれるようにして崩れた夫、救急車で運ばれ入院、面会もできないまま、僅か2日で旅立ちました。首の血管が詰まった脳梗塞でした。
病院での様子もわからないままの悔いと喪失感に襲われ、一人暮らしに戸惑う毎日。

コロナ禍の中、踊りの舞台に立つこともなくなり、電車利用を避けて40分、車を運転して通う練習に張り合いがなくなり、もはや踊りでは気分転換も、増え続ける体重と衰える足腰を現状維持に保つことさえ出来ない事が明確になり、スパッと止めてカーブスを選びました。

カーブス入会を即座に決めて1年。
コーチの明るい声がけに惹かれ、姿勢が良いと褒められるのが嬉しくて、人恋しい夕方に週4日を目標にして通っています。
同じ時間帯で顔馴染みのメンバーさんとの挨拶にも元気が出ます。

懸念したマシンの重さも体力に合わせて動かすことと分かり、チョット頑張っても身体が付いていけて、気がつけば、長年の苦しみだった便秘が無くなり、50肩で上がらなかった右腕が真っ直ぐに伸ばせるし、夫に頼んでいた着物の帯結びは、また、一人で結べるようになっていました。
夫の葬儀の時の写真に残る姿は、膝が出て背を丸めた77歳のおばあさん。現実を突きつけられて脳裏から離れません。
が、今では腹圧を気にして姿勢が良くなり、実年齢より5歳若くなったところで、見た目も若返りを狙って白髪交じりの髪をピンクに染めるいたずらごころが出てきました。ピンクの髪型はコミュニケーションに利用して、お菓子のマカロンのようだとピッタリな好評に嬉しくなったり、えっと驚く視線を楽しんでいます。
元気印を自負していますが、カーブスを通して、健康な体は食べ物と運動とわかりました。
娘に腕の力こぶと、足のふくらはぎを見せたら、年寄りとは思えないと驚かれました。

夫を失い、コロナ禍での毎日を元気にしていられるのはカーブスと出会ったから。
そして、2年目も週4日を目標にして、人との出会いを楽しみ、人生100年時代のあと20年を年相応の健康を維持して好奇心を持って過ごして行きたいと思います。