「誰かとしゃべりたい!」私の心は叫んでいた。寂しくて空しくて...この孤独とどう向き合っていったらいいか分からない。
遠い世界だったコロナウイルスの脅威。それがいつの間にか大都市の東京、そして福島にも広がってきた。
人と話すことと学ぶことが大好きな私。子供達が巣立ち、夫も定年退職した。昔からの夢だった学び直しをし(福島の大学の聴講生)若い学生さん達と共に楽しく日々過ごしていたあの時間。それがコロナですべてが中止になった。
テレビは「不要不急、外出禁止」と叫ぶスピーカーと化し、私は人とすれ違わない田畑をただ黙々と散歩する毎日となった。
そんな時、カーブス会員募集の声を耳にした。私は以前、カーブスの他店で無料体験を経験していたのでイメージがすぐつかめた。
・新しくオープンするという福島駅西口カーブスの体験会に参加してみた。「日曜、祝日以外はやっています」との説明に、これも何かの縁。毎日通えるのなら安いものだと、頭の中でソロバンをはじく。読書が趣味で座っている時間が長い私は、全身の運動をしたいと、ちょうど考えていた。血圧が高く、薬も飲んでいる。毎月、病院の先生から、体重をあと1キロ落とすこと。それに、軽くて良いので運動をすること、と指導されていたなと思い出した。
その後入会を決め、「私、入ったからには休まないからね」とカーブスのコーチに言った。昨年の7月13日オープンの日から今まで1日も休まずの皆勤賞である。
・「マリコさん、こんにちは!」と毎回コーチに声を掛けてもらっている。家族も知らない名前。呼ばれると、ちょっとくすぐったい。
・趣味でちょっとした文章も書いていて「マリコ」はペンネームだ。カーブスは居心地の良いゆる~い居場所として私の中に存在している。
書き始めると、ずっと座りっぱなしの生活。それがカーブスの存在で一変した。
「筋トレをコツコツ続け、筋肉をつけましょう。免疫力を高めましょう」コーチが毎回言う言葉だ。カーブスで学んだストレッチは時間を見つけては気軽にやっている。腹筋をつけ、足がしっかり上がることで転倒予防の意味があるはずだ。
・健康で一日一日を過ごせることがどんなに有り難いことか、薬を飲むようになってみて初めて分かった。
ウエストは10センチあっと言う間に減った。特に、背中の脂肪が減り筋肉がついた。体重は、ご飯が美味しくて食事量が減らせていない。大きく痩せはしないが、増えることはなくなった。毎月の測定日を励みに今日も頑張ろうと思っている。
マスク生活の日常化した重たい空気はある。だが、そんなものに負けてはいられない。「筋トレって楽しいよ」とみんなに伝えたい。年齢に関係なく誰だって、少しの勇気と行動で人生は変わるものだから。