昨年の11月からカーブスを始めた。
稼いでいない身で自分だけの為にお金を使うことに抵抗があったが、数年前、三人の親を八年半にわたり在宅介護をした経験から、年を取ったら健康が何よりの宝と実感している。将来、夫の介護ができるように、そして夫に私の介護をさせなくて済むようにと思い始めてみた。
基礎体力はそこそこあったようで、マシンの使い方はすぐ飲みこめて、はじめは二周で終わるのが物足りなく感じた程だった。
一番力を使うのは片足を後ろに蹴るやつだ。満身の力を込めるので、マスクの下では歯を食いしばっている。夫に腹の立つ事を言われた日は力を込めやすいのでむしろ有難い(笑)。通い始めてしばらくすると他の人を観察する余裕も出てきた。両肩でパッドを押し上げるマシンで一度、ものすごく形のきれいな人がいた。その時の30秒だけで顔も覚えていないけれど、本当に見とれてしまった。以来、そのマシンではその人をイメージしながらやっている。おかげで私もコーチから誉めてもらえたけれど鏡はないので本当のところどこまできれいなのかは確認できなくて残念だ。
それにしてもコーチはすごい。私は自己都合で一度移籍をしたが、最初の所も今の所もコーチの皆さんはすごいと思う。一番驚いたのは一人一人の名前を覚えてくださる事。正直、似たようなおばちゃん達(笑)が多いと思うが、違う服、違う時間帯に行っても間違えない。そして30秒ごとにチェンジの声かけ、8分ごとに心拍数を聞いてまわり来た人、帰る人に明るく声かけしながらマシンの消毒もしてマシンを使っている人たちに短くても的確な指導をしてくださる。今日教わったのは「上半身のトレーニングの時はお尻、背中、頭の全部を背もたれに付けること。でも下半身のトレーニングの時にそれをすると腰をいためることがあるので頭は少しおこすこと」だ。今通っている店舗では上半身のトレーニングマシンには座面に黄色のカバーをかけてくれている。黄色い所に座った時は頭を付ける。黒い所に座った時は頭をはなす、と覚えられた。
そしてコーチは私たちをよく誉めてもくださる。顔の半分がマスクで隠れていても、目だけで笑顔なのがわかる。
最近は皆さんのボードでの動きも観察している。思い思いにいろいろな動きをされている。ボードの動きに関してはコーチからは何の指導も指示もないが(そこまでの余裕もないし)、効果的なボードでの動きのアドバイスも本当は欲しい。壁の掲示物に"ボードではゆっくり足踏みを"動きすぎは効果が下がる。みたいな事が書いてあって、ずっとゆっくり足踏みしていたが、皆さんいろいろな事をされてるし私は心拍数があまり上がらないので(いつもオレンジ、黄色、黄緑までだ)なんとか緑になりたくて(脂肪をいっぱい燃焼したくて)今は主に浅めのスクワットをしている。
そういえば今年の年賀状に一通だけだが「去年からカーブスに通っています」と書いてあった。びっくりしたが嬉しく、来年の年賀状に「私もカーブス頑張っています!!」と書くのを今から楽しみにしている。そして今年は一通だけだったカーブス年賀状が、来年からはどんどん増えていく気がしている。だって筋トレは私たちの年代にはとても必要な事だし、カーブスのシステム、例えば月額定額で何回でも行けること、予約不要で「パッと行ってサッと帰れる」ことがとても合理的で続けやすい。カーブスのおかげで食生活、特にたん白質を摂ることはとても意識が向くようになった。
毎月初めの計測も、わずかであっても効果があると嬉しいしコーチもとても誉めてくださる。友だち全員に勧めたいと思う。日曜祝日が休みなのは少し残念だけど、忙しいコーチ達にも休んでほしいしプライベートも大切にしてほしい。(娘のような気がしている。笑)
コロナ禍でスタートし、最初の店舗では私を誘ってくれた友人もいて時々はトレーニングのあとにランチやお茶を楽しんでいたが、今の所には知り合いが一人もいなくて少し寂しい。でも"私がここに来ている目的は筋トレ"と気持ちを切り換えてトレーニングに集中している。いつかコロナが収まったら、お喋り解禁になって素敵な友だちがいっぱい増えるのかもしれない。マスクなしでトレーニングできるようになる日を楽しみにしている。
友だちができて毎回トレーニングのあとに甘い物を食べ歩いたりしたら、せっかくトレーニングで消費した分を上回るカロリーを摂ってしまうので、そこは要注意だけど。
昨年61歳で始め今は生活の一部になってるカーブス。90歳までは続けよう!!
佳作
「私とカーブス、私のカーブス」
カーブスって
どんな運動?
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