「よ~し、もう一回やせるぞ~」
 私が入会したのは、退職一年前、「おかえりなさいキャンペーン」のはがきが来たことでした。
 
 前回は一年で、身体が締まり体重も減ったので、達成感が大きかったです。同僚も、その変化に驚いて二人入会しました。
 しかし、実母が病気になり、通院に付き添ったり、簡単な食事を作りに行ったりとカーブスに通う時間が取りづらくなり、完治の時期も見えないので残念ながらやめてしまったのでした。
 
 そして「おかえりなさいキャンペーン」のお誘いが来たのは実母が亡くなって数年経過し、勤務先の園舎建て替えという大きな事業も終了していた時なのでタイミングがよかったので、二匹目のドジョウ狙い、即入会。
 前回痩せ始めるのに十か月は要したので、今回もそのくらいは覚悟していましたが、一年経過しても目立った結果が見られない。
 
 結果が見えぬまま、四十年勤務した保育園を退職。
 一緒に辞めた友達が、六月頃「体重がすごく増えた」と嘆いていた時も、私の体重が増加しなかったことに対して、さしたる喜びも覚えず、「カーブスで筋トレしているのに体重が減らない」と、不満ばかりで漠然と筋トレを続けてきたのでした。
 
 ただ、会費分を回収する気持ちの私に
 「成果を書いて貼りましょう」
 とコーチが声を掛けてきます。私の通っているカーブスで時々行っていることです。
 
 しかし、人の成果見たからといって楽しくない、体重が減ったというカードを見ると、余計妬ましい。私は掲げた目標にいつも達してないから、つまんない。
 そうは言っても、自分の書いたのはどこに貼ってあるかな?と確認しながら、他の人の成果を読むことになります。
 
 今回の掲示を(一月)読んでいて、気づいたことがあります。私のように成果が上がらず、体重が落ちなかった人に表現方法が次のように二つありました。
 「体重が落ちなかった。」言外に、不満感が感じられます。
 一方、「体重が維持できた」と、ハートマークが見えるような、努力に対する達成感があります。どちらがいいでしょうか?
 やって来た事に対する不満は、カーブスでの筋トレが、無駄なつまらない時間となっているように思えるネガティブ思考です。
 
 後者は、カーブスでの筋トレ、頑張って通っていたから体重が増えることなく過ごせたという達成感、ポジティブな思考で、次への意欲がわくではありませんか?そう思うと、計測時のコーチの問いかけに、
 「体重維持」がはいっていましたっけ。
 「体重維持できて、素晴らしいです」
 と、褒められても、『体重は減らないものの、言い換えね、』と思っていました。
 
 「体重が微増している時コーチは、入会時より、〇キロ、減っていますよ」
 と、言います。
 「入会時よりですよね?先月より増えているじゃない?」
 とネガティブに思うのでした。それが、掲示板のカードの内容を第三者的にみることで、プラス思考、マイナス思考の差が次の行動のモチベーションの違いになることに気づかされたのでした。
 自分はネガティブに捉えていたな、と。
 
 でも、そんな気持ちからポジティブ思考に切り替え、日々見つめ直すようにしました。
 「今日はすごく汗がかけた(すごい)」
 「心拍数、緑のゾーンに三回入った(よかった)」
 「なんかちょっと腕に筋肉がついてきたかも(うれしい)」
 「ふくらはぎの筋肉が縮まって、間にうっすら割れてきている(ように見える)」
 「腹圧を入れることに慣れてきた(気がする)」
 
 ポジティブな捉え方に気がついた一月から二か月経過した現在、目に見える形でお風呂に入る前に図る体重計のメモリが減ってきました。
 入会後三年経過したので、たまたま減ってきた時期なのかもしれません。いやいやいや、これでは以前のネガティブ思考です、切り替え切り替え!
 ポジティブに捉え「三年間頑張って通ってきたから、体に筋肉がついて体が締まりいよいよ体重も減ってきたんだ。」と、考えるようにしました。
 
 入会時、54.1キロだった体重も三月は51.3キロ。服を着ての計測で51.3キロなので、もうすぐ目標の50キロに到達するはずです。カーブス全体で観てみると、実はポジティブに行動することの大切さがそこかしこにあったのです。
 その中でも、コーチの声掛けこそ大事な要素だったのです。それはマシンの使い方アドバイス。注意する点を示す時も、必ず褒めてから伝えてくれます。
 「足がまっすぐになっていますね。」
 「ここまで広げていきましょう」というようにです。褒められた後に言われると素直に受け入れ、「そうかこれはできているんだな、あと少し大きく大きく動かせばいいんだな」と、修正しやすいのです。

 また「小さな変化を見つけると、やる気アップ」なんて壁面に掲示もあります。マガジン掲載の言葉ですが、掲示されることで自分の中にしっかり刻まれます。
 そのマガジンに、「かけている部分に心を奪われているとイライラ不機嫌、不満に心奪われ、実年齢より老けてしまいかねない」まさにその通りのことも掲載されていました。気づいたこと、結果に対し、どう考えるかです。
 体重が減らず、「あ~、やだ。」より、維持できていたら「体重キープ!」と喜ぼう。増えても、入会時よりは確実に減っていることを思い出し、「継続は力なり」と、続けている自分をほめよう。そうして、行くだけでも

 「今日も頑張って、来ることができましたね」と、認めてくれるコーチの力を借りて、
 「目指せ!!きれいなお姉さん。」