私は、二年半前に三回に及ぶ心臓の大手術を受けた。その十ヶ月後に、カーブス再開をして現在に至っている。週二回のカーブスでの筋トレ、週一回の心臓リハビリで何とか元気に過ごしている。
 しかし七十九才の高齢で長年使った体はあちこちに、ひずみが起きている。その一つが腰痛で以前から痛みが出たり、引っ込んだりして痛さと付き合っている。
 
 一年前整形外科にかかり、六ヶ月ほどマッサージを受けた。施術士の手の温度が高く、マッサージを受けたあとは、すっかりよくなった気分になった。しかし根本知療には届かず、一時の慰めでしかなかった。
 
 心臓リハビリの担当理学療法士は、週に一回受診している。身体計測のあと心臓の動きを示す機具を体につけて、イスにかけて準備運動、階段の昇降、片足立ちの後、十から三十五の付加をかけて自転車漕ぎを三十分。
 整理運動をして終了。時には握力、脚力も計測。
 
 腰痛は、体重を減らすことにより改善するので、毎日の食生活を記録するように提案された。一日のカロリーを、一六〇〇に収める。去年七月中旬からスタートした。
 当時私の体重は、五十九キロだった。太ったから腰痛がひどくなったと指摘されると、筋トレをして筋力をつけたい気持と、減量をして腰痛を治したい気持が、葛藤した。
 
 先日、カーブス筋トレ後に、コーチの背中にかかった「血管年齢」に興味があり測ってみることにした。結果は、「五十四才・実年齢よりマイナス二十五才です。」と告げられた。
 正直何が何だか訳わからなかった。
 
 スマホで詳しく調べると......
 「血管年齢とは、通常は実年齢と比列するように、血管も少しずつしなやかさを失っていくが、生活習慣の乱れやストレスなどによって血管の老化スピードが早まり実年齢よりも血管年令の方が高い人が増加している。」と書かれていた。
 心筋梗塞や脳梗塞の心配が少ないらしいと知ってひと安心である。
 
 体重の微減に上下しているのを見て、心臓リハビリの理学療法士は、月一回の栄養指導の先生との面談を提案された。今年二月から始めている。
 身長と体重から適切な数字の、五十二キロが目標になった。たん白質のとり方、塩分は一日六〇グラムなど、毎日の記録を見てアドバイスをいただく。
 
 それぞれの分野のプロの目が、目標達成と健康生活の推持のために、相乗効果を発揮して下さることは、ありがたいことである。
 ダイエットのテレビコマーシャルを見ていると、始めはヘビーでもそのうち筋力がついてうらやましい体に変化している若者を見ると、何で私はと思いながらトレーニングをしている。
 
 カーブスでの十二のマシーンを力いっぱいに動かし、その場ウォークでも思い切りひざを上げて手を振って動く。今出来る最大限の努力をしている。
 満足のいく成果を夢見て日々努力を積み重ねていく事は、明日への希望が生まれてくると信じている。高齢では、小さな一歩の積み重ねが大切であると思う。

 「体重が減ることよりも増やさないように推持していけることにも目を向けてみましょう。その事もすごい事なんですよ。」と理学療法士のことばに心が安まる。
 カーブスでは、月始めの計測時に、たん白質の摂取点数を記入して、コーチから適切なアドバイスや計測値の評価をいただき、うれしくなり他のコーチに伝えることにより、喜びも倍になり、もっともっと頑張ろうという気持になるから不思議である。
 
 最近春の陽気に誘われて、日々のウォーキングの拒離を往復五・四キロとのばして、お地蔵さんにお参りするようになった。心が平安になりますます体力作りの喜びを感じる七十九才です。
 まだやり残したことがあり健康な体で一歩一歩、歩んでいきたいです。