カーブスと言えばフィットネスクラブ。
今では誰でも知らない人はいないと言っても過言ではないと思う。
車でいつもの道を走っているとカーブスと書かれた文字が見える。いつも駐車場は沢山車が停まっている。
「何のお店だろうか?」その答えが分かったのは約10年前。自宅のすぐ側にカーブスができたからである。
それから数年後、ママ友が大病をした私を心配してカーブスに誘ってくれた。ママ友に背中を押されて体験に行って見た所、みんな生きいきと楽しそうに笑顔で一生懸命にマシンを使っている。私にもできるだろうか?大病をしているのに、不安で不安で、でも日にちも時間も予約なし自分の都合でいつでも来られる。そんな自由な気軽で通い始めて一年が過ぎた頃に右手首の骨折。
コーチの親切な対応もあって、しばらくお休みをさせて頂く事になった。笑顔で「治ったらリハビリを兼ねて来て下さいね。待ってます」と嬉しい言葉。年令のせいもあり1ヶ月後の復帰とはいかず、骨が再生するまでに数ヶ月かかってしまったが、不安な気持ちでドアを開けるとあたたかい笑顔で迎えて貰った。
今度は、父の入院。仕事が終わったら病院へ行き、家に戻って家事の生活が10ヶ月程続いたが残念ながら父は、帰らぬ人となった。
その間も筋トレは回数こそ減ったが、1台でも1周でもと頑張って通った。
その後、母の大腿骨転子部骨折による入院に続いて、姑の心筋梗塞による入院。更には主人が仕事で怪我をして3ヶ月の入院。
無事退院したのも束の間、主人にステージ4の癌が見つかりセカンドオピニオンを受けるが、どの病院も答えは同じ。ならば地元の病院で治療するも10ヶ月後、主人までも帰らぬ人となった。さすがに元気印の私だが、何で私だけ、どうして、と暗く落ち込み鬱の一歩手前。娘が、もう嫌だよお母さん。寝たきりにならないで。私は絶対見ない。
今に思えば不思議な事に、いつもカーブスに通い元気を貰っていた様に思う。
40代の頃から高血圧症の薬を飲んでいて心臓に持病を抱えている姑と体幹による身体障害と年齢による認知症の母と毎日を過ごしている。そうだ、まだまだ私の人生これからだ。
「ストレスの無い人はいない」と言われる現代に追い打ちを掛けるコロナウイルス感染防止の為の自粛生活。
家事に疲れ、仕事でストレスを感じたそんな時、カーブスに行くとコーチが「こんにちは。頑張りましたね」と笑顔で迎えてくれる。私も笑顔になれる。「健康で毎日を楽しく過ごしたい」と願う同じ目標を持つ人達と一緒に身体を動かし笑顔と勇気を貰う。
「今日もカーブスに来て良かった。また頑張ろう」帰りにコーチが「お疲れ様です。今度は、いつ来られますか?待ってます」と笑顔で声を掛けてくれる。
いつもあたたかく迎えてくれてありがとうございます。
カーブスは、私の心と身体のパワースポットです。
入賞
「私が「カーブスを続ける理由」」
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