「どこか体で気になるところはありませんか。」
とあるスーパーの前で問い掛けられた時のこと、私は何か怪しい宗教関係かなと思い、「ないですねぇ」と一言返したことを覚えています。
ただ少しばかりお話を聞いているうちに、その方が新しくできるカーブスのコーチをされる方だということに気付き、真剣に耳を傾けることにしました。
実のところ私は生まれた時に斜視、斜頸、股関節の亜脱臼で、2歳過ぎまで立って歩くことができなかったそうです。今では検査やサポートが受けられるかもしれませんが、60年ほど前のことなので、時間がたてば改善するでしょうと言われたようです。

 小学校の頃から他の子よりも疲れやすく、すぐ手足がだるくなったりしました。
中高を経て、成人し、就職してもすっきりすることはなく、私の身体はまあ、こんなものだと思いながら、少しでも良くなろうと鍼灸院や整体、漢方薬なども試しましたが、一時的に改善しても、しばらくするとまた辛くなるという繰り返しでした。
結婚、子育て中は、時間的な余裕もなく、痛み止めなどに頼ったりもし、更年期になるとだるくて起き上がれない日も多々ありました。
 
 そんな私がこれではいけないと思ったのは、母が寝たきりになったことです。母も病弱で、肩こり、頭痛を訴え、痛み止めを常用し、ついに市販のお薬が効かなくなり、医者と相談した上で、かなりきつい薬を処方していただくことになったのです。
当初は自力でなんとかしようとウォーキングや雑誌やテレビでやっている体操をしていましたが、これといって効果を感じることができませんでした。
そんな折にカーブスに出会ったのです。最初の体力計測で70代の筋力と言われ、大変ショックを受け、とにかく年相応の筋力まで続けようと心に決め、コーチの明るく的確な指導で、その時その時で上下はあるものの、少しずつ体力をつけていきました。

 まず驚いたのが、それまでくびれていなかったウエスト付近がくびれて、お尻、太ももがすっきりしてきたことです。パンツの試着時にウエストに合わせると、お尻、太ももがきつくて、いつもワンサイズ大きめを選んでいましたが、全てがバランス良くなり、自分の体に合ったサイズで楽しめるようになりました。また20年ほど前に買ったお気に入りだったパンツがはけるようになったのには、本当にびっくりしました。
昨年辺りから、春先に起きる強いだるさも感じることが少なくなり、カーブスに通いだして良かったと思います。

 新型コロナの影響で、そのお店が閉店してしまうと知った時は、残念で衝撃的過ぎて、やめようかとも思ったりもしましたが、娘の「お母さん、カーブスやめたら一気に老ける気がする」という言葉に勇気付けられ、また筋トレの効果も実感していたので、新しいお店の扉を開けました。そのお店のコーチの方々も変わらず明るく指導をして下さり、更にやる気が出てきました。
カーブスに通い始めて3年9ヶ月になりますが、言えることは「継続は力なり」と「筋トレはいつからでもいくつからでも始められる」と言うことです。