Aコーチへ~
いつもとびきりの笑顔で、励まして下さってありがとう!
その笑顔に励まされて、ここ迄やって来れました。感謝の気持ちでいっぱいです。
でも、その笑顔を維持するには、大変なご努力があった事を、私は知っています。
今日は、そんな想い出話を、しみじみといたしましょう。
あれから一年になりましたね。
あの日の会話は、今でも鮮明に覚えています。弥生3月、春の気配が嬉しい日でした。
「Aコーチ、久しぶりだね。旅行でも行ってたの?」 いつもの軽い冗談のつもりで言った私にAコーチは下を向き、静かに顔を上げて小さな声で言いました。
「母が亡くなったんです。」
「だれの?」
「私の母です。」
「かあちゃんの事?」
「そうです。」いったい何の事を言っているのか、即座には理解出来ませんでした。Aコーチの母ちゃんとは、つい数ヶ月前迄、隣でワークしていた事もあったのです。
「なんで?」 ノーテンキに聞きました。
「ガンです。」
「何才?」
「70才でした...」
稲妻のように言葉が胸に刺さり、痛みでようやく理解出来ました。
「ごめん...」
あまりの衝撃に私は言葉を失い、御悔みの言葉も慰めの言葉も言えず、逃げるようにその場を離れました。
その後、Aコーチが物置に入って行くのを見たので、二度と職場で泣かせてはいけないと、なるたけ話をしないようにしました。
あの時は、本当にごめんなさいね。
私がカーブスに来た理由も、ガンです。
夫が60才で、ガンであっという間に亡くなると、私にはこの世に居場所がないように思われました。一刻も早く、夫の元へ行かねばと、そればかり考えました。
災害等で生き残られた方々が、「なぜ自分は生き残ったのか」と苦しまれるのと同じです。体験して、初めて知る想いでした。
娘が結婚して、一人暮らしになる時、運動嫌いの今のままでは、結局子供たちに迷惑を掛けてしまうと、一大決心をして、吉祥寺のカーブスに入会しました。
その後、近くの三鷹牟礼店に転籍して、入会後もうじき8年目が始まります。
最初は寂しい人と思われるのが嫌で、なるたけ皆さまと目を合わせないようにしました。その後、旅先で買ったTシャツをきっかけに、同じ旅好きの方が声を掛けて下さり、少しずつ楽しい仲間が増えました。
その経験から、不慣れの方には、なるたけ笑顔で話し掛けるようにしています。
仲間との何気ない会話や、冗談で笑い合うひとときが生活のメリハリになり、有り難い事です。娘にも、長続きを感心されます。
そんな私でも、悩み等で、自分がいっぱいいっぱいの状態だと、元気仲間にお会いしたくないなと思う事もあります。
ひっそりとワークしたいと思う時も、あるのです。笑顔を振り撒かずにね~
ですからAコーチが、あの悲しく辛い日々の中、元気なおばさんたちを励まし続けるのは、どんなにか大変だったろうと拝察いたします。負けないパワーが、必要ですものね。
Aコーチ、本当にここ迄、良く頑張って来られましたね、エライ!
少し前の事、久しぶりに来たご年配のメンバーに、Aコーチが声を掛けましたね。
「○○さん、良く来ましたね!会いたかったよ~」
それを聞いていた元気なおばさんが
「こんな事を言って励まして貰えるのは、私たちここしかないわ...」と小さな声で言いました。そうです。Aコーチ。
おばあさんたちを、こんなにも暖かな言葉で励ましてくれる所は、ここしかないのです。これからも、コーチの皆様、ずっと笑顔でいらして下さい。お願いいたします。
でも私には、気になる事があります。
「私、辞めないよ」と言っていた、元気印のYコーチが去り、最初から知っているコーチは、UコーチとKコーチだけになりました。別れは淋しいものです。
お若い方の転職は、仕方ない事だと思いますが、願わくはカーブスは、スタッフにもメンバーにも、長く続けられる所であって欲しいのです。
店舗を沢山作られるのは、有り難い事ですが、女性スタッフが長く働けてこそ、皆が安心して通える場所だと思うのです。そういう評判が、発展の原動力にもなりますから。
私はいつも、創業者ゲイリー・ヘブンの事を、皆に自慢気に話します。
「早くに亡くなった、みっともないおデブの母が安心して通え、健康になれたような、女性だけのジムを作ろう!」話しながらもウルウルします。
最初に娘や息子の家族に話した時、皆が感心して聞いてくれました。
不規則な食生活で、小太りになった息子は、
「そう言えばジムって、みっともない人来てないワ~」と感心し、当時ローマ勤務だったのに、スリムなお嫁さんは、
「ほんと、海外って、すごいおデブさんがいるのですよ。その話いいですねぇ。福岡の母に勧めてみます。」
自分が褒められたような嬉しさでした。
カーブスに感謝ですね。
その後、お婿さんの母上が入会されました。
天国のかあちゃんも、そして夫も、Aコーチたちスタッフとワーク仲間を、応援してくれていると信じ、これからも通います。
数値的に効果が出ず、ワークに疑いを抱いた私に、Aコーチが、
「でもね。変化しないのも良い事なのよ」と教えてくれましたね。
年を取るのに劣化しないのは、いい事なんだ!ずっと続けられている理由の一つです。
これからも、よろしくお願いいたします。
Aコーチも、コーチの皆さんも、どうぞお元気で!お幸せお祈りします。
佳作
「店長への手紙」
カーブスって
どんな運動?