「あんた、足大丈夫なの?」
驚いたような顔をして、姉が私に尋ねます。
そういえば、半年前の9月に一緒に旅行をした時は、自動車を降りるたびに少しびっこをひき、歩くのもゆっくりでした。ところが、今回、3月の台湾旅行では姉夫婦と一緒にスタスタ歩き、九份の階段も周りの店を見ながら、ツアーの皆さんと同じスピードで歩けています。
「うん、きっとカーブスで運動しているからやわ。」
と答えながら、カーブスに入ってからのことを思い出していました。
私は数年前から右足首の関節が変形しているので歩きにくく、かばって歩くのでよけいに弱っていくという悪循環に陥っていました。カーブスが3年ほど前にできたのは知っていたのですが、仕事で遅く帰る毎日ですからあきらめていたのです。3月末に長年勤めた仕事を定年退職しましたので、7月に入会しました。週に3~4回程度行きましたが、自称『人見知り』の私は、黙って運動をしてすぐに帰る日々でした。1月2月はカーブスプリンセス。私のチームは負けています。もともと負けん気の強い私。シールを1枚でも増やしてチームに貢献しようと、週に5~6回行くようになりました。しばらくすると、同じチームの会員さんと成果を知らせ合うと1枚シールをゲットできることになりました。コーチが「○○さんとね。」と組を作ってくださったので、今まで話したこともなかった多くの方と言葉をかわしました。それがきっかけで、ちょっと挨拶を交わす方が増えて楽しくなり、少々遅くなっても顔を出しました。足の状態がよくなった理由は、これしか思い浮かびません。
一度も足が痛くなることもなく、カーブスに入ってよかったなと実感しながら4泊5日の旅を満喫。関西空港へ向かう飛行機で、ツアー仲間の私よりも10歳ほど年上の女性と話をしていました。
「よい姿勢で歩いておられますね。すごいですね。」
と、背中をスッと伸ばしてスタスタ歩かれていたのを思い出して言いました。
「何か運動をされていますか。」
と尋ねられたので、
「カーブスに行っています。」
と答えると、目を丸くして、
「私もです。5月から。」
とのこと。私も驚いて、
「私は7月から。まあ、私たちカーブス仲間だったのですね。」
と意気投合。彼女は大阪のカーブス、私は兵庫のカーブス。仲間だったのです。益々話がはずみ、心もうきうき。『10年後にこの方のように、元気に旅行ができるように頑張ろう。』と決めました。
ところが帰ると旅疲れ。体調を崩してしまったので、カーブスへ行っても軽めの運動をしていました。そろそろ体調がよくなった頃、義兄から台湾旅行のDVDが届きました。すぐに主人と観ると、少し背中を丸めて前かがみになりがちな私の姿が映っています。まあ、こんな歳をとった歩き方をしているのだと、とてもショックでした。カーブスで腹筋がついたことを実感していましたので、かっこよく歩いているつもりだったのです。すぐに、
「もっともっと腹筋をつけて、若返る。カーブス行くわ。」
と、ビデオの私を見て笑う夫に宣言しました。
4月からは週3日仕事をするようになったので忙しいのですが、終わりそうになるカーブスに滑り込み、週5日を目標に頑張っています。夫は、一緒に旅行へ行くためにはカーブスに行かせておくとよいと思ってくれているようで、少々遅くなる夕食を怒らず待ってくれています。
佳作
「私を変えた台湾旅行」
カーブスって
どんな運動?