80歳で入会してから、早くも5年が経とうとしています。
私が41歳のときに夫は病気で先立ちました。1人娘は、夫の死後、まもなく家を出て、長男に嫁いでいきました。
その後、年老いた母との2人暮らし。その母も亡くなり、それから30数年、1人暮らしを続けてきました。
そんな私が80歳になった時の事です。
肺炎で2週間入院することになってしまいました。今まで病気とは無縁だっただけに、それはショックでした。熱がなかなか下がらず、このまま死んでしまうのかしらとか寝たきりになったらこんな状態になるんだと来る日も来る日も憂鬱でたまりませんでした。
そんな時に、近くに嫁いだ1人娘が、毎日のように病院を訪れてかいがいしいほど世話をしてくれました。
娘が言うのには「死んだお父さんが、私にお母さんは元気にしていても、もう80歳を過ぎているのだよと気づかせてくれたんじゃないかしら。同時に母さんにも、もう歳なんだから若い者に頼ったらどうだって教えてくれたんじゃないかなあ。」と。
そして、これを機に娘は、勤めを辞めて、自分が通っていたカーブスに、私にも一緒に行かないかと誘ってくれました。
いつもなら「何をいまさら」とそっけなく断る私でしたが、筋力は間違いなく衰えていて、自転車に乗るときも以前のように足が上がらず転んだりするようになっていました。
また病院でのベッド生活を経験し、寝たきりになったときのことが頭をよぎりました。
その時のカーブスマガジンの表紙に90歳を過ぎた方が載っていたのを娘に見せられ、「母さんなら、まだまだいけるよ」と言われました。この機会に一念発起し、カーブスに通ってみようと決意しました。
それから5年、週3回は欠かさず行っています。
そして、トレーニングして帰って来て娘と我が家で昼食をとるようになりました。
娘に食事を作るようになることなど久しぶりで、最初は面倒でしたが、今ではカーブスで言われる「両手一杯分のたんぱく質製品と両手3杯分の野菜」を意識していろいろ献立を考えたりすることで、脳も活性化してきたように思います。
そのうえ、娘とたわいもない話をしながら食事をするこの楽しいひととき、カーブスに行ってなければ実現しなかったことでしょう。
毎月通っている医院でも、血圧や血糖値がさがり、薬も減りました。医師に筋力トレーニングをしていることを話すと、いいことだからずーっと続けなさいと言われました。
カーブスに行くのが日課となった今、「締まりましたね」とコーチをはじめ、メンバーに声をかけてもらうことも多く、ますます頑張らねばと意欲を燃やしています。
入会当初、マシーンの移動にもたついていて、娘もハラハラしていたようですが、今では機敏に乗り降りできるようになりました。
ある日、70代のメンバーさんから、「来たくないと思ったことはない?」と聞かれました。私は、「そんなふうに思ったことは一度もありませんよ。来るのが習慣になったから。」と即座に答えました。
そんな矢先、庭で落ち葉掃除をしていた時にバランスを崩し、倒れ込んだ際に左肩を脱臼してしまったのです。救急車で病院に行きレントゲンを撮ったところ、脱臼骨折との診断でした。そして、左腕を肩に固定されてしまったので、カーブスは休むことになりました。その間も娘が食事の世話や入浴介助に通って来てくれました。その固定が取れたのは1ヶ月後でした。
ところが、今まで肩から吊っていた腕は、固定が取れても重くて思うように動かせない状態でした。カーブスに復帰したもののマシーンが思うように動かせずに、結局その月もお休みすることにしました。普段からこまめに動き回っていた私が、2ヶ月間座ったままの生活に食欲もわかず、身体は日に日に衰えるばかりでした。カーブスを辞めようかなと弱根をはく私に困った娘が、コーチに相談したところ、コーチたちからなんども励ましの電話や手紙をもらいました。
娘にも「メンバーやコーチがみんな心配してくれているんだから、少しずつでもいいから行ってみようよ。」と促され、重い腰を上げ3ヶ月ぶりにカーブスに行くことにしました。
私が入っていくと、コーチがみんな駆け寄ってきて「来られてよかったですね、できるマシーンだけでいいですからね。」と優しく言ってくれました。私の話に手を取り、一緒に涙してくれた若いコーチに、また続けていく気力をもらいました。今もやや左肩が上がらなかったり、足が痛かったりしていますが、かならず週3回は休まず通っています。
また、今年から32歳になる孫娘も入会しました。体験にきたときに、高齢者の方たちがあまりにもはつらつとしていて、即入会を決めたそうです。若いのに体が硬かったのですが、通っているうちに体が柔軟になったよと喜んで報告してくれました。
私が背におぶって育てた孫と一緒にカーブスいけるなんて夢のようです。
今年の8月で5年目をむかえ、ゴールドカードがもらえます。こんなに長く続けていけるとは思っていなかったのでびっくりです。
これからも、足腰の続く限り、親子3代でカーブスに通い続けていきたいと思います。
佳作
「カーブスコーチの励ましのおかげで」
カーブスって
どんな運動?