思えば私とカーブスとの出会いは、ぱっとしませんでした。商業施設に勤める私はある日、上司から何気なく聞かれたのです。たぶん10年くらい前、30代の終わりか40代の初めの頃でした。「ここのショッピングセンターに、カーブスっていうフィットネスが入ったら、お客さん来ると思う?」初めて聞く名前に、「どんなフィットネスなんですか?」と聞くと、「うーん、シャワーとかプールとかは無くて、マシンだけで短時間でさっと行けるらしいよ」「女性限定なんだって」とのこと。今まで聞いたことのあるフィットネスとあまりに違うので、こういってしまいました。「なんかあんまりぱっとしないですね。」
ごめんなさい!なにも、知らなかったんです。今はそのカーブスに、会社の昼休みを使って週3~4回通っている自分。1時間の昼休みのうち、往復に15分強、カーブスで運動してストレッチしてプロテインをのんで35分位。残りは10分。昼ごはんが10分って、傍からみればなんじゃそりゃ、なのですが、土日は家族といろいろあって、退勤後は子供のお迎えやら夕食やらなにやら、フルタイムで働く自分が、週1.5時間から2時間フィットネスに通えるのは、この時間の使い方ならでは。最初は苦労したものの、1年が過ぎた今ではすっかり慣れ、行かないと落ち着かないところまで来ました。
でも、そこまでにはまだ道のりがありました。
自分はカーブス出戻りなのです。初めてその名前を聞いてから数年。40を過ぎて少しずつ太り始め、体力も落ち、走るのが億劫になってきた自分に危機感を抱いていたものの、フルタイム勤務、下の子保育園で何ができるだろうと思ったときにたどり着いたのがカーブスでした。勤め先からちょっと距離もありましたが、昼休みに行けなくはない、行けるだけ行けばよいか、ということで入会したのです。入ってみてなるほど、通った日は背筋がピンとして、いつも悩まされていた肩こりも軽くなります。ただ、その頃は仕事が忙しく、かつ昼休みを取れる時間がまちまちだったので、13時まで行くことは結構難しく、仕事の忙しさに紛れ通えなくなり、結局退会することに。最後は会費を払っているだけだった私に、手続きをしてくれたコーチも、引き止める言葉はなかったようでした。
しばらくはカーブスから離れ、それからは、話題のストレッチをやってみたり、朝走ってみたりと、その時気になったものに取り組んでいましたが、どれも長続きはしていませんでした。年とともに若いころより5キロ位体重が増えたまま。なんだか小太りなおばちゃんになっちゃったなあと、思う日々。不満には思いながらも、日々過ごしていた時、ふと思い出したのです。「そうだ、カーブスがあった。」そのころ部署異動があり、12時に昼休みを取れる状況になっていたのです。
今なら通える。以前通っていたカーブスに電話して、体験の申し込みをしました。もうずいぶん経っているから、誰も知っている方もいないだろうと思って、久しぶりのカーブスの扉を開けた時、目が合ったのは見覚えのあるコーチでした。その時の安堵した気持ちをいまも覚えています。
再開にあたって、私は一つ決めました。週3回、3か月、何も考えないで続けよう。結構飽きっぽいたちで、ちょっと新しいものを見ると、それも良いような気がしてフラフラしがちなので、今回は決めてやってみようと思いました。幸い3か月は継続できました。体調は良く、肩こりも軽減しましたが、体型が変わったかというと、あまりわかりませんでした。でもまだ続けられる、ともう3か月やって半年、変化が起こりました。
今まで貼りついたように動かなかった体重計の針と体脂肪率が動き出したのでした。変化は続きました。そしてそしてなんと、春のカーブスプリンセスで立てた、超ムリメの目標、「痩せていた時に作ったオーダースーツのスカートをもう一度はく。」を達成してしまったのです。この10年、もう元には戻れないと思っていたのに、時は戻ったのでした。正確に言うと戻ったわけではありません、体型が変わりました。
今までほとんど運動らしい運動をしたことが無いので、自分に筋肉があるという自覚を持ったことがなかったのですが、体の線に筋肉が感じられるようになりました。お尻の下の段とか。横から見たフトモモとか。筋肉がつくってこういうことなんだと、50になって実感しました。そして、飼い犬と一緒に走れるようになりました。今まで体に重くてろくろく走れなかったのに、散歩の時に思わぬ速さで足が動くのです。
そんなに汗もかくことなく、1日わずか30分で、地道にコツコツ通ったら、驚くようなこの変化。そして後輩に言われたこの言葉「圭子さんただやせたんじゃなくて、かっこ良くやせたじゃないですか。私もまねしたい!どうしたんですか?」はい、自分がけなしたおばさんフィットネスのおかげなんです。正直、あまりかっこよくも、派手でもなんでもない、ツライ思いも必要ないのに、おそるべし。カーブス。
佳作
「出会って三度目の正直・・・カーブス継続中」
カーブスって
どんな運動?