50代を超えて、一日が短くなったと感じるようになりました。40代の頃は4、5時間で寝足りていたのが6、7時間くらいは眠らないと昼間辛くなったこと、腱鞘炎のために家事の時間がかかるようになったためだと思われます。
それまでは週に一度か二度3時間時間を作って、近所の体育館のトレーニング室で筋トレと有酸素運動とストレッチをこなしていましたが、フルタイムの自営業、家事などでいっぱいいっぱいになってしまい、体育館からは足が遠ざかってしまいました。じわじわ増える体脂肪や体重、筋力低下による膝の不調など気になりつつも、気が向くとラジオ体操やストレッチをする程度で毎日を過ごしていました。「運動しなくちゃ」とは思うのですが、日常生活の中で「時間のあるときに運動」というのはなかなか難しいものなのです。
そしてある日のこと仕事場からも家からも自転車で数分の場所にカーブスができることを、仕事場に来てくれたコーチによって知りました。まずは体験。ウェイトトレーニングをみっちりとこなしていた私(その割には体脂肪が減りませんでしたが)にはカーブスのトレーニングは物足りなさそうに思いましたが、実際に体験しなくてはなにごともわからない、と出かけていきました。
初めて体験したカーブスの油圧式マシーンはやっぱり、私には物足りなく感じましたが、週にまとめて2,3時間の時間を作るのが難しくなってしまった今は、往復や着替えなどを含めて1時間弱の時間を回数作るほうがいいかもしれない、と試しに入会してみることにしました。
一緒に自営業をしている夫に協力を頼み、私の仕事が終わり次第、カーブスへ通うため先に上がらせてもらうよう頼みました。通っているうちに、月水金のペースが一番いいように思い、その日はよほどのことがない限り通うことにしました。先に行く日を決めたのは私にはよかったようで、ちょっと億劫に感じる時も「決めたことを守る」ことで自分自身をほめるきっかけになります。カーブスへ行く日は朝のうちに夕食の下ごしらえも済ませるようにしました。
週3のカーブス通いで思わぬ「うれしい」がありました。それは、カーブスに行かない日は時間にゆとりがあるように感じられるので、DVDをレンタルしてゆっくりと映画を見たり、読書の時間を取るようになりました。仕事が忙しい時期はカーブスに行かない日にお惣菜を作り置きする時間にあてて、日常の家事時間を軽減することもあります。
もう一つカーブスにしてよかったと思ったことは、体育館の自分なりのメニューをこなしてお風呂に入ると疲れて何もしたくなくなったのですが、カーブスだと、帰宅後も家事をする気力が残っています。そして、夜はよく眠れるので、結局睡眠時間は5、6時間も取れば十分になりました。カーブスに通うことでむしろ私の一日の時間は長くなったのです。
肝心の一番気になる体脂肪ですが、これは残念ながら数字としてはあまり変わっていません。それでも1年半通ってウェストは8センチほど、体重は3キロほど減りました。チャレンジハードを心がけてワークアウトしていると、筋肉は確実に増えているようで、電車などで1時間くらい立っていることも苦にならなくなりましたし、1、2キロの距離ならバスや電車を利用せず歩いてしまうことも増えました。
先日、腰の部分に違和感がありました。電車で座れなかったので、「筋肉コルセット」と称し、腹圧を入れて背筋を伸ばしておよそ1時間、電車で立っていたら、降りる頃には違和感は消えていました。
私の父親は87歳でなくなりましたが、自宅で急性の心不全により息を引き取る寸前まで自力で御手洗へ行っていました。父は3年以上、デイケアでチューブを利用した筋トレを続けていました。そのことが最期まで自立した生活を続けられた一番の要因だと思います。私も父のように人生の終りを迎えられるように筋トレを続けようと思います。
佳作
「1日は24時間」
カーブスって
どんな運動?