『筋トレの大切さを一番伝えたい人は誰ですか?』コーチに聞かれた時、真っ先に思い浮かんだのは娘の顔でした。
当時小学校5年生だった娘は学校と家の往復だけで運動習慣は0。中学受験のために塾に通っていたので、放課後も思いっきり遊ぶこともなく、明らかに運動不足の状態でした。何かスポーツを習わせたいとも思ったのですが、塾の勉強だけでも精一杯でしたし、私にも送迎などサポートする余裕がないことは明確だったので何も出来ずにいました。しかし、だんだんと丸くなっていく娘の背中を見ながらこのままではいけないといつも思っていたのです。
私自身半年前までは、常日頃運動不足で年々重くなっていく体を何とかしたいと思ってはいましたが、スポーツジムに通うほどの時間は自分にはないことは十分分かっていたので何もできずにいました。しかし、近所にあるカーブスの「女性だけの30分の健康体操教室」という看板にいつも魅かれて、私も30分ならできるかも...と思い、勇気を出して見学、入会しました。入会してからは、カーブスに行くための時間を作り出すために家事もてきぱきとこなすようになり、生活にも張りが出てきました。少しずつ引き締まっていく身体と前向きになっていく気持ちを実感しながら、通い始めて本当に良かったと思っていました。
そんな矢先のコーチからの質問でした。カーブスなら今の生活に負担なく、娘にも続けられるかもしれない。でも小学生ってカーブスに通えるのかしら?小学生が通っているのを見たことないし...。断られるのを覚悟してコーチに聞いてみました。「娘に筋トレの大切さを伝えたいのですが、小学生って通えないですよね?」しかし、私の予想を反してコーチの明るい答えが返ってきました。「身長はどれくらいですか?マシンが安全に使える身長があれば大丈夫ですよ!」私は即座に答えました。「コーチより明らかに大きいです!」と。
はやる気持ちを抑えながら家路を急ぎましたが、果たして娘を説得できるだろうか不安になってきました。11歳のお年頃、最近は親の言うことも生返事で、反抗期ときています。「筋トレに行こう!」と言ったところで素直に良い返事をするとは考えられませんでした。これから先、受験を迎えるにも体力は必要。でも勉強に支障のある運動は出来ない。カーブスは30分で通えるし、成果も実感できる。お母さんも通って本当に良かったと思っている。と、筋トレの大切さを語り、何とか「見学だけでも」と懇願しました。最初は「どうして大人の中に混じって筋トレしなくちゃならないの?!」と反発していましたが、「見学だけで絶対入らないから」というのを条件に、渋々ついてきました。カーブスのドアを開けると「こんにちは~!」と言うコーチの元気な明るい声!「何年生?」「大きいね!かわいいね!」とコーチたちに声をかけてもらって娘もまんざらでもない様子。コーチたちの優しい指導のもと、マシンを体験し、「これならできそう」と娘はその場で入会!その日から親子でカーブスに通えるようになったのです。
その日から私たち母娘は変わりました。何よりも親子のコミュニケーションがぐっと増えました。家にいるときは不機嫌そうにしている娘もカーブスに行くと、帰るときには表情も明るくなり、機嫌もよくおしゃべりに。学校でのこと、塾での様子などよく話してくれるようになりました。カーブスに行くことで、コーチを始め、皆さんの前向きで明るい雰囲気に娘の心も明るくなるのでしょう。コーチと一緒に最近のお笑いネタを言いあったり、ほかのメンバーさんに褒められたり、声をかけてもらったり、カーブスにたくさんのお姉さんができたようでした。娘にとってカーブスは筋トレだけでなく、本当にリラックスできる場所なんだ、と思いました。そして、筋トレ以外にもタンパク質勉強会などに参加する中で、食事の大切さも教えて頂き、食生活にも気を付けるようになってきました。親がいくら言っても好きなものばかりを食べていた娘が、プロテインを始め、自分からタンパク質など積極的にとるようになったのです。姿勢も良くなり、体も引き締まってきたことにより、娘も自分に自信がついて来たようでした。
6年生になると、塾も週5回、受験勉強も本格的になり、毎週のテストなどで精神的にも追い詰められることが多くなってきました。しかし娘はカーブスのおかげで良い気分転換ができ、受験勉強にも集中して取り組むことができているようでした。周囲では、イライラして家族に八つ当たりをしたり、精神状態が影響して成績が安定しないという声を多く聞く中で、娘は常に平常心を保っていました。筋力もつき、プロテインのおかげか、インフルエンザが流行る中でも風邪も一切ひかずに、学校も一日も休まず受験日を迎えることができました。そして見事に、受験したすべての学校から合格を頂きました。どんなに力があってもそれを発揮することができなかったら結果を出すことはできません。まして人生経験の浅い12歳の子供が実力を出し切るのは本当に大変なことだと実感する中で、娘が実力を出し切ることができたのは、困難を乗り切るだけの精神力と体力をカーブスでつけて頂いたおかげだと心から思いました。
今、娘は希望通りの中学校に毎日楽しく通っています。まだまだ反抗期、親の言うことも聞かない日もありますが、私には気になりません。親には反発しても、コーチの前では素直な娘の態度と笑顔を見ることができるからです。カーブスは年齢の少し高めな方向けのスポーツジムというイメージがありますが、若い人にもたくさん通って欲しいです。私たちのように母娘一緒の貴重な時間を是非、カーブスで過ごして欲しいです。
私の夢は母娘3代でカーブスに通うことです。それまで私も筋力をつけて、カーブスの先輩方を見習っていつまでも元気で若々しく年を重ねていきたいと思っています。
佳作
「若い人にこそ通って欲しい!筋トレでつないだ母娘のコミュニケーション」
カーブスって
どんな運動?
2015年の他の作品を読む