私がカーブスと出会ったのは8年前のことです。
当時、主人の仕事の異動で大学生の長女、長男を日本に残し
バングラディシュのダッカ日本人学校に夫婦2人で赴任することになりました。
ところが元気そのものだった主人が赴任中に癌になり半年で帰らぬ人となってしまったのです。
それまで何処へ行くのも一緒だった私にとって主人の死はとても簡単に受け入れられるものではありませんでした。
それでも父親を失った子供達の気持ちを考えると私がいつまでもメソメソしていてはと、
娘が仕事で赴任した薩摩川内市に一緒に住み、新しい人生を踏み出す事にしました。
なんと薩摩川内市は主人が6年間赴任していた私達にとっては第二の故郷の地です。
でも私は知人に会うと涙が止まらず家に引き込もり、眠れない毎日が続きました。
辛いながらも父親と同じ職業に就き、愚痴一つこぼさず頑張っている娘や、
福岡で1人将来の夢に向かい大学生活を頑張っている息子の姿に私もどうにか立ち直らなくてはと、
本を読んだり書道をしたり英語を勉強したりと色々挑戦してみましたが、中々思う様に心のコントロールができませんでした。
この時まで心と身体は繋がっているという事を感じていませんでした。
私はスポーツ嫌いではなかったのですが、得意ではありませんでした。
学生時代も部活の経験も無く社会人になってもスポーツとは全く無縁の生活でした。
結婚してママさんバレーに誘われ、唯一始めたのがバレーボールでした。
主人に基礎から教わり初めて試合に出て、スポーツの楽しさを味わいました。
その後、子供達が成長するにつれ娘のバスケット息子の野球の応援と観戦には走り回りましたが
自分が身体を動かすという事は全くありませんでした。
それでも健康で家事に育児にと、忙しく充実した毎日を過ごしていました。
それが8年前主人が亡くなってから私の身体と心に異変が現れたのです。
50代になった事とも重なり大腸癌や乳癌の検診で再検査通知、結果は大事には至りませんでしたが
血圧も高くなりコレステロールも上昇し身体が衰えていくのを痛感しました。
「このままでは心も身体も駄目になってしまう。私が元気でいるために身体を鍛えなくては」と思う様になりました。
娘は体育の教師という職業柄、身体を鍛えなくてはと川内に赴任して直ぐにカーブスに入会しました。
私は娘や友人にカーブス入会を何度も勧められましたが大勢の人前に出る勇気が無く
「もうちょっとしたら」といつも断っていました。
一年後そんな私を見かねた娘がある日突然、「カーブス申し込んで来たから明日から頑張って!!歳をとってからあちこち痛いといっても面倒見ないからね」と
強制加入させられました。半ば強引ではありましたが娘の優しい計らいで私のカーブスライフがスタートしました。
最初はマシンの使い方も理解出来ないままとにかく雰囲気に慣れるので精一杯でした。
でも何ヶ月が過ぎたある日「そう言えば最近夜眠れる様になった」と、ふと気がつきました。
そして2、3年経ってみるとカーブスは私の生活の一部になっていました。
主人が亡くなってから初めて正社員として働き始めた調理の仕事も苦ではなくなっていました。
そして調理師試験に挑戦する強い気持ちも持つ様になりお陰様で合格する事も出来ました。
どんなに辛い事があっても、いやある時こそカーブスで体を動かすとすっきりしてポジティブなっている自分がいます。
年齢を重ねれば重ねる程、健康が一番で運動の大切さを感じます。
カーブスを始めて3年目位から体力に自信もつき、定年後主人と挑戦する予定だったマラソンに挑戦してみたいと
いう気持ちが芽生え始めました。そしてカーブス入会5年目の昨年11月に「指宿菜の花マラソン42.195km」に申し込みました。
大会は今年の1月12日でした。それまで2ヶ月余り、
本当に私にとっては未知の世界への挑戦で不安でいっぱいでしたが、カーブスで鍛えた体力の自信と主人が見守っていてくれて、
サポートとして娘が一緒に走ってくれるという安心感から、当日をゆったりとした気持ちで迎えました。
そして一度も弱音を吐く事も無くゴールを目指す事が出来ました。ゴール間近、少しスタミナ切れになりましたが
孫と婿、そして沿道の応援に力を貰い笑顔でゴールしました。初挑戦の今回は時間を気にせず完走する事が目標でした。
ところが制限時間内に完走する事が出来、自分でも驚きました。走り終えた私の頭に一番先に浮かんだのは
「カーブスの力の凄さ」でした。その後筋肉痛で大変かなと予想していたのですが、軽い筋肉痛だけで足を引きずる事も無く、
大会2日後にはカーブスへトレーニングに出かける事が出来ました。
何より嬉しかったのはカーブスのスタッフの皆さんが心から喜んでくださった事です。
来年還暦を迎えますがカーブスに出会えたお陰で私の60代のライフスタイルに希望が見えてきました。
カーブスを通して私の毎日は変わり、大袈裟かもしれませんが私の人生が変わりました。
今迄の私は挑戦する前から諦める事が多かったのですがカーブスのお陰でチャレンジ精神も備わりました。
そして今「体が変われば心が変わる」を実感しています。
これからもカーブスで体力をつけ色々な事に挑戦し、
老いを嘆くのではなくて素敵に歳を重ね、60代ライフを楽しんでいきたいと思っています。
カーブスそしてスタッフの皆さん、メンバーの皆さんに出会えた事に心から感謝しています。
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